ヨーロッパニュース一覧

2015-12-2

「ハンドボール」「ホッケー」 「バスケット」「フットサル」

ハンドボール:EHFチャンピオンズリーグ男子、ヴェスプレームがPSGを粉砕

(C)EHF Champions League Official Site  EHFチャンピオンズリーグは第9節が行われ、グループAの首位攻防戦となったハンガリーのヴェスプレーム対フランスのPSGは、ホームのヴェスプレームがPSGを28-20の大差で下し、グループ首位に躍り出た。
 ここまで8連勝と波に乗るPSGだったが、ヴェスプレームの鉄壁の守備に自慢の攻撃を封じられ連勝はストップ。この結果、PSGは勝ち点でフレンスブルクと並んだが、得失点差で3位に後退した。一方、上位浮上を狙うTHWキール(ドイツは)はスロべニアのツェリェにアウエーで23-23と引き分け、上位3チームとの勝ち点差は5に広がった。 
 また、グループBでは首位バルセロナ(スペイン)がコリング(デンマーク)にアウエーで36-28で快勝。ライン=ネッカー(ドイツ)もクリシャンスタッド(スウェーデン)を29-20で一蹴し2位を守っている。一方、マケドニアのバルダールは今節もケルチェ(ポーランド)に20-23で敗れ悪夢の3連敗。4節前は首位にいたチームが一気に順位を5位まで下げた。

ハンドボール:女子世界選手権デンマーク大会が5日に開幕

 女子ハンドボールの世界選手権デンマーク大会が5日に開幕する。今大会は24チームが4グループに分かれて総当たり戦で予選ラウンドを行い、各グループ上位4チーム、合計16チームが決勝トーナメントに進出する。優勝チームには来年のリオ・オリンピックの出場権が与えられ、2位から7位までのチームが世界最終予選への出場権を獲得する。
 前回2013年大会の覇者ブラジルはすでに開催国枠での出場を決めており、2014年ユーロ優勝のノルウェー、準優勝のスペイン、スウェーデン、モンテネグロ、地元デンマークといった欧州勢を中心に優勝争いが繰り広げられると見られている。

日本は厳しいグループに
 アジア選手権準優勝で今大会の出場権を獲得したおりひめジャパンはグループAに入ったが、開催国デンマーク、モンテネグロ、ハンガリー、セルビアと欧州強豪国が揃うこの組は、勝ち抜けが最も熾烈なグループと言えるだろう。強豪国同士がつぶし合い、日本がチュニジア戦で確実に勝ち、さらに欧州勢から1勝以上を挙げられれば、決勝トーナメント進出の可能性はある。

<日本代表 予選ラウンドスケジュール>
 5日  20:45 デンマーク戦
 6日  16:15 モンテネグロ戦
 8日  16:15 チュニジア戦
 9日  18:30 セルビア戦
11日  16:15 ハンガリー戦

ハンドボール:カタールにオリンピック初出場をもたらしたスペイン人監督が語る

 先日行われた男子ハンドボールのアジア・オリンピック予選で優勝し、来年のリオ五輪出場を決めたカタール代表のスペイン人監督バレロ・リベラ氏が、このほどスペインの通信社EFEの取材に応じた。2014年にスペイン代表監督から同国の代表監督に招聘されて以来、同監督の指揮の元、カタールは世界選手権で準優勝、アジア選手権優勝と躍進を遂げ、史上初となるオリンピック出場を決めた。

 カタールハンドボールでは初となるオリンピック出場に同監督は、「我々は非常に幸せだ。オリンピック出場という目標は我々にとって大きなモチベーションであり、それを達成することができたことでチームだけではなく、この国のハンドボール協会、国民すべてにとって満足な結果となった」と述べ、国を挙げての目標達成であることを強調した。リベラ監督は、カタールが偉業を達成できた理由の一つに、政府を筆頭に国全体でのスポーツ支援、国民のスポーツ愛する気持ちがあったことを挙げた。また、物事が上手く行っている時はそれを変えないことが大事であるとの持論を語った。「私は、物事が上手く行っている時はそれを変えるべきではないと思っている。アジア予選までの3か月の準備期間における我々のやり方は機能していたし、オリンピックに向けての準備もこれまでと変えるつもりはない」
 カタール男子ハンドボールチームが初めてオリンピック出場を決め、国中のメディアがこぞって一面で取り上げるほどの盛り上がりを見せるに伴い、国内でのハンドボールへの関心も高まっている。「カタールに限らず、多くの国ではサッカーがナンバーワンの人気を誇っているが、私はハンドボールの指導者として一度たりともサッカーに対抗しようとか比較しようとしたことはない。高い目標を掲げ、よい成績を残せば、自然と人々は我々に誇りを持ってくれるし、多くの人たちがこのスポーツに関心を向けてくれる」
 今年の1月にカタールが世界選手権で準優勝を成し遂げ、中東の小国が世界の舞台で結果を残したことで周辺のアラブ諸国は大いに刺激を受け、カタールに続けとばかりに急激な強化を進めている。リベラ監督は、この準優勝によって、もはやカタールの躍進をサプライズと考える人はいないだろうとの考えを述べた。
 リベラ監督は最後に、かつて自身が監督を務めた母国スペインへエールを送った。「スペインにはぜひオリンピック出場権を勝ちとってほしい。私の息子も代表でプレーしているし、今の代表には私が指導した選手が多くいるから、スペインがオリンピック出場を決めれば、彼らと同じ舞台に立つことになる」

ホッケー:男子ワールドリーグファイナル

(C)FIH Official Site ホッケーの男子ワールドリーグファイナルが11月27日にインドのライプールで開幕した。8チームが2グループに分かれて行われる予選ラウンドでは、各グループ上位2チームが準決勝に勝ち上がる。
 プールAでは2戦を終えたが、最終戦次第でカナダ以外の3チームに準決勝進出のチャンスがある。初戦でベルギーを1-0で破った世界ランキング1位のオーストラリアだが、翌日の試合でイングランドに2-5で敗れ、対戦成績は1勝1敗に。イングランドは開幕2連勝で首位に立つも、オーストラリアとベルギーが1勝1敗で並んでおり、もしイングランドが最終戦のベルギー戦に敗れ、オーストラリアが2連敗のカナダに大勝すれば、イングランドが予選ラウンドで敗退する可能性もある。
 一方、プールBはすでに3試合を終えており、強豪ドイツが予選ラウンド敗退となった。初戦のオランダ戦を0-0で引き分けたドイツは、2戦目もインドと1-1で引き分け、続く第3戦でアルゼンチンに1-3で敗れ、1勝も挙げることができなかった。アルゼンチンはオランダ戦こそ2-3で惜敗したものの、インド、ドイツに勝利してベスト4進出を決めた。優勝候補最有力のオランダは初戦でドイツと引き分けたが、その後は2連勝で順当に準決勝へ駒を進めた。

バスケット:ユーロリーグ第7節、昨季王者レアル・マドリードが3連敗で最下位転落

 ユーロリーグはレギュラーシーズンの第7節が行われ、グループAで昨シーズンの王者レアル・マドリード(スペイン)がロシアのズヴェスダに88-94で敗れ、ここ3試合で3連敗を喫してグループ最下位に苦しむ予想外の展開となっている。2勝5敗とここまで大きく負け越しているレアル・マドリードだが、6勝1敗で首位を走るフェネルバフチェ(トルコ)を除く5チームが互いにつぶし合う混戦状態となっており、残り3節の結果次第ではベスト16ラウンド進出の条件となる上位4チームに入る可能性はまだ残されている。首位独走のフェネルバフチェは早々とベスト16ラウンド進出を決めている。
 一方、グループC、グループDではスペインとロシアのチームがそれぞれ激しい首位争いを繰り広げている。グループCでは首位バルセロナ(スペイン)、2位のロコモティフ・クバン(ロシア)がともに今節も勝利し、6勝1敗でベスト16ラウンド進出を確定。グル―プDでは、首位CSKAモスクワ(ロシア)、2位のウニカハが勝利を挙げ、ともに6勝1敗でベスト16入りを決めている。その一方でイタリアのディナモ・ササーリは7連敗で最初のレギュラーシーズン敗退チームとなった。

フットサル:女子フットサルワールドトーナメント、ブラジルが6連覇達成

 女子フットサルのワールドトーナメント第6回大会がグアテマラで行われ、29日に行われた決勝でブラジルがロシアを3-0で下し、大会6連覇を達成。今大会が始まって以来続く優勝記録を今回も更新した。6大会連続出場となる日本代表はグループラウンド初戦でグアテマラに1-2で惜敗すると、続くスペインに2-5、ロシアにも0-2で敗れ、3戦全敗で予選ラウンド敗退が決定。7、8位を争う順位決定ラウンドでもイランに1-2で敗れ、8チーム中最下位で大会を終えた。