「ボールであそぼうマイスター」グレードアップ講習会 開催報告
2010/08/31
日本トップリーグ連携機構(JTL)は8月20日(金)〜21日(土)の1泊2日、味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)にて、「ボールであそぼうマイスター」グレードアップ講習会を開催いたしました。
この講習会は、スポーツ振興基金助成事業で、今年2月に開催した、「ボールであそぼう」マイスター養成講習会の修了者を主な対象としたものです。子どもへのプログラムの実践及び指導者の育成ができる講師を養成することを目的に開催しました。
開講式では、はじめに不破信事業推進委員から挨拶があり、子どもたちに楽しい運動プログラムを提供するには、まず指導者が楽しくプレーできることが重要とお話がありました。引き続き、講習会の講習・実技の講師をつとめる山梨大学人間科学部の中村和彦先生、アシスタントの武長理栄さん、鷹野美鈴さん、津々木晶子さんが紹介され、初日の講義に入りました。
●1日目
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1日目、講義1の「子どものスポーツ」では、中村先生がスライドを使って、子どもの体力低下の始まりや考えられる原因についてお話されました。文部科学省、日本体育協会が作成した子どもの遊びや身体活動に関するガイドラインなど具体的な取り組みが紹介されました。2時間の講義終了後、共用コートに移動して実技Ⅰが行われました。
実技Ⅰでは、アシスタントの武長さんや前回の講習会修了者でボールであそぼうマイスターの元ハンドボール日本代表主将の中川善雄さんや元バスケットボール日本代表主将の岩屋睦子さんらがお手本を見せながら基礎的なプレーが行われました。実技終了後には、NTC内で夕食を取り参加者同士での交流が活発に行われ親睦を深めていました。
●2日目
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2日目、午前中はプログラムの作成や子どもとのコミュニケーションの講習が行われました。講義だけではなく、参加者は4グループに分かれて話し合い、プログラムの目的や対象、人数、施設、指導体制など、講義で紹介されたプログラムのポイントを考えながら、プログラム作成が行われました。昼食後には、共用コートに移動して、午前中に作成した各グループのプログラムが1グループ20分間で紹介されました。
その後、連携プレー、ゲーム的なプレーが展開されました。連携プレーやゲーム的なプレーでは、競争する要素が入り、参加者の皆さんは楽しみつつも熱くなる場面が多く見られました。バドミントンコートを使ったプレルボールでは、グループ総当たりのゲームが行われ、優勝チームには、中村先生から中村杯が授与されました。
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全講習終了後、今回初参加だった参加者とアシスタントの9名に、中村先生から認定証とプログラムが収録されたDVD「ボールであそぼう!」と講習会資料CD-Rが手渡されました。最後に、参加者全体で集合写真を撮影し、本講習を終えました。
修了者は、今後、全国で展開されるボールゲームフェスタや地域連携事業など、ボールであそぼうプログラムの実践や指導者の養成での活躍が期待されます。
●講習会スケジュール
時間 | 講習内容 | 会場 | |
【1日目】 8月20日 (金) |
13:00〜13:10 |
開講式
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講義室5
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13:10〜15:00 |
講義 1
「子どものスポーツ」 |
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15:15〜17:00 |
実技Ⅰ 「基礎的なプレー」 |
共用コート | |
18:30〜 | 夕食 | サクラダイニング | |
【2日目】 8月21日 (土) |
9:00〜10:20 |
講義 2
「プログラムの作成方法について」 「イベントや定期的な実施における プログラムの作成」 |
講義室5
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10:30〜11:50 |
講義 3
「子どものコミュニケーションスキル」 |
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12:00〜13:00 |
昼食
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サクラダイニング
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13:00〜16:00 |
実技Ⅱ 「連携プレー」「ゲーム的なプレー」 |
共用コート | |
16:00 | 閉講式 |
●開催要項
主旨 |
日本トップリーグ連携機構では、平成19年度に発育発達期の子どもたちを対象とした「ボールであそぼう」プログラムを開発した。これは、オールラウンドなボールスキルを遊びを通して習得することを目的とした運動遊びプログラムである。 今後、本プログラムを全国的に普及していくために、前回のマイスター養成講習会にてマイスター資格を習得した者等を対象とし、子どもへのプログラムの実践及び指導者の育成ができる講師を養成する。 |
独立行政法人 日本スポーツ振興センター スポーツ振興基金助成事業 | |
開催日 | 平成22年8月20日(金)〜21日(土)1泊2日 |
会場 |
東京都北区西が丘 味の素ナショナルトレーニングセンター 宿舎:ホテルメッツ赤羽 |
対象者 |
以下の条件のいずれかに当てはまる者 (1)2009年11月30日に実施した第1回マイスター養成講習会においてマイスターを習得した者 (2)各リーグ・日本トップリーグ連携機構から推薦された者 (3)今後、「ボールであそぼう」普及事業・指導者養成事業等で指導者としての活動が可能な者 |
指導 | 山梨大学 中村和彦准教授(ボールであそぼうプロジェクトリーダー)他 |
認定資格 | 今回、新たに講習を修了したものは、日本トップリーグ連携機構がボールであそぼうマイスターとして認定する。 |
その他 | ①当機構は講習会参加者の宿泊費・食事代・資料費等を負担する。 ②講習会参加者の会場までの旅費については、参加者負担とする。 ③本年度は別途11月29日(月)マイスター養成講習会(1日プログラム)の開催を予定。 |
●講習会スナップ