2022年度日本トップリーグ連携機構 GM研修会②
公益財団法人大崎企業スポーツ事業研究助成財団助成事業
開催報告
日本トップリーグ連携機構では、1月17日(火)・1月31日(火)の2日間に2022年度第2回目となるGM研修会を開催いたしました。前回第1回同様に今回も新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、対面ではなくオンラインを使用した研修会といたしました。
当機構では昨年度に引き続き、今年度も実施した「企業のスポーツ支援意識調査(第3回)」においても、支援を続ける企業は「社会への貢献」「統括団体やチームの考え方への共感」を重視し、自社の経営方針にあうことを求めていることがわかりました。スポーツの良さを訴えるだけでなく、ビジネス文脈、社会の文脈の中での価値の説明が求められています。
今年度研修の第1期(9月29日・10月13日開催)では、ステークホルダーとの関係づくりの考え方、進め方の基礎を学んだうえで、実際に関係者に話を聴くアクションも行った上で、企業やスポンサーとのこれからの関係づくりを考えました。その中で浮かび上がってきたのが、企業やスポンサーの協力・支援を引き出すうえでも、地域との関係づくりが大切だということです。
現在、スポーツ庁では「スポーツによる地方創生、まちづくり」を掲げ、スポーツのチカラ(楽しさ、感動、共感など)を積極的に活用して、地域の様々な課題を解決し、地方創生・まちづくりを実現することを目指す方針を打ち出しています。地域にとって重要な資源であるトップリーグのチームやクラブへの期待も高まっています。
そこで第2期となる本研修会では、チームやクラブが地域の一員であることを改めて自覚し、ステークホルダーの期待する社会への貢献や国の施策の視点も持ち合わせながら、スポーツと地域が連携を深め、価値を共創する方法を考えました。
チーム、クラブのそれぞれの状況・事情に応じた地域連携の活かし方を考え、幅広い支持を得るための方策を考える機会となりました。
今回はチーム・クラブのGM参加者18名にて実施いたしました。
【DAY1】
1月17日(火)18時から開始。当機構より市原則之専務理事が挨拶、研修会の趣旨等について田口事務局長から説明。
メインファシリテイターの久保田淳様から今回の研修会の目的、進め方の説明がありました。
最初にアイスブレイクとして、「ホームタウンの自慢できることは?」と「ホームタウンと自チーム・クラブの関わりの度合いは、10段階レベルでどれくらいか?」を4人のグループで対話をしました。
そして導入講義では、広石様より「チーム、クラブの運営において地域との連携をどう活かすか」について講義があり、続いてスポーツ庁の田中様より「スポーツによる地方創生、まちづくりの考え方」の講義を行い休憩後、先ほどと同じグループに分かれて、「自チーム、クラブにとって地域と連携する意味は?」について議論を重ねました。
その後、参加者全員が元のルームに戻り全体で共有をし、メインファシリテイターの久保田様より総括を頂きました。
次回は翌週。その間にも自分たちの状況を振り返り、準備して頂くことになっています。
【DAY2】
1月31日(火)18時から開始。広石様より今回の進め方等の説明があり、前回よりも対話によりさらに深堀してことを確認しました。
最初に、「地域と連携する意味、地域と共に実現したいことを明確にする」を4人のグループで対話をスタート。
引き続きゲスト講義として、いわき市総合政策部スマート社会推進課の松本様より「スポーツ×まちづくりへの戦略的展開の取り組み事例」について講義があり、ゲスト講義を踏まえて「スポーツ×まちづくりの推進に必要なことは?」についてディスカッションしました。
その後、広石様より「地域連携を活かしたソーシャルキャピタル戦略を考える」をテーマに講義があり、終了後には先程と同じグループに分かれ「地域との連携をチーム、クラブの力としていくには?」が議論されました。さらに、同じメンバーで「なくてはならない存在となるには?」についてグループ対話を行いました。
最後、まとめとして振り返り、当機構田口理事・事務局長より挨拶があり、終了となりました。
オンライン研修会も参加者の方々も慣れており、議論も白熱、時間が足りないようでもありました。今回の研修内容を各チームに持ち帰って頂き、今後のチーム運営や地域、企業との関わりに活かされることを願っております。
なお、本研修会にご参加いただきました参加者の皆様、協力企業の皆様、講師の皆様、ご支援いただいた公益財団法人大崎企業スポーツ事業研究助成財団様に心より感謝申し上げます。
講師のご紹介(敬称略)
①久保田 淳/株式会社エンパブリック
メインファシリテイター
②広石 拓司/株式会社エンパブリック
代表取締役
③矢部、瀬沼、渡辺、横山
/株式会社エンパブリック
グループ対話 ファシリテイター
研修会日程
■DAY1・第1日目 1月17日(火)18時~20時45分
・イントロダクション
・アイスブレイク
・導入講義:チーム、クラブの運営において地域との連携をどう活かすか
・ゲスト講義:「スポーツによる地方創生、まちづくり」の考え方
・ワークショップ:自チーム、クラブにとって地域と連携する意味は?
・まとめ
・次回に向けて
・フリータイム(交流・雑談)
■DAY2・第2日目 1月31日(火)18時~20時45分
・イントロダクション
・ワークショップ:地域と連携する意味、地域と共に実現したいことを明確にする
・ゲスト講義:「スポーツ×まちづくりへの戦略的展開の取り組み事例」
・ディスカッション:スポーツ×まちづくりの推進に必要なことは?
・講義:地域連携を活かしたソーシャルキャピタル戦略を考える
・ワークショップ:地域との連携をチーム、クラブの力としていくには?
・まとめ
・事務連絡