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2015-3-11

「女子サッカーアルガルベカップ」「女子バスケ」 「男女ハンド」「女子バスケ」「野球」「サッカー」

●女子サッカーアルガルベカップ：なでしこは１勝２敗で準決勝へ進めず

europe271_01　ポルトガルのアルガルベ地方で行われている女子サッカーの国際大会アルガルベ・カップは９日にグループラウンドの第３戦が行われ、なでしこジャパンはフランスに１－３で敗れ、１勝２敗でグループ３位となり、決勝進出はならなかった。この結果、日本は順位決定ラウンドで９位の座をかけてアイスランドと対戦することになった。

　今年６月に行われるカナダ・ワールドカップの前哨戦と位置づけられるこの大会で結果を出したいなでしこジャパンだったが、いきなり初戦のデンマーク戦を１－２で落としてしまう。続くポルトガル戦では相手のレベルが一ランク下がるということもあり、前の試合からメンバーを総入れ替えして臨みながらも３－０で快勝。１勝１敗で迎えた第３戦は、世界ランキング３位で、ここのところ急速に力をつけているフランスとの対戦（日本は４位）となった。この試合に勝てばデンマークの結果次第では準決勝進出の可能性もあったが、前半こそ川澄のゴールで先制したものの後半に入り３失点を喫し逆転負け。デンマークがポルトガルと引き分けたため、日本はフランス、デンマークの後塵を拝しグループ３位に転落した。W杯開幕まで３か月を切ったが、果たしてここから本番までに立て直すことができるだろうか。

　一方、決勝は３連勝でグループC首位となったフランスと２勝１分けでグループB首位のアメリカの対戦となった。

●女子バスケ：スペイン女子代表監督、中国リーグで３連覇の偉業達成

<スペイン代表と中国リーグで活躍するモンデロ監督>” />　先週行われた中国女子プロバスケットリーグ（WCBA）の優勝決定シリーズの第４戦で山西フレームが北京グレートウォールズに７２－７０で勝利し、対戦成績を３勝１敗として、リーグ３連覇を達成した。この偉業を達成した山西の監督を務めるのが、現スペイン女子代表監督でもあるルーカス・モンデロだ。モンデロはアルコン・アベニーダの監督としてスペインリーグ、女子ユーロリーグを制した後、２０１２年からスペイン女子代表監督に就任。２０１３年の欧州選手権でスペインを優勝に導くと、翌年２０１４年の世界選手権でも銀メダルを獲得。２０１２年にスペイン代表監督と兼任で山西の監督に就任すると、その年に中国リーグで優勝を果たし、昨シーズンも優勝してリーグ戦２連覇を達成した。</p> <p>＜外国人選手規定の改定を克服しての３連覇＞</p> <p>　モンデロ監督が就任した２０１２シーズン、山西は、２０１０年の世界選手権、２０１２年のロンドン五輪にアメリカ代表として出場し金メダルを獲得し、世界最高峰のWNBA（全米女子プロバスケットリーグ）でMVPに輝いたこともある女子バスケ界のスーパースター、マヤ・ムーアを獲得した。ムーアはいかんなくその力を発揮し、１年目のシーズンアベレージで４１．５ポイント、１０．５リバウンドを挙げる大活躍で山西の優勝に大きく貢献した。だが、補強したのは山西だけではない。他のチームも、２０３ｃｍのオーストラリア代表エリザベス・キャンベージ（北京）、ローレン・ジャクソン（黒竜江）はじめ、アメリカ代表のブリトニー・グライナー（上海）、シルビア・フォーラス（浙江）など海外から有力選手が次々と集まり、WCBAは“スーパーリーグ”と化す。また、WCBAには外国人枠とは別に“アジア枠”が設けられており、山西にも２０１３年に日本代表の大神雄子が移籍している。</p> <p>　だが、今季からWCBAの外国人選手規定が大幅に改定されることになり、リーグは大きな変化を迎える。各チームの外国人選手枠は１人に減らされ、アジア人選手枠も廃止されるなど、もはや外国人に頼ったチーム作りはできなくなったのだ。２連覇中の山西も新規定のあおりを受け、今季のファイナルラウンドではエースのムーアを起用することができずに苦しい戦いを強いられた。とはいえ、こうした状況の下で３連覇の偉業を達成したことで、モンデロ監督に対する評価はさらに高まることになった。</p> <p><span class=●女子ハンド：EHFチャンピオンズリーグでラルヴィクが破竹の９連勝

<9連勝で勢いに乗るラルヴィク>” />　女子ハンドボールのEHFチャンピオンズリーグ（CL）はグループラウンドの第９節が行われ、グループ２でここまで全勝で首位につけるラルヴィク（ノルウェー）がヴィボー（デンマーク）を２９－２３で下し、今季のCLでの連勝記録を９に伸ばした。一方、グループ１首位のブドゥチノスト（モンテネグロ）もライプチヒ（ドイツ）を寄せ付けず３２－１９で快勝し、１引き分けをはさんで８勝無敗を続けている。この両チームに続くのが、昨シーズンの覇者ジェール（ハンガリー）だ。</p> <p>　グループラウンド残り１節ですでに決勝ラウンド進出を確定しているジェールは、このラウンドでラルヴィクに２敗しているものの、いずれも１点差、２点差の僅差で敗れているだけに、この先の戦いでリベンジを期しているはずだ。</p> <p><span class=●男子ハンド：４１歳のべテラン、ステファンソンがCL限定で現役に復帰

europe271_04　かつて世界最高のライトバックと言われた元アイスランド代表のオーラヴル・ステファンソンが、このたび４１歳にして現役復帰することが明らかになり、関係者を驚かせている。

　ステファンソンが加入することになったのは、現デンマーク王者でCLグループラウンドを２位で勝ち抜いたコリングで、同クラブは１４日から始まるCLファイナルラウンドで同選手を起用することを考えているという。ステファンソンは２０１３年にカタールのレフウィア・スポーツでプレーしたのを最後に実戦から遠ざかっていた。コリングにはスウェーデン代表のキム・アンダーソンという正ライトバックがいるが、カタールの世界選手権で肩を負傷し、まだ完治していないことから、ステファンソンに代役として白羽の矢が立った。とはいえ、欧州の移籍期間は２月１日までと定められており、ステファンソンは今季の国内リーグでは選手登録はできず、CL限定での復帰となる。

●女子バスケ：女子ユーロリーグプレーオフ、トルコ勢対決は１勝１敗のタイに

<トルコ勢同士の対戦は互角のまま第３戦へ>” />　バスケットの女子ユーロリーグは、ファーストラウンドの上位８チームによるプレーオフラウンドに入った。ホーム＆アウエーで行われるプレーオフラウンドは、先に２勝したチームが準決勝に駒を進めるが、最も注目を集めているのは、同国対決となったガラタサライ対フェネルバフチェのイスタンブール・ダービーだ。この対戦は昨シーズンの決勝カードでもあるが、この時はガラタサライが勝利し、同大会初優勝を果たしている。同国のライバルに敗れ２大会連続の準優勝に甘んじたフェネルバフチェとしては、ここでガラタサライに雪辱し、今度こそ悲願の初優勝を狙いたいところだ。初戦はフェネルバフチェがホームで５８－５６と勝利を収めたが、アウエーでの第２戦を５７－５９で落とし、１勝１敗で勝負は第３戦に持ち込まれることになった。第３戦をホームで戦えるアドバンテージがあるフェネルバフチェだが、両者の力は互角で、どちらが勝ち抜けてもおかしくない。一方、同じく同国対決となったロシアのエカテリンブルク対ナデージダは、エカテリンブルクが８６－７５で勝利し、２連勝で準決勝進出を決めた。また、アウエーで先勝したチェコのUSKプラハもスペインのアベニーダを７２－４３で破り、準決勝へ進んだ。残る１カード、ディナモ・クルクス（ロシア）対ブールジュ（フランス）は、初戦で快勝したディナモ・クルスクが有利と見られていたが、第２戦でブールジュが意地を見せ２点差で勝利し、第３戦に望みをつないだ。</p> <p><span class=●野球：侍ジャパンに挑む欧州選抜監督、「我々は観光に来たわけではない」

europe271_06　１０日と１１日に東京ドームで行われる野球の日欧対抗戦に出場する欧州選抜チームが５日に来日した。　

　欧州選抜を率いるオランダ人のスティーブ・ヤンセン監督は、「ここに招待され、欧州の野球を見せられる機会を得られ光栄だ」と述べると同時に、「日本代表は世界一（ワールドランキング）のチームであり、彼らは完璧なグループだ」と侍ジャパンを称賛した。その一方で同監督は、「我々は観光に来たわけではない」と、この試合が単なる親善試合以上の意味を持つことを示唆した。８日には巨人の２軍と練習試合を行う予定だった欧州選抜だが、あいにくの雨天で中止となり、実戦は１０日までお預けとなった。

●サッカー：ロンドンに続きリオ五輪でも英国代表チーム結成なるか

　サッカーのイングランドサッカー協会（FA）は、２０１２年のロンドン五輪で半世紀ぶりに実現したサッカーの英国代表チームを来年のリオ五輪にも派遣したいという強い意向を持っているようだ。サッカーやラグビーなどの国際連盟は、英国に属するイングランド、ウェールズ、北アイルランド、スコットランドの４協会の代表を個別に承認しており、通常は英国代表というチームは存在しない。そのため、１か国１代表の主義を掲げるオリンピックには長らくイングランド代表が“単独で”出場していたが、２０１２年の自国開催で初めてウェールズが加わり、１９６０年のローマ五輪以来となる英国代表として出場を果たした。とはいえ、４つの協会はロンドン大会はあくまでも特例的な措置と考えており、次の大会からは再びイングランドの単独出場となる公算が強い。

　男子サッカーは、６月にチェコで行われるU２１欧州選手権がリオ五輪の欧州予選を兼ねるが、イングランドもこれに出場する８チーム（イングランド、チェコ、イタリア、ドイツ、ポルトガル、スウェーデン、デンマーク、セルビア）に勝ち残っており、このうち上位４チームがリオ五輪への出場権を獲得する。オリンピックの男子サッカーではU23以下の代表チームでの出場となるが、３名のオーバーエイジ枠が設けられている。一方、女子サッカーでは、今年カナダで行われる女子ワールドカップで欧州勢のうち上位３チームに入ればオリンピック出場権が与えられる。現在、イングランド女子は世界ランキング６位だが、欧州ではドイツ、フランス、スウェーデンに次ぐ４位につけており、射程圏内だ。いずれにしても、英国代表チームを結成するかどうかが議論されるのは、イングランド代表がオリンピックの出場枠を獲得してからということになる。