ヨーロッパニュース一覧

2016-4-20

「バレーボール」「バスケットボール」「フットサル」「女子サッカー」「ハンドボール」

バレーボール:男子チャンピオンズリーグ、ディナモ・カザンが2年連続4度目の優勝

(C) CEV Official Site ポーランドのクラクフで行われていた男子バレーボールの欧州チャンピオンズリーグファイナル4は17日に決勝が行われ、ロシアのディナモ・カザンがイタリアのトレンティーノを3-2のフルセットで破り優勝した。

 ディナモ・カザンは昨シーズンに続く欧州連覇を果たし、同大会での通算優勝回数は最多となる4となった。(※2010-2011年にCLがスタートして以来)また、2010-2011シーズンから続くロシアのクラブチームによる連続優勝記録も5に伸びた。

 ファイナル4の準決勝、第1試合でディナモ・カザンがポーランドのジェシェフを3-1で下すと、続く第2試合ではトレンティーノがクッチーネ・ルーベ・チッタノーバとのイタリア対決を3-0で制し、ともに決勝へ進む。

 翌日行われた決勝戦、クラコフのタウロンアリーナに11000人の観衆が詰めかける中、トレンティーノがいきなり第1、第2セットを25-23、25-22で立て続けに連取し、優勝に一気に王手をかける。しかし、第3セットに入ると流れが変わりゼニトが25-17でこのセットをとると、セットカウント2-1で迎えた第4セットは両者の激しい競り合いになる。序盤はトレンティーノがスロベニアの若きエース、ウルナウトの活躍などでリードを奪うもゼニトも徐々に追い上げ、試合はタイブレークに。最後はトレンティーノがミスを連発し、このセットを24-26で落とす。

 2-2で迎えた最終セット。トレンティーノが8-7と先にリードしてコートチェンジとなるが、ゼニトはサイドが変わってすぐさま反撃。大会MVPに選ばれたエースのレオン、ミハイロフの連打で逆転すると、このままゼニトがこのセットを15-13でとり、2時間19分の激戦に終止符を打った。なお、3位決定戦ではクッチーネ・ルーベ・チッタノーバがジェシェフをフルセットの末、下している。

<ファイナル4 ドリームチーム(個人賞)>
◆MVP
ウィルフィルド・レオン(ゼニト・カザン/キューバ)

◆ベストアウトサイドスパイカー
ウィルフィルド・レオン

◆セカウンドベストアウトサイドスパイカー
タイン・ウルナウト(トレンティーノ/スロベニア)

◆ベストオポジット
マキシム・ミハイロフ(ゼニト・カザン/ロシア)

◆ベストミドルブロッカー
ラッセル・ホルムズ(ジェシェフ/アメリカ)

◆セカンドベストミドルブロッカー
セバスティアン・ソレ(トレンティーノ/アルゼンチン)    

◆ベストセッター
シメオネ・ジアンネリ(トレンティーノ/イタリア)

◆ベストリベロ
ジェニア・グレベニコフ(チッタノーバ/フランス)

バスケット:ユーロリーグ女子はエカテリンブルクが優勝

(C) FIBA Europe Official Site トルコのイスタンブールで行われたバスケットボールのユーロリーグ女子ファイナル4はUMMCエカテリンブルクとナデージダのロシア勢同士の決勝となったが、第4クォーターに逆転したエカテリンブルが72-69で勝利し、2012-2013シーズン以来3シーズンぶりの欧州女王に返り咲いた。

 第3クォーターまで8点のビハインドを負っていたエカテリンブルクだったが、第4クォーターに入って徐々にその差を詰めると、1点差まで追い上げた残り1分49秒にアメリカ代表ディアナ・タウラージの3ポイントが決まり70-68としてついに逆転する。この試合チーム最多の22ポイントを挙げたタウラージは終了直前にもフリースローを決め、エカテリンブルクの勝利を決定づけた。

 なお、3位決定戦では地元のフェネルバフチェがZVVZ USKプラハ(チェコ)を73-69で下した。

バスケット:FIBAヨーロッパがユーロリーグ参加国への制裁を決定、リオ五輪出場停止も

 先週、欧州バスケットボール界を揺るがす出来事が起こった。FIBAヨーロッパがスペインをはじめとする8か国のバスケットボール協会に対し、今後のFIBAヨーロッパ主催の国際大会への出場停止処分を言い渡したのだ。

 直近のFIBAヨーロッパ主催の国際大会は2017年のユーロバスケット(欧州選手権=ルーマニア、フィンランド、イスラエル、トルコの4か国共催)だが、FIBA本体にもこの制裁が波及すれとなれば、最悪、今年8月に行われるリオ・オリンピックへの出場停止処分もありうるという。

 ことの発端は、スペイン・プロバスケットボールリーグACBがユーロリーグと4年間の提携契約を交わしたことに始まる。ユーロリーグはFIBAヨーロッパの支配下にはない欧州の独立リーグ機構だが、欧州のトップクラブが加盟しており、サッカーのチャンピオンズリーグに値する欧州最高峰のクラブ選手権と位置付けられている。FIBAヨーロッパから分離したユーロリーグ設立以来、欧州の主要クラブへのコントロールを失ったFIBAヨーロッパは、ユーロリーグの加盟クラブに対して再三、FIBA主催新大会への参加を呼び掛けてきたが、この試みはことごとく失敗している。

 こうした動きに業を煮やしたFIBAヨーロッパは3月24日の理事会で、ユーロリーグと提携契約を交わしたリーグのある8か国(スペイン、セルビア、クロアチア、スロベニア、ボスニア・ヘレツェゴビナ、モンテネグロ、ルーマニア、ロシア)の協会に対し制裁処分を科すことを決めたのだ。また、リーグではなくクラブチームが単独で提携契約を交わした6か国(ギリシャ、イタリア、イスラエル、リトアニア、ポーランド、トルコ)に対しても制裁を示唆する警告文を送っている。制裁を宣告または警告されたこれら14か国の協会は、FIBAヨーロッパに対して4月20日までに申し開きを行うことができる。

 この制裁に対し、スペインバスケットボール協会(FEB)は、「ACBはFEBには属さない独立プロバスケットリーグでありナショナルチームとは無関係だ」と反論している。また、制裁の理由とされたユーロリーグのジョルディ・バルトロメ会長はスペインメディアの取材に対し、「この制裁は驚きであり信じられないことだ。協会を制裁処分にするというのは、バスケットの終わりを宣言するに等しい。FIBAはユーロリーグに代わる大会を作りたがっているが、クラブがそれに同調しないからといって無関係のナショナル協会を巻き込み、ゆすりをかけている。FIBAがナショナル協会に制裁を科すなど信じられないことだ」と、FIBAヨーロッパのやり方を強く非難した。

 一方、FIBAは現在、7月に行われる男子バスケのリオ・オリンピック世界最終予選の開催候に決まってるイタリアとセルビア、フィリピンの3か所のうち、制裁および警告を受けているセルビアとイタリアを外しドイツで開催する方向で検討しているという。また、ユーロバスケット2017の開催中止の可能性も示唆している。

 FIBAの各国協会への介入はこれが初めてのことではない。昨年、NBL、bjリーグと2つの国内リーグに分裂していた日本協会に対して国際大会への出場停止処分を決め、その結果、当時の協会の役員が全員交代し、統合リーグ設立がまとまった経緯がある。同一国、地域でのダブルスタンダードを認めないFIBAにとって、FIBAの管轄外であるユーロリーグは目の上のたん瘤といえるが、各国の協会を巻き込んだことで欧州での全面抗争に発展する可能性もある。

フットサル:世界選手権コロンビア大会の欧州代表が決定

 今年の9月10日から10月1日にかけてコロンビアで行われるフットサルの世界選手権出場権をかけた欧州のプレーオフが終了し、欧州代表として新たに7か国が名乗りを上げた。

 昨年末に行われたグループラウンド1位、2位によるプレーオフは、ホームアンドアウェー方式で行われた。フットサルのメジャートーナメントでこれまで一度も予選敗退を経験したことがない強豪スペインだが、プレーオフ初戦でスロベニアに0-1とまさかの敗戦を喫してしまう。しかし、ホームでの第2戦では難なく5-1で大勝し、順当に世界選手権の切符を手に入れた。この他、イタリア、カザフスタン、ポルトガル、ロシア、ウクライナ、アゼルバイジャンが世界選手権出場を決めている。

女子サッカー:2014年FIFA女子バロンドール受賞のケスラーが現役を引退

 2014年のFIFA女子バロンドールに輝いたドイツ代表の元キャプテン、ナディン・ケスラーが28歳にして現役を引退することを発表した。

 ケスラーは、所属するボルフスブルクで2012-2013、2013-2014シーズンと続けてドイツ・ブンデスリーガとUEFA女子チャンピオンズリーグの2冠を達成し、2013-2014年のUEFA欧州女子最優秀選手にも選ばれている。ドイツ代表では29キャップ、10ゴールを記録。2013年の女子ユーロではドイツの優勝に大きく貢献した。しかしながら、その後はひざの故障により18か月以上にわたる長期離脱を余儀なくされ、復帰は困難と判断してこのたび引退を決意した。

ハンドボール:スペイン1部リーグのBMアラゴンが財政難で途中撤退

 サラゴサを本拠地とし、スペイン1部リーグASOBALに所属するBMアラゴンが、財政難のためリーグからの撤退を通告した。これにより、13日に予定されていたリーグ戦(対GoFitサンタンデール戦)の中止が決定した。同クラブのトップチーム選手は同日をもって全員が自由契約となり、トップチームは実質消滅することになる。

 この知らせは11日の夜に突然、監督、選手に通達されたといい、今季のリーグ戦を最後まで戦うことができなかったことにチーム関係者も戸惑いを隠せない。アラゴンは下部組織に14のジュニアチームを持つが、下部組織を含むクラブ自体の今後の存続については未定だという。

 BMアラゴンはサラゴサ市のトップクラブとして、かつてはEHFカップで準優勝したこともあったが、ここ数年は深刻な財政難に見舞われ、存続が危ぶまれていた。2014年7月には債務超過に陥りクラブ消滅の危機を迎えたが、新たに会長に就任したエドゥアルド・アコン氏の手腕により奇跡的に危機を乗り切った。しかし、昨年夏にアコン会長が死去すると立て直しは困難になり、今季は自治体からの補助金もスポンサーもつかないまま、選手の給与支払いも滞り始める。ASOBALとの関係も悪化する中、債務はふくらみ、ついにリーグ撤退に追い込まることになった。

<過去13年間でトップチーム20のうち9チームが消滅>

 スペインのハンドボール界ではここ数年、財政難によるトップクラブの消滅が相次いでいる。2008年から今年までの8年間で、ASOBAL(スペイン1部リーグ)の20チームに属したことがあるトップクラブのうち以下の9チームが財政難のためすでに消滅している。

 今後、BMアラゴンの消滅が決まれば、10チーム目になる。

2008年 BMカンタブリア、BMアルテア
2011年 シウダー・レアル
2012年 アラテ、トーレビエハ
2013年 ポートランド・サンアントニオ、アトレティコ・マドリード
2014年 BMバジャドリード