ボールゲームフェスタ in 西条 開催報告

ボールゲームフェスタ in 西条開催報告

2013/03/04

　日本トップリーグ連携機構と愛媛県西条市は、2月17日（日）、西条市総合体育館及びひうち体育館にて、ボールゲームフェスタin西条を開催致しました。
　体育館内でも手がかじかむような寒さにもかかわらず、小学校１年〜6年の子供たちとその保護者の皆さん、同時に行われた「ボールであそぼう」講習を受講した指導者の皆さんは、キッズチャレンジとキッズクリニック（バスケットボール、フットサル、ハンドボール、バレーボール）、ボールであそぼうプログラムを通して、ボールゲームの楽しさを満喫しました。

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猪股康博スポーツ推進官

司会の能瀬さんと講師のみなさん

◎開講式　/　準備運動

　西条市小体連の能瀬さんの司会で、主催者である西条市の猪股康博スポーツ推進官、日本トップリーグ連携機構の平野祐司事務局長から挨拶があり、株式会社セレスポの今村真史さんら関係者の方々と講師の方々が紹介されました。続いて、ボールであそぼう！講師の岩屋睦子さんのリードで準備運動が行われました。

◎キッズチャレンジ

　４つの区画に分けられた総合体育館アリーナで、小学1〜3年生がバスケットボール、フットサル、ハンドボール、バレーボールにチャレンジしました。バスケットボールは、アトランタオリンピックの代表選手、参河紀久子さんと元ジャパンエナジーのキャプテン桜庭珠美さん、フットサルは、デウソン神戸の原田浩平さんと西谷良介さん、ハンドボールは、日本代表女子ユースの監督、亀井好弘さんと日本代表の塩田沙代さん、バレーボールは、元NECブルーロケッツ監督の楊成太さんと全日本女子チームのコーチ安保澄さんが講師となり、各競技の基本からご指導いただきました。競技を初めて体験する子供たちも多かったようですが、みな、講師の皆さんの丁寧なリードで楽しそうにボールと戯れていました。

　終了後は閉講式が行われ、修了証がすべての子供たちに配られました。

◎ボールであそぼう！講義

　子供たちが体育館で走り回っている間、大会議室では、西条市内外の保育士・幼稚園教諭・小学校教諭・スホ_ーツ指導者といった皆さんを対象に、山梨大学大学院教育学研究科の中村和彦教授による講義が行われました。

　「ジュニア期のスポーツの考え方」をテーマに、30年前の子供と現代の子供の体力差、遊び方の違い、生活習慣の違いなどについての解説があり、1980年代後半から体力、知力、コミュニケーション力が低下し始めており、現在も低下が止まっていないことなどの講義が続きました。また、子供のうちに決まってしまう人間の動作の多様性を育むために、いかに面白く「遊び」として取り組ませるかが急務であり、その一環として「ボールであそぼう」があることなどについてもお話がありました。参加された皆さんはみな、時々うなづきながら、講義に聞き入っていました。

山梨大学大学院　中村和彦教授

◎キッズクリニック

　昼食後、総合体育館アリーナで小学4〜6年生を対象にしたキッズクリニックが行われました。午前中と同様、子供たちはバスケットボール、フットサル、ハンドボール、バレーボールを講師の皆さんの指導の元、楽しみました。低学年と異なり、すでにこれらの競技に親しんでいる子供たちもおり、講師の方も驚くような技術を持っている子もいました。子供たちを夢中にさせたのはやはりシュート練習のようで、シュートが決まるたびに歓声が上がり、もっとやりたい！という声も上がっていました。

　終了後は閉講式が行われ、記念撮影の後、修了証が配られました。閉講式の後にはテレビの取材も入り、カメラの前でも臆せずに受け答えをする積極的な子供たちの姿がとても印象的でした。

◎ボールであそぼう！実技

　隣接するひうち体育館では、小学1〜3年生の子供たちと保護者の皆さん、午前中講義を受けた指導者のみなさんを対象に、岩屋睦子さんを講師にボールであそぼう！の実技が行われました。ボールであそぼうは、子どものころに習得することが望ましい基本的な動作を楽しく身につけることができるプログラムで、基礎的なプレー、連携的なプレー、ゲーム的なプレーの順で展開されます。

　子供と保護者または指導者がペアになって参加しましたが、子供と大人が競い合うプログラムでは、決して負けていない子供たちに対して、本気で悔しがる大人もおり、周囲の笑いを誘うシーンもありました。親子にとっては絆を強めるきっかけにもなり、終了後は皆さんの明るい笑顔が会場にあふれていました。