サッカーJリーグ

2015-2-9

平成26年度日本トップリーグ連携機構 GM研修会 講演録 および ワークショップ講義録(1)

 2014年5月16日(金)〜18日(日)、味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)で行われた平成26年度 GM研修会のGM研修会の講演録、及びワークショップの講義録を掲載致します。この研修会は、クラブ型スポーツチーム及び企業スポーツの活性化に重要な役割を果たす各リーグのGM(ゼネラルマネジャー)、マネジメント担当者、各リーグ運営者などを対象にしたもので、当機構が平成20年度から行ってきた、マネジメント強化のためのコンサルティング・研究事業を具体的方策として各チームにフィードバックすることを目的に行われたものです。講義やグループワーク、情報交換や交流を通じて課題を共有し、解決策を研究・討議しました。

【ワークショップ】SNS・IT・メディアの活用と留意点

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(左から)野田和隆氏、西口宗希氏、松井史郎氏

ファシリテーター:

株式会社トップスポーツプロモーション

五十嵐幸之輔(いがらし・こうのすけ)氏

■五十嵐

 昭和28年生まれです。ちょうど日本でテレビが生まれた時代です。

その時代から鑑みれば、メディア環境が変わってきているのは、皆さんも俯瞰して理解されるかと思います。とんでもない変化になっていて、生まれた時からインターネットで過ごしているひとが、もう成人しているわけですね。さらにソーシャルネットワークが普及し、生まれた時から、それがもう自分の横にありましたよという人たちが、我々の前に出てくるわけです。その環境の変異というのは、当事者は自然に受け止めますが、縦軸で見るとものすごく大きな変化で、変化そのものに、どこで我々が気づいているのかという部分が多々あります。今後、肖像の問題やいろいろな問題がある中で、見過ごすものも出てくると感じます。

 さすがにホームページのないチームはないと思います。20年前、90年代はホームページを作りましたというのはいたるところにあった。しかし門構えだけ作って、動かない時代でもありました。今は分単位で情報が上げられます。その環境の中でのSNSとITメディアの活用ということになってまいります。ものすごくスピード感ができる。エネルギーでいうと、国が変わってしまうくらいのエネルギーになってきているわけです。この環境の中で、これをプロモーションコンテンツとしてどうとらえていくのかという視点が一つと、ビジネスコンテンツツールとしてどう使っていくのかという問題が目の前にある。

相対的に俯瞰してもらいながら、現実的に使っていただき、それを事業ベースで展開させながら、今現在、いくつかの形で吸い上げていらっしゃるインターナショナルスポーツマーケティングの野田さんの方から、この辺の包括的なところから入っていただき、個別の部分に入る前に質問をしていただくなどし、進行したいと思います。

では野田さん、お願いいたします。

■野田

 約2時間、よろしくお願いします。今日は4人で来ました。それぞれの分野は違うので、ボクが中心になって話しますが、いろいろな分野に分け、質疑応答が多いかなと思ったので、答えられるようにしたいと思います。

最初に手前にいるのが松井、隣が西口、一番奥が小暮です。西口も転職組なのですが、前職はJリーグの公式サイトを運営しておりました。先ほど出ましたSNSサイトも、Jリーグから運用実例など 聞いてきていますので、その辺は後半で話をさせていただきます。

松井は、ヤクルト球団のサイト運営をしています。ヤクルトの場合は、携帯サイトだけでなく、神宮球場のホームゲームで、試合が始まるとDJを入れるという演出も松井が管理しています。小暮は、弊社で運営しているスカパーのスポーツサイトなど、バックヤードと呼ばれるものを担当しています。

 スポーツの世界もネットの世界も広いのですが、スポーツとネットをまたいだ仕事をしている人は意外に少なく、辿っていくと、あっという間に知り合いにたどり着きます。我々はJリーグのチームテレビ局、プロ野球の球団だったりという、比較的商業規模が大きい会社と仕事をしています。なので若干、規模の大きい話になるかもしれません。しかし向いている方向は最終的に同じです。クラブと企業型で、収入差や考え方もあると思うのですが、最終的にはいかに観客を増やすか、ファンを増やすか、プレーヤーを増やすかということだと思います。これをどうやってインターネットで増やすかという方向で、お手伝いの話をできたらいいなと思います。2時間ほどですが、テーマは分けてあるので、1つのテーマが終わるたび、質疑応答にします。

 最初は、インターネットが出てきて、スポーツとのかかわりがどういうふうに変わっていったかというのをお話ししたいと思います。私は1989年、日刊スポーツに入社しました。89年当時は携帯電話がありませんでした。パソコンもなくワープロでした。新人研修では、ワープロ通信ですし、カメラのフィルム現像でした。、今やカメラはデジタルですし、気の利いた記者はスマートフォンで原稿をピピッと打って、ピッと送っています。

 ボクが入った時ぐらいまでは記者が取材して、新聞や雑誌やテレビが報道の中心にいて、スポーツ情報というのもどんどん伝わっていたと思います。ちょっと前だと、下手したらプロ野球結果が最後まで出ていない新聞が、ご自宅に届いていたこともあるかと思いますが、今の時代リアルタイムで、野球でいうと1球投げるたびにどうやって試合が動いていくのかということまでが伝わっていくように、大きく変化しています。

更にここ数年、インターネットの使い方が変わり、ソーシャルメディアが出てくることによって、下手したら個人が発信する情報は媒体が流すよりも早い。先ほど、日本代表の海外組が9人ほど練習していましたけど、たぶんこの情報って、これを見ていた人たちが、一番最初に発信していると思うんですね。オフィシャルになっていなかった情報なのですが、なぜか知っている。ニュースメディアよりも何よりも先に、一般の人たちが、ぽんと外に出してくる。これだけ変わってくると、上手に使えばスポーツの情報拡大につながっていくのではないかなと思う。ボクはすごくいい時期にこの仕事をさせてもらっていました。ただ、スポーツ全体のマ-ケットとしては大きくなっていないという現状があります。

 続いて、自分はスポーツ新聞にいたので、スポーツ新聞の話にしますと、97年位にオリンピックやワールドカップがあったことで、スポーツ新聞が売れている時代があった。スポーツ紙は6紙あるのですが、計650万部くらい出ていました。

これが、ネットが出てきたことで、情報が先に行ってしまうので、新聞が売れなくなりました。去年、スポーツ紙計で387万部まで落ちました。約4割の減少です。

さらに、部数が減っているだけでなく、情報量もすごく減っているのです。ボクが会社に入った時は、1行15文字で、新聞は15段で作っていたのですが、今はどんどん文字数を大きくし、1行12文字、さらに4月の1日から1ページが12段になったので、情報量が約75パーセントも減っているんですね。

 実はどんどん構造が変化しています。記者の配置もですが、圧倒的に野球が多いです。その次にサッカー、ゴルフ、相撲といったプロスポーツ。それと外せないのがギャンブル。スポーツ新聞って土日、めちゃくちゃ売れるんです。競馬のG1がある日は特に。

こういうところに優先的に記者を配置します。じゃぁその他のスポーツはどうしていますか?となるのですが。優先順位がついていて、サッカーはもともとプロがあるから担当がいるのですが、その他の競技でいくと、担当記者がいるのは水泳、柔道、レスリング、陸上、ラグビー、体操ぐらい。ほかのスポーツは担当者がいません。それじゃぁどうするかというと、だいたい通信社の結果原稿のみ。これを新聞に転用するのです。先ほど申し上げましたように、ページも情報量も種目も削られている状況で、皆さん方の競技の情報発信のハードルは、新聞、テレビ、雑誌ともに難しくなっていると思います。

 ところで日本のスポーツマーケットは、新聞だけでなくてインターネットも”ガラパゴス化”されているという話があります。

日刊スポーツのサイトは、すごく縦長にレイアウトされ、下へとスクロールできるようになっています。さらに広告だったり告知スペースだったり、新聞社のお金儲けに繋がるスペースが多いんですね。どんどんスマートフォンやタブレットが出てきて、パッとこれを見ると、すごく見づらいサイトになっています。こんな作り方をしているのは日本だけです。

米国のスポーツ関連サイトは、広告スペースも少なく、すっきりしています。だからこそスポーツの報道というのは、これから変わらねばならない時期にきていると。ウエブの場合すごく切り替えが簡単ですが、新聞の場合は、輪転機をぐるぐる回して送らねばないので、形を変えるのがすごく大変です。ウエブはデザイン変更すればいいんですが。

Jリーグのガンバ大阪など、デザイン性が高く、すっきりと見やすいサイトにチャレンジしています。そういう現象も出てきています。

 実は、ボクがいた2000年ごろは、スポーツ紙のデジタル関連の売り上げは、iモードなどのキャリア課金により、右肩上がりで増えていました。当時、亀田興毅が初めて世界タイトルに挑戦した時、TBSで中継したのですが、TBSの中継を会社で見ながら、1ラウンドから原稿をあげていきました。当時、「ニッカンバトル」という携帯サイトをやっていたのですが、その日だけで会員数が1万人伸びました。

月額200円のサイトだったので、当月だけで200万円の収入増。こういう現象がそこかしこにありました。ところがこれがスマートフォンに代わったことにより、ガクーッと落ちこんだ。

どんどんビジネスモデルが変わってきている状態で、成り立たないなとなった中で、ネットの役割というのは、媒体もSNSもそうなのですが、情報をいかに早く上手に使うかというツールに変わっている。このツールをいかに皆さんが活用するかというのが、これからのポイントだと思います。

 最後にいま、電話がどんな風に変わっているかというのがこの数字です。1999年と2013年の比較なのですが、固定電話を持っていない人が増えていて、以前は9割の世帯数に普及していましたが、パソコン自体も減っています。携帯電話も実は減っています。これはスマホとタブレット端末に変わっていて、この14年間で、スマホは普及率1%代だったのが50%、タブレットに関しては、ほぼ0だったのが16%ぐらいになっています。固定電話もそうですが、TVが自宅にないという人が増えていて、例えばサッカーが好きだと、Jリーグはタブレットで契約すると観ることができます。こういう形ですと、TVももたない状況になってきます。こういう状況が顕著なので、僕らが仕事をするときに、何を見るかというと、ヤフーはどういう方向性で動いているかというのが一番大事な状況です。彼らが右向いたら、全員が右向かないと生き残っていけない状況なので。

 ではどうするのかというと、スマホ、タブレットの方向に行きますと宣言しました。先週、ガラケーのアプリやサイトを18個、クローズすることを宣言しました。パソコンのサービスも15個ぐらいやめますと宣言しました。これからは、スマホとタブレットをどう使うかという方向に絞りますということを意味します。

 ウェブサイトの多くのデザインは今、パソコンでどう見せるかということを考えて運営されていると思いますが、近い将来、パソコンのデザインじゃなく、スマホでどうやって見せるか、あるいはタブレットでどう見せるかというのがデザインの主流になる。それでトータルを考えるというモデルになっていく。パソコンは会社でしか使わなくなると思います。自宅にあるのは、タブレット系端末で十分。きっとこれからは、自宅でパソコンを持っている人、いなくなるのではないでしょうか。

 たまたま自分がいたのでお話をすると、インターネットでどういうビジネスモデルがあるのか。大まかに分けるとこういう感じで分かれます。楽天などはeコマース、朝日新聞などの新聞メディアなどは、基本的には広告収入モデルでやっています。証券会社や銀行というのは、当然金融取引がありますし、モバゲーやグリーというのは有料課金による収入で成り立っています。皆さんの運営する公式サイトは、省庁とか大学と変わらず、サイトの性質上、儲けることができないと思います。

確かにいい時代もありました。これから説明するエスパルスやヤクルトでも稼げる時代があったのですが、基本的に公式サイトというのは、儲けは考えない方がいいと思います。もしかしたら10年前にわかっていて、そこで参画していたら儲かっていたのかもしれないですが、社会的な立ち位置も含めて、広告露出することで収入を生み出すサイトではないので、非常に儲けにくいサイトになっていると思います。

 続いて、より具体的に弊社がやっているプロスポーツのサイト。どんなモデルをやっているのかをお話ししたいと思います。インターネットビジネスという意味では皆さんよりは一歩か二歩、進んでいると思います。比較対象にはなり切れないかもしれませんが活用方法としてはありだと思うので、お聞きください。

 最初にエスパルス。エスパルスさんは公式サイトの運営を、弊社の方でやっています。やはり、プロスポーツなので、本当にいろいろなことをやっていて、真ん中の公式サイトを中心に、モバイルスマホのサイトをやり、オレンジtvという無料動画のサイトもやっています。会報誌も月に1回出しています。エスパルスの後援会という組織もあります。ホームゲームの度にマッチデープログラムというプログラムも作っています。チケット販売もしています。大きく分けると、7つぐらいのコンテンツをエスパルスがやっています。

 しかし大変なのは関係する業者がいっぱいいる状況です。ウエブとモバイルに関しては、弊社が運営していますが、会報誌とプログラムは、地元の印刷業者さん。また動画も、地元の業者に格安で無料動画の作業をお願いしています。

現状、弊社とエスパルスの関係というのは、携帯電話の課金収入をシェアした形で、受け取っています。サイトには専属の記者がいて、選手のインタビューなどを行っている。試合のライブをテキストで中継したりとかっていうのは、この中のコストでやっています。この収入の中で、雇用もするため、収益構造としては厳しいです。スポーツというテーマで、何かと一緒にやっていきたいという弊社の考えがあるので、利益だけ考えたら、いつ辞めてもいいというところまできていますが、長い付き合いもありますし、組み方を多少変更させながら、これからも続けていきましょうと考え、やっています。 ヤクルトに関しても、運営方法はエスパルスと同じです。ただ、野球の方がJリーグに比較して1チームあたりの市場が多きいため、携帯サイトの会員数も多く、コンテンツ的にも一回り上になります。

 自分が会社に入った時にはインターネットなんかありませんでした。球団やチームもインターネットの活用ってなに?というような状況でした。ネットが普及する前は、今ほどファンクラブ活動も情報発信も頻繁じゃなかったと思います。今、プロ野球のチームには、多くのIT系企業が参画し、大きく変化してきています。特にDeNAはいろいろな企画チケットを売るなど、工夫が目立ちます。

 関内の駅前にスタジアムがあるので、裏通りの店舗も含めてビールの飲み放題チケットを作ったり、女性向けにやっているのは女性限定のチョコレート食べ放題チケット。

週末のチョコレート食べ放題に、プラスで横浜のオリジナルスイーツが食べられるというもので、これも女性限定でした。DeNAはここ3年間、毎年毎年、観客動員数は増えています。久しぶりに横浜スタジアムに行ってびっくりしたのですが、積極的にスタジアム改修を実施し、本当に球場がきれい。スコアボードや回廊、売店も壁もきれいになっている。今の野球場はどこへ行ってもトイレがきれいで、女性、男性ともにトイレがすぐにわかるようになっています。

 京セラドームも行ったのですが、回廊のスペースがしっかりあって、イチローの展示商品があったり、オリックスは阪急と近鉄が合併したので、両チームの歴史を展示、阪急の優勝フラッグと近鉄の優勝フラッグがあったり、ファン向けの展示スペースがすごく充実している。そういうことが本当にうまくなっていて、グッズショップは入場制限するくらい並んでいます。野球は、企業努力でいい方向いい方向に向かっている気がします。テレビ放映権収入が減少した今、ファン向けの開拓努力というものを本当に一生懸命やっていますね。パリーグの方がファン開拓には必死で、それに関してはSoftbankは本当にすごいです。地域密着ってレベルが違って九州全県、沖縄、山口はすべて商圏になるので、そこに対する営業のかけ方もハンパではない。そういう営業面がベースにあることで、次の投資に勧めるということを感じさせられる状況です。

 さらに一歩進んでいるのがパリーグです。PLMというパリーグマーケティングという会社を、6球団出資で作りました。クライマックスシリーズではPLMが中心になって、スポンサーを獲得し、11、12年は「マニュライフ生命」という保険会社、去年はゲーム会社がPLMで持ってきた形になっています。そうすると、パリーグ全体にお金が入ってくるので、分配金がもらえる可能性が高くなるわけです。なるべくまとまって、何をやれますかという部分に関しては、こういうまとまり方については、パリーグが一番進んでいるのではないかと思っています。

 実は、さらに進んでいるのがウェブのつくり方です。今度、パリーグの球団のホームを観ていただけるとわかるのですが、ほとんどデザインが一緒です。なぜかというと、PLMがまとめて、一つのシステムを作ったからです。

 次のページに何球団かピックアップしてありますが、見た目はほとんど変わりません。同じシステムを使っているからです。多少、自分たちの色合いを出していますが、基本は変わりません。実はこれ、アメリカのプロスポーツは、ほとんどこのスタイルなのです。NFLだMLBだNBA、全部同じ形でリーグが統括し、その下に同じ基本モデルで球団がぶら下がっています。

 IT意識の高いソフトバンクは、その中で最も積極的にインターネットを活用しているチームだと思います。

一応、弊社がやっていることは、大まかにこんな感じです。もしよかったらここで質問をお受けします。

■五十嵐

領域が広くなっておりますが、皆さんとリンクしている部分もあると思うので、その部分でぜひお聞きになっていただいて・・。

Q:清水エスパルスとヤクルトスワローズのイニシャルコストとランニングコストについて教えてください

■野田

 ボクが知っているのはヤクルトなのですが、球団からイニシャルはいただいていません。これは、球団サイトをゆっくり見ていただけるとわかると思うのですが、厳密にいうと、このサイトの運営主体は我々の会社になります。球団には、選手情報などの速報配信の許諾をいただいているという形になるので、ビジネス的には球団にはリスクがなく、我々からは携帯の課金料金を分配するというだけになっています。

Q:Softbankさんの特徴で、チケット商品、カタログ商品、グッズ販売で重要ポイントなどがありましたら教えてください。

■野田

 グッズはウェブでということですか?ホークスさんはグッズ販売も積極的です。キーホルダーとか応援グッズとかユニフォームというのは、球団努力として価値を高めているというのが一つあります。

 レプリカジャージってサッカーの文化なんですね。野球はいつもユニフォームを着ていますけど、昔からユニフォームを着ていたわけではなくて、ユニフォームが売れるような努力を球団がしているのです。

 特に最近、ジャイアンツのユニフォームの色って何色だろうって思うのですよね。オレンジ着たり、グレー着たり、白を着たり。この間は阪神が緑色を着ているんですね。昔の太陽ホエールズじゃないかっていうような色でした。あれは何かというと、ワールドカップに合わせて、黄色と緑にして「ブラジルカラーですよ」ということで売るのです。

 サッカーの場合、試合直前に、試合に出る可能性がある選手がサインしてくれるってめったにないですし、皆さんのチームもそうだと思うのですが、野球という競技の特徴だと思います。本当にファンサービスが徹底しています。各球団ともども、視点をあらためる努力をしているのは本当にしていると断言できますが、その中でもソフトバンク関係者が言った言葉は「12球団の中で、一番ファンサービスがうまいのはジャイアンツです」というもの。今、本当にジャイアンツのファンサービスはすごいそうです。一番すごいのは、試合が終わった後のヒーローインタビューで、横にまでファンを入れて、その日のヒーローとの交流をさせたうえで、「さよなら」って返すことまでジャイアンツはやっている。ベイスターズはそこまでやりませんが、関内の駅前なので、勝ったときは2階のバルコニーからヒーローインタビューを外に向けてやったりしています。勝利した時だけなのですが。そういう徹底ぶりは、ボクもしばらく野球を観に行ってなかったのですが、こんなにやっているんだ!サッカーよりすごい!と感じている状況です。

Q:パリーグのウェブが、全体をまとめたものになっていると聞きましたが、いろいろなスポーツのサイトって、こういった方向に進んでいくのでしょうか。

■野田

 僕個人としては、そうあるべきだと思います。実は、この後話そうと思ったのですが、例えばXリーグでいいますと、全部バラバラですよね。西口がシステムやデザインの専門家なので、見てみたのですが、出来がいいし、結構頑張っているよねというのが感想です。きれいないいサイトが多いと思います。けど、バラバラですよねというのが一番の印象でした。例えば富士通さんだと、富士通さんのco.jpの中にサイトが展開されている。でも他のチームはわざわざドメインを取っている。でも横軸に展開した場合はどうなのかなと感じています。ちょっと後半で話そうと思ったのですが、僕個人的には、それがリーグの役割になっていくんじゃないかなと思っています。

■西口

 実はJリーグの公式サイトをフルリニューアルしたいと言われた時に、その前にメジャーリーグの公式サイトを立ち上げをやっておりまして、そこの状況がパリーグさんと同じでした。一括して、ユーザーインターフェイス等々が盛られた中に、各球団さんの者が入っていると。ここに必ず速報があって、ここにニュースがあって、こういう感じになっているよ。選手の情報が欲しければ、ここに行けばすぐに見ることができるといった感じで、すべてのチームが統一されていました。これは非常にわかりやすい。わざわざチームに行って、悩む必要がない。資金があって独自色でというところもわかるし、間違いではないと思うのですが、動画とか大事になってきていますよねと。皆さん、そんなことはわかっているよということなのですが、じゃぁ、うちのクラブは面白い動画を上げたい、ちょっと人が来るよというものをということになった時に、ユーチューブに無料であげてもいいよ、無料でもいいよいう出し方はできないなと。

その時に横軸で、インフラが整備されていると、そういった手を入れられる。マーケティングやプロモーションにすごく効果が出ると常々感じています。どこかのタイミングで、これを活用された方が面白いんじゃないかなと、ずっと思っております。

■野田

 エスパルスのサイトがそうなのですが、エスパルスの試合がポンと出ています。リアルタイムに。勝った負けたで一喜一憂するのですが、それだけでは、勝ったら、その影響で何がどうなるのかが全く分からない。その日に入れ替え戦に行くか行かないかという時に、他のチームの成績がわからなかったら、自分たちが勝っても、上がれるんだか落ちるんだかわからない。実はリーグで戦っている以上、対戦相手がいて、それによって順位も変わるのですから。しかしそういった情報って、皆さんのサイトに見当たらない。そのためのリーグなのですが・・。一部のファンは毎回毎回観に行く人たちだと思いますが、いろいろな事情で、毎回観に行けない人がいると考えると、来場できない人のために情報提供するのがインターネットだったりウエブサイトだったりすると思います。それであれば、必要な情報って、勝敗だけではなくて、それに関連するいろいろな情報を届けてあげるということが大事で、そのためにもなるべくまとまっていた方がいいかなと。

 Jリーグやプロ野球はビジネス規模が違うので、1個単体でもいいかなと思いますけれども、やはり可能性を考えると、うまくまとまっていくことが、皆さんの中での生き残る方法にはなると思います。

■五十嵐

 リーグのマネージメントの部分と、チームのマネージメントがリンケージしている部分、それとリーグのマーケティング戦略とのリンクもあります。それとコストパフォーマンスの部分で、清水エスパルスが一定の独立性をもって、清水エスパルスで人を引っ張ってこれるという数値が減ってきた。それを増やしていこうというレベルであれば、1チームでは引っ張り切れない。そうするとリーグ全体で競技を認知させるしかない。競技全体を広げていくためには、どういうコストパフォーマンスでこの分野に乗り込んでいくのかという、導入のタイミングとのリンケージになってきます。ただ、今おっしゃられた通り、成功したものの中で、こういったケーススタディーがあるというものですから、リーグ運営上、横目でにらみながら進めるということになるのではないでしょうか。

Q:構築と運用面で説明いただいたが、プロバスケに新規で加入するチームなのだが、きちんとサイトを構築するにあたり、新規ドメインでチームの存在を知ってもらうにはどうしたらいいか。知ってもらうためのアドバイスやコスト対策はどうしたらいか。

■西口

 Facebookの「いいね」を増やしたり、ツイッターのフォロアーを増やしたり、地元を含めたファン、さらにどうやってアウトプット先を探すかなということだと思っていまして、まとまってくださいというのも、アウトプット先を探すための手段なんですね。例えば、先ほど申し上げたように、「ヤフーと組みたいな」と思っているとします。今いろいろな話をヤフーとしているのですが、例えばサントリーさんのニュースだけをリリースしても、多分扱ってくれないですよね。

 ラグビーのトップリーグの全てのチームの情報がポンポン上がってくるのであれば、それはまとまって一つのコンテンツとなり、まとめた情報発信をしたいということを実は考えています。今ですと、個別で新規にやった場合は、本当に自分たちの努力しかなくて、午前中の講義でもそうだったですが、いかに地元メディアと付き合って、タダでパブも含めて打ってもらうか。新聞だけでなくインターネットにも流してください。プレゼントも上げます、何か企画しますというところからのスタートだと思います。

■五十嵐

 これは完全に政策の話ですが、Googleアナリティクスなどを必ずお使いください。あとはSNSボタンも必ず入れてください。OGPの設定もしておいた方がいいです。

ドメインというのは、時間とともに価値が上がっていくものなので、むやみやたらにドメインを変えるのは止めた方がいいと思います。スポーツクラブって、何がきっかけでアクセスが増えるかというと、だいたい選手ということが多い。その時に選手ページを探しに行って、見つからないとか、顔写真と簡単なプロフィールしかないと、ファンとしてのイメージが生まれづらい。できるだけファンに投げかけるようなものがコンテンツとして載っているといいと思います。

■野田

 検索で来る人は多いと思うので、文章一つにしてもフルネームで書いてあげるとか、チーム名でも正式名称で書いてあげるというのは、すごく大事だと思います。

 そういう意味では、ものすごく労力をかけて、コテコテにデザインしたトップページを作るというより、今、西口が言ったようにユーザーが求めているコンテンツをしっかり準備してあげること。特に基本は個人だと思います。団体競技であれ個人競技であれ、その選手が好きというのが最初に来ると思う。個人の魅力をいかに伝えてあげるかが大事だと思います。

 例えばファンが見たとき、一番いいのは選手の私服姿だったりするんですよね。この人どんな服を着ているんだろうっていうのが、ファンにとっては凄く興味がある。

サッカー雑誌で私服の姿ばかりのせているものがあります。選手の私服ばかりです。

選手にとっては本意かどうかわかりませんが、選手自身が商品になり、ファンを獲得していくようにならないと、なかなか広がっていかないと思います。 (前半修了)

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■五十嵐

 それでは後半に入りたいと思います。先ほどお話がありました、清水エスパルスさんのケースは、一本化できないのですか。

■野田

 整理はしたいと考えていますが、様々な関係ですぐには進まない状況です。

■五十嵐

 実際に同じような状況は、クラブチームでもですね、協力してもらったところや最初の大変だった時代に手伝ってくれた業者は、切りづらいのと思いますね。いろいろな事情が出てくると思いますが、そういう方々とリンケージしながらやっていくという作業はあり得ますか。

■野田

 そうしないといけないと思っています。仕事なので、例えば効率化を優先し、ウェブも印刷物も、ウチにしてくださいというのもアリかと思いますが、そうしないと最終的に生き残っていけないかなと。例えば、自分のところで全部仕事が取れれば、それはそれでラッキーですが、そんなことは考えていなくて、今、プログラムなども印刷コストがけっこうかかるんですね。エスパルスがさっき言ったマッチデープログラムというのを作っていますが、収益としては厳しいです。利用するファンの存在も考えながら継続するかを判断する時期に来ていると思います。紙媒体をやめ、デジタル化するなど効率化というモデルへの転換はいかがですかという話をしています。

■五十嵐

 そういう問題はリアリティーがありますね。では後半戦、より大きくということをひっくるめて、お願いします。

■野田

 より大きくというところですが、スケール的にはさらに大きくなります。

弊社がやっている「NFL JAPAN.COM」の方から、こんなふうにすればいいのではないでしょうかという部分をお話させていただきます。NFLって、名実ともに世界ナンバー1のスポーツで、お金がかなり動く仕事になります。ただ、日本に来ると、マーケットがキューっと狭くなってしまうのですが、出先が凄く多いサイトの一つとしてご紹介させていただきます。

 NFLに関しては、NFL JAPAN.COMというのが、まずベースであります。さらにこれをモバイル展開しているので、普通にモバイルサイトがあります。さらに追加でFacebookもやっています。当然、ショッピングもやっています。ウエブサイトと携帯サイトに関しては弊社が運営しています。Facebookに関しても同じ状況で、うまくウエブサイトと連動しながらやっています。ショッピングに関しては新宿にアメリカのスポーツグッズ専門のセレクションというショップがあるのですが、セレクションさんが、直接NFLと交渉してお金を払って、リンク先としてNFL JAPAN.COMを使っています。リンクはしていますが、事業主体は別で、セレクションが管理しています。オフィシャルのグッズを打っているところは日本であまりないので、ここはここでしっかりとビジネスモデルとして成り立っています。さらに出先として、プレーヤーの育成ということで、先ほど出ましたけどフラッグフットボールというのも連動していて、フラッグフットボール普及のためにNFLがサポートとしています。やはり下のベースを開拓しないと、最終的にプレーヤーも育たないし、ファンも増えないということで、金銭的なサポートをして選手育成につなげています。

 また、放映権料も大きな収益です。日本テレビの地上波に加え、CSサイトG+に、NHKも一部、BSで放映しています。

また、Yahoo!のスポーツ部門であるスポーツナビともタイアップしています。同サイトのNFLを押すと、実はNFL JAPAN.COMに飛んでいきます。完全にタイアップした形でのサイト運営になっています。さらに動画は「Gyao」という動画サイトと連動していて、この動画を見ることができます。

テレビ、携帯サイト、動画、大手ポータルサイトとのタイアップと理想的なコラボレーションモデルになっているといえます。

■五十嵐幸之輔

NFL JAPANで何かあれば・・。なければそのまままとめに入らせていただきます。よろしいですか。

■野田和隆

 先ほど申し上げたみたいに、ガラケーに関しては大きく変わっています。それは先ほど申し上げたように、売り上げの減少傾向が泊まらないという過渡期に来ているのですが、その転換先が見つかっていません。減収分ををどこで取り返すかという答えは、実は誰も見つけていない状況です。新聞社は日経、読売、朝日もそうですが、デジタル新聞という方向に行っています。しかし決してうまく言っている状況にはない。これからは我々の使命でありご提案なのですが、ソーシャルを含めた形で、インターネットをどうやって情報発信手段として有効に使うかということが、皆様方が一番考えるべきことかなと思います。

 先ほども質問が出たのですが、個別で戦う時代から、協力して戦う時代になるのではないかなと思っています。例えば、チームスポンサーの営業というのは、当然チームそれぞれが、個別に戦うべきものだと思っています。例えば先ほど出ていた地域自治体との交渉というのも、チームが個別で戦うものだと思います。

 ただ情報発信に関しては、個別に戦っても情報量が多くないので、集まらないと情報にならないと思うんですね。それで、ITのジャンルに関しては、協力して戦うことをトータルで考えてみたらいかがですかという風に思っています。まとまることによって、確実にコスト削減はできると思います。

 なぜ、ボクが協力しませんかとこだわっているのかというと、アウトプット先、提携先がまとまらないと見つかりませんよというのが最大のポイントです。大手ポータルサイトとどうやって組むということを、スポーツ業界全体で考えた時にはまとまらないと・・。そうでないと、多分組むことはできないと思います。

 いま多くのスポーツ情報は、大手ポータルサイトに集まっています。自分の子供は、ニュースは日刊スポーツで見るのではなく、全部ヤフーで見ているよと。ちょっとそれ違うだろと。おまえら朝起きたら新聞読みなさいって子供には言ったのですが、メディアの立場にたったらどうなのかなと、正直思います。

 今回、ワールドカップの選手発表が終わった時に、一番話題になったのが、中村憲剛のブログだったじゃないですか。本人が本人の言葉で、そして本人のサイトで伝えているということ。中村憲剛が選手に選ばれなかった哀しさとか辛さというのは、本人が伝えるのが一番なんですよ。あれ、メディアがいくら伝えたって、あんな風には伝わらないです。鳥栖の豊田選手も、鳥栖の公式サイト動画で、今の残念な気持ちというのをそのまま自らの言葉で語っていて、それはサッカーファンの間では反響がありました。自分たちが情報の発信手段になれるし、ソーシャルを使うと、勝手にどんどん広がってくれるという時代になってきています。これがネットの良さだと思います。

 今までは新聞社やテレビ局が大事な存在だったと思います。インターネット環境の普及により、メディアの意義が薄れ、自らが情報発信源になることができます。だからこそ、皆さん自身がメディアになっていただきたいと思います。

 実は、「メディアになります」と宣言した会社があります。マクドナルドです。マクドナルドは、自分たちがメディアになりますと宣言して、自社サイトでクーポンをバンバン撒いて、テレビCMは打つのですが、紙への広告出稿をピタッとやめちゃった。

紙へ広告出稿するより2000万人の会員がいるから、この会員にメールでクーポン送るだけで同じ効果が得られる。2000万人を2100万人、2200万人へと増やすには、テレビを使うしかない。そうなって「自分たちでメディアを作ります」と宣言された時、紙やラジオが壊滅的な被害を受けた。マクドナルドの広告って、紙ではほとんど見なくなっているはずです。それもやはりお金の使い方が変わってきているんだなと思います。

 実はネットって、もしかしたら皆さんと組み合わせたら、ものすごく面白いことができるのかも知れないです。この話をしなきゃならないとなった時、どのようにしたらコラボレーションできるかと考えたのですが、例えば食育と考えた時に、アスリートはどんなものを食べているのだろうと、保護者はけっこう気になると思うんですよね。

 例えば、クックパットというレシピのサイトがありますが、クックパットとタイアップしてアメフト選手が毎日食べている食事のレシピを、毎日毎日あげていく。それはアメフト選手のお子さんを持っているお母さんたちに「これを参考にしてください」という見せ方のタイアップだと思うのです。アメフト、バスケットと陸上に卓球、アイスホッケー、女子サッカーの選手って、全部食べもの、食べ方が違うと思うのですが、ポンポンあげていったら、これほど参考になるものはないと思うのです。これ使えるよね、こんなもの食べているんだって。ましてや試合の前の日、当日には何を食べているのだろうとか、すごく面白いと思う。今は「私がダイコン使って、こういう料理を作りました」っていうレシピ集でしかないのですが、アスリートのためのレシピという切り口はアリなのではと思います。

 ボク自身は野球をやっていたのですが、たまたま子ども3人ともサッカーをやっちゃったので、大田区に住んでいるのですが、にわかで審判の資格を取って、小学生なので4級の指導者免許もとって、毎週土日、サッカーをやっている。しかし練習方法がわからないんですよね。一時期、オシムさんが出てきたときに、彼ってビブスをいっぱい使って、いろいろなビブスを加えた中で、ボールが奪われた瞬間、ビブスの色はこうだからこうというようなことを動画で見ていて、子供たちとiPadを見ながら「こういう練習しようか」って言ったりする。トップの人たちが行っている練習って、その魅力がたまらなかったりする。そいうのをサイトでやってもいいと思うし、Doスポーツというときに、コーチングはどうですか?という組み方はアリと思います。エスパルスなんかで行くと、有料サイトだから有料コンテンツだろうというやりかたで今まできたのですが、皆さんの場合は、1個でやっても厳しいと思うので、そういうのを全体でパッケージ化する。1チームだと1日1個しかあげられないけど、12チームだとものすごい有力なコンテンツになっていきます。すると1週間に1個しかないのなら組めないけど、1週間に12本出せるのだったら、それは組みますという判断も出てくると思う。どれが正しいかボクにも自信はないのですが、そういう組み合わせというのは大事で、練習を見にきてもらうのも面白いと思いますが、蓄積されたノウハウをうまく見せてあげるというのは、これからの組織として集まっての仕事になっていくんのではないかなと思います。インターネットは難しく感じられると思うのですが、専門的な部分は仕方がないので、多少はお金をかけてアウトプットした方がいいと思います。

 自分たちの会社のことを考えると、じゃぁみなさん仕事くださいというのが、僕の仕事かもしれませんが、地元の方々とうまく組んで共存されていくのがベターと思います。そのうえで我々ともお付き合いしていただけるなら、まとまった段階で一緒に、どこかと組むことを考えませんか。そこでスポーツの楽しさを外にもっと広げることを伝えていけるのだったら、ご一緒できればありがたいと思います。ウェブは確かに技術的なことは難しいのかもしれませんが、コンテンツはこだわらなくていいと思う。レシピだったら写真1点、きれいなのあげて、極論、その写真を毎日更新するだけでいいんです。

毎日、選手が一言「これが美味しかった」「これを食べたから、翌日の練習が楽だった」とか、なんでもいいと思う。二宮清純が書くような何百行の原稿をきれいに読ませる必要は全くなく、ユーザーの求めているものをタイムリーにコンパクトに継続的に伝えてあげることが大事と思います。

 写真の撮り方も、ネットで検索すると、ちょっとこうやって光の加減をやってあげると、食事って上手に撮れるんですよって言うのがいくらでも出てきます。僕も知らなかったのですが、料理を撮る時って、コンパクトカメラで逆光のまま撮影するときれいに撮れるらしくて、実際にやってみるとそうでした。その程度でも十分コンテンツになります。そういうのをうまくまとめていくことが・・、GM研修っていうタイトル見た時に、判断できる人、決断できる人の集まりだと思っています。

 会社にいた時、部下だったら下から上げていくしかなくて、どんなに熱い思いを伝えても、んー、ダメだねと言われて終わりなのですが、皆さんは決断できるところにいらっしゃるので、こういうことやってみませんかって決断をする時期に、ネットに関してはきていると思います。まとめとしてはこんな感じで、ソーシャルなどは西口の方から、質問を受けた後に聞ければなと思います。

■五十嵐

 SNSに関しては、個別にいろいろな問題も起きている。それをひっくるめてご質問があれば。Facebookなどもふくめて。

Q:SNS と公式サイトを運営しておりまして、公式サイトにあげるコンテンツとFacebookにあげるコンテンツと、ツイッターにあげるコンテンツというのが乱立しております。ツイッターにあげてFacebookに連動させ、それをFacebookで見る人がいたり、ツイッターはツイッターだけの人がいるのですが、そのすみわけというのがよくわからなくなってきている。とりあえず、全部あげればいいんじゃないかという風になってきていますが、ホームページにあげるのは時間がかかるので、Facebookが先行します。すみ分け方でいい例があったら教えていただけますか。

■西口

 これが正解というのはないと思うのですが、公式サイトに挙げるのに、運用上手間がかかるのであれば、Facebookかツイッターの方がいいと思います。これ、ダルビッシュ選手などが気をつけているのだろうなと思うのですが、彼のFacebookやツイッターの使い方は非常にうまいと思っていまして、Facebookに関しては、自分のブランディングに使っていて、ブランド価値を高めることに特化している感じがしています。ツイッターに関しては、意見をさらっというようなものに使っている。そういうふうに使い分けをしています。クラブにとってツイッターというのは、すぐに動いてほしいという速報性の高いもののみあげらていることが多いと思うので、一度やってみてください。アナリスクとかでデータを全部取れますので、自分のクラブのある地区からのアクセスが多いので、ツイッターの方がいいよねとか、そういった検証をされるのがいいかなと。

■野田

 ツイッターは140文字しかないので、見出しを含めた短文を早く出すということで、受け先として公式サイトやFacebookという順番。ツイッターからどこに戻させるのですかという方がより有効かなと。ただ、ボクは新聞社にいたのですが、新聞社も何やっているかというと、一番最初にやっているのは、公式サイトにあげるということを実はやっている。その後に、「しょうがねぇ、ツイッターやらなきゃ、Facebookもやらなきゃ」という順番でになっているのが現実です。

■五十嵐

 西口さんがおっしゃられたダルビッシュ選手が、ブランディングをガイドしているというのは、ダルビッシュという選手のものの見方や考え方が、非常にピュアに伝わるようなブランディングなのですか、それとももっとテイスト感でしょうか。

■西口

 自分を商品としてきちんと把握して、そこの価値を上げるためにはどういうことを出せばいいと考えている文章だなとか・・。

■五十嵐

 冒頭に申しあげたようにですね。ITの様々な手法が大事だということは100も承知で、それがエネルギーを持っていることも100も承知で、今、我々自身の問題は、その100も承知の部分をどの順番でどのようにやっていくのかというのが、直面している問題だと思います。これが確定しているものであればともかく、今後も推移していくという状況が片方でありますので、基本的には道具の使い方をどんな順番でどんなふうに使っていけばいいのかということ。それは常に変わっていく環境だと考えていかなければならないというのが、このテーマの厄介な部分だなと感じます。ついてはですね、当然これはお持ち帰りいただいて、自分たちが作業を進めていく過程の中で、必ずその段階で疑問や戸惑いがあると思いますので、これを契機にインターナショナルマーケティングは、皆様のご相談に乗っていただけることを前提にしているので、窓口を作っていただいて、電話でもメール、質問もひっくるめて、ご相談窓口になると思いますが、ご協力いただければと思います。

■野田

 2020年が見えてきていますし、僕らはスポーツが大好きなので、インターネットで入ってきただけです。美味しいごはんさえご馳走していただければ、どこへでも行きますので、名刺交換さえさせていただければ、九州でも北海道でもお邪魔してお話させていただければと。すぐに商談なんて全く思っていません。2020年が近くに見えている以上、せっかくだからそこで頑張りたいという気持ちは皆さんと同じです。週末、子供とサッカーを大田区でやっているのですが、大田区サッカー協会の理事もやっていて、年間2500試合くらい組んでいます。全チームの都合を聞きながら、毎週毎週試合です。夏休みになったら、ほとんど毎週大会で、朝は開会式の司会をやっています。

 基本は自分も運動は大好き。松井も今、野球をやっていますし、西口もスノボーをやっています。ですので、ぜひとも現状をお聞かせいただきながら、一緒に改善できるような方法というのを、やらしていただければと思います。今後ともよろしくお願いいたします。 (了)

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