2022年度日本トップリーグ連携機構 GM研修会①
公益財団法人大崎企業スポーツ事業研究助成財団助成事業
開催報告
日本トップリーグ連携機構では、9月29日(木)・10月13日(木)の2日間に2022年度第1回目となるGM研修会を開催いたしました。昨年度と同様、今回も新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、対面ではなくオンラインを使用した研修会といたしました。
当機構では昨年度「スポーツマネジメント機能シェアシステム」(以下、SMASH)において「企業のスポーツ支援意識調査(第2回)」を実施し、支援を続ける企業は「社会への貢献」「統括団体やチームの考え方への共感」を重視し、自社の経営方針にあうことを求めています。さらにビジネス文脈の中での価値の説明が求められており、企業との関係においても変化が求められていることが明確になりました。この報告を基に、GM研修会と連動した「GM研修会 分科会」を開催いたしました。
本年度も引き続きこのテーマを追い、さらに深掘りするため、各クラブ、チームが自分達の関係者(ステークホルダー)との関係性を改めて見直し、今後に向けての関り方をデザインするプログラムを実施いたしました。関係者側の視点・文脈に立ち、「日常の中でどのような課題に向き合い、何を重視しているのか」「その中で企業チームやクラブ・チームをどのような存在として位置付け、何を期待しているのか」を具体的に考え、企業チームやクラブ・チームへの支援の継続・拡大につながる共感をどう生み出せるのか、「支援したい」を引き出せる関係づくりをどう進めていけばいいかを明確にして行きました。
そして、ステークホルダーとの関係づくりの考え方、進め方の基礎を学んだうえで、実際に関係者に話を聴くなどのアクションを通して検証し、自分達の状況に応じた戦略をチーム・クラブのGM、参加者25名、オブザーバー参加1名にて実施いたしました。
【DAY1】
9月29日(木)18時から開始。当機構より市原則之専務理事が挨拶、またスポーツ庁参事官(民間スポーツ担当)付参事官補佐・坂本 弘美様よりご挨拶を頂き、研修会の趣旨等について田口事務局長から説明。
メインファシリテイターの久保田淳様から今回の研修会の目的、進め方の説明がありました。
続いて導入講義では、広石様より「これからのステークホルダーとの関係づくり戦略」について講義がありました。
その後PwCコンサルティング合同会社の菅原政規様より「企業調査アンケートについて」について講義がありました。休憩後、先ほどと同じメンバーのグループに分かれて、「クラブへの評価を高めるには?」について同様に議論し、全体共有し、今度は「誰の声を聴く必要があるだろう?」について議論を重ねました。
最後は次回に向けての課題の説明をし、メインファシリテイターの久保田様より総括を頂きました。
次回は2週間後、その間にも自分たちの状況を振り返り、また課題を実施、準備して頂きます。
【DAY2】
10月13日(木)18時から開始。広石様より今回の進め方等の説明があり、前回よりも対話によりさらに深堀してことを確認しました。
最初に、「チーム、クラブの存在意義を考えるために」を5人~6人のグループで対話をスタート。
引き続き事例検討として、参加者の中から湘南ベルマーレフットサルクラブの佐藤様より10月12日に行われた「中間報告会兼スポンサー交流会」についてお話がありました。
その後、広石様より「ソーシャルキャピタル戦略を考える」をテーマに講義があり、終了後には先程と同じグループに分かれ「ステークホルダー・エンゲージメントを考える」が議論されました。さらに、同じメンバーで「なくてはならない存在となるには?」についてグループ対話を行い広石様より振り返りがあり終了となりました。
3度目のオンライン研修会となりましたが、参加者の方々も慣れ、議論も白熱、時間が足りないようでした。今回の研修内容を各チームに持ち帰って頂き、今後のチーム運営や地域、企業との関わりに活かされることを願っております。
なお、本研修会にご参加いただきました参加者の皆様、協力企業の皆様、講師の皆様、ご支援いただいた公益財団法人大崎企業スポーツ事業研究助成財団様に心より感謝申し上げます。
講師のご紹介(敬称略)
①久保田 淳/株式会社エンパブリック
メインファシリテイター
②広石 拓司/株式会社エンパブリック
代表取締役
③矢部、瀬沼、渡辺、横山
/株式会社エンパブリック
グループ対話 ファシリテイター
研修会日程
■DAY1・第1日目 9月29日(木)18時~20時45分
・イントロダクション
・アイスブレイク
・導入講義:これからのステークホルダーとの関係づくり戦略
・企業調査アンケートについて
・ワークショップ:クラブへの評価を高めるには?
・ワークショップ:誰の声を聴く必要があるだろう?
・まとめ
・次回に向けて
■DAY2・第2日目 10月13日(木)18時~20時45分
・イントロダクション
・ワークショップ:チーム、クラブの存在意義を考えるために
・導入講義:ステークホルダーの主体的な参画の実践事例から考える
・講義:ソーシャルキャピタル戦略を考える
・ワークショップ:ステークホルダー・エンゲージメントを考える
・ワークショップ:なくてはならない存在となるには?
・まとめ
・事務連絡