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2015-6-3

「男子ハンドボール」「バレーボール」

男子ハンド:欧州CLファイナル4、バルセロナが9度目の優勝

<9度目の欧州制覇を果たしたバルセロナ>” /> ドイツのケルンで行われた男子ハンドボールの欧州チャンピオンズリーグ(CL)・ファイナル4は5月31日に決勝戦が行われ、スペインのバルセロナがハンガリーのヴェスプレームを28-23で下し、4年ぶり通算9度目の優勝を果たした。<br />
 バルセロナの優勝により、ドイツ勢の連続優勝は3でストップしたが、2004-2005シーズン以来続くスペインとドイツのクラブによる優勝独占状態は依然として継続している。なお、大会MVPNには6ゴールを決めたバルセロナのニコラ・カラバティッチが選ばれ、この試合で5ゴールを挙げ、大会通算得点を114に伸ばしたヴェスプレームのモミール・イリッチが得点王となった。なお、3位決定戦ではケルチェがTHWキールを28-26で破っている。</p>
<p> 2万人の大観衆が見守る中、前日の準決勝でケルツェ(ポーランド)を33-28で下したバルセロナと、同じくドイツの強豪THWキールに31-27で勝利したヴェスプレームという、ともにスペイン人監督が率いるチーム同士の対戦となった。<br />
 試合は、バルセロナがカラバティッチ、ヴェスプレームはナジと両エースが共に攻撃をけん引し、序盤は互角の戦いとなったが、GKサリッチを中心とした堅い守りと、ビクトル・トマス、シグルソンの両サイドを使った攻撃で得点を重ねたバルセロナが徐々にリードを奪う。前半を14-10で折り返したバルセロナは、その後一時は2点差まで詰め寄られるが、勝負どころでサリッチが好セーブを連発して相手の反撃をしのぐと、終盤は疲れの見えたヴェスプレームを突き放し、最後は5点差をつける余裕の勝利となった。</p>
<p><b><ファイナル4上位3チームの監督はスペイン人></b><br />
<img decoding=男子バレー:ワールドリーグ開幕、ポーランドがロシアに連勝

<ポーランドの3枚ブロック>” /> 男子バレーボールのワールドリーグが開幕し、世界各地でグループラウンドの初戦が行われた。<br />
 世界ランキング上位チームからなるグループ1には、ブラジル(ランキング1位)、ロシア(同2位)、ポーランド(同3位)、イタリア(同4位)、アメリカ(同5位)、セルビア(同8位)、イラン(同10位)、オーストラリア(同13位)の8チームがエントリーしている。<br />
 プールBの初戦では、いきなり世界ランキング2位のロシアと3位ポーランドが対戦する好カードとなったが、2014年のロンドン五輪金メダルのロシアと、昨年の世界選手権優勝のポーランドによる新旧世界王者対決は、2試合ともホームのポーランドに軍配が上がった。5月30日の初戦こそ3-0のストレートで勝ったポーランドだったが、翌日行われた第2戦ではタイブレークの末、勝利をもぎとった。プールBでは、イラン相手にいずれも3-1で連勝したアメリカが首位に立っている。<br />
 プールAでは、世界ランキング1位のブラジルがホームでセルビアと対戦。初戦は苦しみながらもタイブレークをものしたブラジルは、第2戦も3-1で勝利し、ワールドリーグ連覇に向けて好スタートを切った。このグループではアウエーでオーストラリアに連勝したイタリアが首位に立っている。</p>
<p><b><日本はチェコに1勝1敗></b><br />
 セカンドリーグであるグループ2に入った世界ランキング21位の全日本は、フランス、チェコ、韓国と同じプールDに入り、初戦でチェコと対戦。ホームゲームで、かつ格下の(世界ランキング25位)チェコ相手に初戦は3-1で勝利したものの、第2戦はタイブレークに持ち込まれた末に敗れ、1勝1敗のスタートとなった。</p>
<p><span class=女子バレー:モントルー国際大会で日本が準優勝

<トルコに逆転負けで日本は惜しくも準優勝>” /> スイスのモントレーで開催されていた女子バレーボールのモントルー国際大会は5月31日に決勝戦が行われ、トルコが3-2のフルセットで日本を破り優勝した。<br />
 グループラウンドの初戦ではそのトルコに3-0のストレートで勝ち勢いに乗った全日本は、ドイツ、イタリアにも連勝して全勝で決勝ラウンドへ。準決勝でロシアを3-0で下し決勝へ進むが、決勝では2セットを先取しながら続く3セットを立て続けに落とし、逆転負けを喫した。なお、大会MVPには石井優希が選ばれた。</p>
<p><span class=男子ハンドボール:2014-2015シーズン 欧州オールスターチーム発表

europe282_07 欧州チャンピオンズリーグ事務局が実施したファン投票によって決まる2014-2015シーズンの欧州オールスターチームが発表された。第3回となる今年の投票総数は43981票で昨年よりも60%投票者が増えた。今年からは、これまでのポジション別ベストプレーヤー7人とベストディフェンダーに加え、新たにベストコーチとベストヤングプレーヤーが加わった。ちなみに、初のベストヤングプレーヤーにはアレックス・ドゥイシェバエフ、ベストコーチにはタラント・ドュイシェバエフが選ばれ、親子での受賞となった。
 投票はファナル4直前の5月24日に締め切られたが、7人のコートプレーヤーのうち、結果的に優勝したバルセロナから3人が選ばれている。

<欧州オールスターメンバー>
     GK :ローランド・ミクラ― (ヴェスプレーム)       32.54% 14310票
レフトウイング :ウヴェ・ゲンスハイマー(ライン=ネッカー・レーヴェン)28.88% 12700票
レフトバック  :ニコラ・カラバティッチ(FCバルセロナ)        33.64% 14796票 
センターバック :ミケル・ハンセン   (PSG)             32.72% 14389票
ラインプレーヤー:レナト・スリッチ   (ヴェスプレーム)       38.28% 16383票 
ライトバック  :キリル・ラザロフ   (FCバルセロナ)        38.32% 11192票
ライトウイング :ビクトル・トマス   (FCバルセロナ)        27.68% 12173票 

<その他各賞>
ベストディフェンダー :レネ・トフト・ハンセン    (THWキール)  26.38% 11602票
ベストヤングプレーヤー:アレックス・ドゥイシュバエフ (HCバルダール) 56.98% 25059票
ベストコーチ     :タラント・ドゥイシェバエフ  (ケルツェ)   29.21% 12847票