ヨーロッパニュース一覧

2014-10-30

「ラグビー」「女子ホッケー」「フットサル」「バスケット」

ラグビー:欧州ラグビーの新大会チャンピオンズカップ第2節

europe258_01 昨シーズンまで19年にわたり欧州クラブ王者を決める大会として続いたハイネケンカップに代わる新大会として今年スタートした欧州ラグビー・チャンピオンズカップは第2節が行われ、プールAで、最後のハイネケンカップとなった昨季の王者トゥーロン(フランス)がアルスター(アイルランド)を23-13で下し、開幕2連勝を飾った。一方、プール4では、昨季のPro12で準優勝したグラスゴー(スコットランド)が初戦のバース戦(37-10)に続き、第2戦でもモンペリエ(フランス)に15-13で競り勝ち、好調な滑り出しを見せている。

<ハイネケンカップから出場チーム数が減少、イングランドとフランスの比率が高まる>

 ハイネケンカップとの大きな違いは出場チーム数の減少だ。ハイネケンカップでは24チームだった枠が今大会では20チームに減り、グループリーグも昨年までの6グループから今年は5グループとなった。グループリーグでは従来と同じくホーム&アウエーの2試合で総当たり戦が行われ、グループ首位の5チームと、2位チームのうち成績上位の2チームと残りの2位チームのうち最多スコアの1チームがベスト8ラウンドに進み、『そこから先はホーム&アウエーのノックアウトステージとなる。

 チーム数減数に伴い出場チームの基準もハイネケンカップと大きく異なったところだ。ハイネケンカップでは、イングランド、フランスリーグから上位6チームずつ、Pro12(アイルランド、スコットランド、ウェールズ、イタリアの混成リーグ)からは、アイルランドの上位3チーム、ウェールズの上位3チーム、スコットランド、イタリアの各上位2チームが自動的に出場権を得ていた。しかし、チャンピオンズカップでは、イングランドとフランスリーグの上位6チームずつは変わらないものの、Pro12からの出場は7チーム(上位3チーム+4位以下の各国上位4チーム)に減少、その他、イングランドリーグの7位とフランスリーグの7位チームがプレーオフを行い、その勝者も出場権を獲得することから、大会に占めるインフランドとフランスチームの比率が大きくなっているのが最大の特徴だ。

 今季でいえば、イングランドリーグのWASPSがプレーオフの勝者となり出場権を得たことから、国別出場チームはイングランド7、フランス6、アイルランド3、ウェールズ2、スコットランド1、イタリア1という構成になっている。

女子ホッケー:永井友里がスペインデビュー戦で決勝ゴール

europe258_02 女子ホッケースペイントップリーグに所属するレアル・ソシエダに今季から加入した日本代表の永井友里がデビュー戦で値千金のゴールを決め、チームの3-4の勝利に貢献した。

 クルブ・エガラとのアウエー戦に臨んだレアル・ソシエダは前半終了までに3-1とリードするが、後半に入ってエガラが2点を挙げ、同点に追いつかれる。しかし49分、この日がスペインでのデビュー戦となった永井が勝ち越しゴールを決め、これが決勝点となってレアル・ソシエダが4-3で勝利した。スペイン女子リーグは5節を終え、この勝利により、レアル・ソシエダは4勝1敗で2位につけている。

フットサル:カタール・コンチネンタルカップ、日本は1勝2敗で予選ラウンド敗退

 日本をはじめ8か国が参加してカタールで開催されているフットサルのコンチネンタルカップは予選ラウンドが終了し、上位4チームが決定した。グループ2位までが準決勝に進出できる中、グループBの日本は初戦で王者ブラジルに0-5で敗れる。準決勝進出に望みをかけた第2戦ではチェコと対戦した日本だが、この試合も0-4で落とし、この時点で予選敗退が確定した。最終戦では格下のガテマラ相手に6-0で勝利し気を吐いたが、上位国との差はまだ大きい。なお、グループAからはイタリアとアルゼンチン、グループBからはブラジル、チェコが勝ち抜きを決めている。この結果、準決勝はイタリア対チェコの欧州対決、ブラジル対アルゼンチンの南米対決となった。

バスケット:ボスニアの名門クラブが財政破たんで活動停止

europe258_03 男子バスケットのボスニア1部リーグに所属するボスナは、旧ユーゴ時代の1979年にはヨーロッパチャンピオンに輝いたバスケットの古豪クラブのひとつだが、このたび財政破たんにより活動を停止することを発表した。

 かつてミルサ・デリバシッチら数々の名選手を輩出したことでも知られるボスナだが、数年前から財政難に苦しんでいた。地元メディアが伝えるところによると、ボスナの負債はおよそ500万ユーロ(約7億円)に上るという。それでも、名門クラブの消滅を避けたいボスナは、傘下のユース育成クラブであるロイヤルの名称を使って新クラブKKボスナ・ロイヤルとしてボスニアバスケット協会にトップリーグでの新規登録を申請しているが、2部降格はほぼ免れないことから、この申請は認められない見込みだ。旧ユーゴスラビアリーグが始まって1年後の1957年に創設されたボスナは、旧ユーゴリーグ、ボスニアリーグ時代を含め3度のリーグ優勝を果たしているが、ボスニア・ヘレツェゴビナ紛争終結後、経営状態が悪化し、深刻な財政難に陥ることとなった。

男子バスケ:ユーロリーグ第2節、CSKAモスクワがマッカビに快勝

 男子バスケのユーロリーグは第2節が行われ、グループBでCSKAモスクワ(ロシア)が昨季の王者マッカビ・エレクトラ(イスラエル)を99-88の大差で下し、開幕2連勝とした。一方、グル―プCでは、第1節でバルセロナ相手に善戦し惜敗したバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)が強豪パナシナイコス(ギリシャ)に81-75で勝利している。

女子ハンド:欧州チャンピオンズリーグ第2節、女王ジェールが連勝スタート

 女子ハンドボールの欧州チャンピオンズリーグは第2節が行われ、大会3連覇を目指す女王ジェール(ハンガリー)がグループCでIKサヴェホフ(スウェーデン)を38-21で下し、ヴィボー(デンマーク)とともに開幕2連勝を飾った。その他、ノルウェーのラルヴィク、モンテネグロのブドゥノーストも危なげなく勝利した。