ヨーロッパニュース一覧

2016-4-26

「フットサル」「女子サッカー」「ラグビー」「バスケット」「ハンドボール」「アメリカンフットボール」

UEFAフットサルカップ、ウグラ・ユゴルスクが初出場で初優勝
 

(C) UEFA Official Site

 
 スペインのグアダラハラで行われたUEFAフットサルカップの決勝が24日に行われ、ロシアのウグラ・ユゴルスクがスペインのインテル・モビスターを4-3で下して、同大会初出場にして初優勝という快挙を達成した。
 
 
 ウグラが22日の準決勝でベンフィカ(ポルトガル)を辛くもPK戦の末に下して決勝へ進んだのに対し、インテルはイタリアのペスカ―ラを4-2で破り、6年ぶりの決勝進出を果たした。過去最多3回の欧州制覇を経験し、かつて名古屋オーシャンズでもプレーした世界最優秀選手リカルディーニョらを擁すインテルと初出場のウグラの対戦とあって戦前はインテル優位と予想されたが、試合は互角の接戦となる。
 
 前半5分、ロシア代表アファンシェフのゴールでウグラが先制するが、インテルもすぐにカルディナルのゴールで追いつき、13分にはポラのゴールで2-1と逆転する。しかし、粘るウグラは17分にマルセニオのゴールで同点とし、前半は2-2のまま終える。後半に入ると両者ともに点が入らない時間帯が続くが、終盤の38分にアファンシェフのこの試合2点目のゴールでウグラがついに勝ち越す。ウグラはさらに39分にもカタタがダメ押しゴールを決めるが、インテルも土壇場に1点を返し最後まで試合をあきらめない。この後、ウグラが退場で4人となり数的優位に立ったインテルはロスタイムに一気に猛攻を仕掛けるが追加点を挙げることができず、そのままタイムアップとなった。
 
 なお、3位決定戦のベンフィカ対ペルカーラは2-2でPK戦となり、ベンフィカが勝利した。
 
 
女子CL準決勝、リヨンがPSGに7-0で大勝し、決勝へ王手
 
 UEFA女子チャンピオンズリーグの準決勝ファーストレグ2試合が24日に行われた。現在、フランスリーグで激しい首位争いをしているリヨン対PSGのフランス勢対決とあって、スタッド・リヨンにはフランス女子サッカー新記録となる22050人の大観衆が詰めかけた。ホームの観客の期待通り、試合は序盤からリヨンの一方的な展開となり、リヨンが前半だけで5-0と大量リードを奪う。その後も攻撃の手を緩めないリヨンは、ロッタ・シェリンの同一クラブの選手としては欧州クラブ最多となる40ゴール目となるゴールなど後半にも2点を加え、7-0で大勝。セカンドレグを待たず、決勝進出をほぼ確実にした。リヨンの熊谷紗季は先発フル出場を果たし、完封勝利に貢献した。
 
 一方、2年前のCL覇者ヴォルフスブルク対昨シーズンの王者フランクフルトのドイツ勢同士の対戦は、ホームのヴォルフスブルクが4-0で先勝した。フランクフルトの大儀見優季は終了直前の90分に交代でピッチに入ったが、見せ場は作れなかった。
 
 
ヨーロッパチャンピオンズカップ準決勝、サラセンズとラシンが決勝へ
 
 ヨーロッパチャンピオンズカップは準決勝が行われ、23日に行われた試合でイングランドプレミアシップのサラセンズが同じくプレミアシップのWASPSを24-17で下した。また24日に行われた試合ではフランストップ14リーグのラシン92がイングランドのレスターを19-16で破り、両者は決勝進出を決めた。
 
 この結果、5月14日にリヨンで行われる決勝戦はサラセンズ対ラシン92の“英仏対決”となった。サラセンズはハイネケンカップ時代の2013-2014シーズンに決勝に進んでいるが、ラシンにとっては初の決勝進出となり、両者とも初の欧州タイトルをかけて戦う。
 
 サラセンズにはイングランド代表のオーウェン・ファレル、ラシンにはオールブラックスのダン・カーターというともにフライハーフ(スタンドオフ)のスター選手がおり、そちらの対決も注目だ。
 
 
ユーロリーグファイナル4にフェネルバフチェ、ラボラルクチェ、CSKAモスクワ
 
 先に3勝した方がファイナル4進出を決めるユーロリーグのプレーオフラウンドが先週行われ、フェネルバフチェ(トルコ)がレアル・マドリード(スペイン)、ラボラルクチェ(スペイン)がパナシナイコス(ギリシャ)を、CSKAモスクワ(ロシア)がツルベナ・ズべズダ(セルビア)をいずれも3連勝で退け、ファイナル4への出場権を手にした。一方、残る1枠は、ロコモティフ・クバン(ロシア)とバルセロナ(スペイン)がともに2勝ずつ挙げて対戦成績をタイとしたためまだ決まっておらず、26日に行われる最終戦で勝った方が出場権を獲得する。ファイナル4は5月13日からドイツのベルリンで行われる。
 
 
EHFチャンピオンズリーグ、プレーオフファーストレグでバルサが敗退の危機
 
 EFHチャンピオンズリーグはファイナル4進出を賭けたプレーオフのファーストレグが行われた。ともに元欧州王者が顔を合わせ屈指の好カードとなったTHWキール(ドイツ)対バルセロナ(スペイン)の一戦は、ホームのキールが29-24で快勝し、セカンドレグに向けて弾みをつけた。キールは序盤からドイツ代表クレインがあたりまくり、次々とゴールを決めて攻撃をけん引。守っても守護神ランディンが40%近い高いセーブ率でバルセロナの自慢の攻撃陣を抑えた。一方、バルセロナはラザロフが1人気を吐くもポイントゲッターのジャロウズが不調でことごとくシュートを外すなど不調だったのが響いた。バルセロナが逆転するにはホームで行われるセカンドレグで6点差以上の勝利が必要で、4年連続のファイナル4進出に黄信号が灯った。
 
 その他の試合では、優勝候補大本命のPSG(フランス)がアウエーでザグレブ(クロアチア)に28-20で、ベスプレム(ハンガリー)も同じくアウエーでバルダール(マケドニア)に29-26で勝利し、ファイナル4進出に一歩近づいた。また、フレンスブルク(ドイツ)対ケルチェ(ポーランド)は28-28で引き分けに終わった。
 
 
IFAFヨーロッパチャンピオンズリーグ開幕
 

(C) IFAF Official Site

 
 欧州各国から13チームが参加してアメリカンフットボールの欧州チャンピオンクラブを決めるIAFFヨーロッパチャンピオンズリーグが17日に開幕した。
 
 この日行われた開幕戦では、過去2年連続で決勝に進んでいるセントラルディビジョンのベオグラード・ヴコヴィ(セルビア)がミラン・シーメンズ(イタリア)に50-34でいきなり敗れる番狂わせがあった。一方、ノースディビジョンではヴァイレ・トライアングル・レイザーバックス(デンマーク)がプラハ・ライオンズ(チェコ)を20-7で、イーストディビジョンのイスタンブール・コス・ラムズ(トルコ)はサンクトペテルブルク・グリフィンズを47-17で下した。
 
 先週末の24日に行われた第2節ではサウスディビジョンの2試合が行われ、リスボン・デビルズ(ポルトガル)がイスタンブール・ボガジチ・スルタンズ(トルコ)を32-27で、ウィーン・ドナウ・ドラゴンズ(オーストリア)がノヴィ・サド・GATデューク(セルビア)を14-8で下し、ともに初戦を勝利で飾った。
 
※この事業は競技強化支援助成金を受けて行っております