2008-9-2

日本トップリーグ連携機構 地域連携事業 野田市ボールクリニック 開催報告

2008/09/02

 8月30日(土)、千葉県野田市にある関宿総合公園体育館において、日本トップリーグ連携機構(JTL)後援・協力のもと、野田市ボールクリニックが開催されました。

 参加者は、野田市でミニバスケットボールに所属している小学4〜6年生の女の子120名。クリニックは午前・午後の2部に分かれており、午前の部は「ボールであそぼう」プロジェクト、午後の部はWJBLインストラクターによるバスケットボールクリニックがおこなわれました。
 「ボールであそぼう」プロジェクトは、さまざまなスポーツ経験をすることが望ましいとされる幼少年期に、単一に限らず、ボールを使った基本的な動作や基礎的な技能を、子どもたちが楽しくプレーできるプログラムを開発しようとスタートした事業です。JTLの8競技9リーグが連携し、団体ボールゲームの普及と基盤作りを目指し推進していきます。
この日のインストラクターは、遊びを通して子どもの基本動作を身につける新運動プログラム   「スポーツ・エンジェルプログラム」のプレーリーダーとして活躍している篠田裕子さんら3名を中心に、野田市のスタッフの方にもお手伝いいただきました。
 プログラムは、体育館中に散らばったソフトテニスボールを1人1個拾うところからスタートしました。ボールをもった子どもたちは、篠田さんの呼びかけやデモンストレーションを見ながら、いろいろなボールの投げ方、捕り方に挑戦しました。次は、ドッヂボールを使ったドリブルやパスです。日ごろ、バスケットボールを練習している子どもたちですので、ドリブルやパスは簡単なはずですが、ラグビーのように後ろにパスを出したり、足を使ってドリブルやパスをしたりと、いつもとは違う運動をおこないました。
 後半のバドミントンコート8面を使ったソフトバレーボールゲームでは、チーム、学年がバラバラになるようにチーム分けされ、初めは静かなチームが多かったものの、ゲームが進むにつれ、得点すると円陣をつくって「やったー」と声をかけあったり、ハイタッチをしてみんなで盛り上がったりする光景が多くなりました。ゲーム中は、手だけではなく、足や頭を使ってラリーをしたり、サーブ時はレシーブ側全員が座った態勢からスタートしたりするなど、動きがたくさん組み込まれるように展開されました。
 最後は、勝ちあがった2チームで決勝戦が開催され、優勝チームには仲間たちから拍手が贈られ、午前の部は終了となりました。

 午後の部は、WJBLシャンソン化粧品シャンソンVマジック、アトランタやアテネオリンピックの女子バスケットボール日本代表として活躍した、加藤貴子さん、永田睦子さんをお招きし、バスケットボールのクリニックがおこなわれました。室内で暑い中のクリニックだったため、水分補給に注意を配りながら、子どもたちは、フットワーク、ボールハンドリング、シュートなどの練習に集中して取り組んでいました。
 まずは加藤さんを中心に、ウォームアップとしてランニングやストレッチングで体を温め、練習に入るための準備完了。子ども達だけではなく、日ごろ指導にあたっているコーチ達も参加し、汗を流していました。フットワークのドリルでは、「ディフェンススタンスでは力を抜いてハンズアップしましょう」「素早く相手に対応するために、つま先と膝が同じ方向を向くように」などのアドバイスをいただき、1つ1つポイントを押さえながら進んでいきました。

 次に、永田さんから、ボールを指先で扱うフィンガーティップコントロールやドリブルドリルなど、いろんな種類のボールハンドリングを次々と教えていただきました。ボール2つを使ったドリブルでは、「みんなとっても上手」と、永田さんが驚く場面も。ボールハンドリングでは常にフェイスアップすること、膝を曲げてバランスを保つこと、慣れてきたらスピード上げることなど、試合につながる大切なアドバイスを聞くことができました。

 その後のミートシュート練習では、シュートの構え、ボールのもらい方、ゴールへの向き、シュート、一連の流れの間にある細かなポイントを丁寧に子どもたちに指導してくださいました。4つに分かれてシュート練習をおこない、各コートに加藤さん、永田さんが子どもたちのシュートを見て回り、気づいたところを丁寧に、また身ぶり手ぶりを交えながら、やさしく教えていただきました。あっという間の2時間で、残り時間も僅かとなり、最後に永田さんがダンクシュートを披露して、大盛況のうちにすべてのクリニックが無事に終わりました。


 今回、会場設営等の準備・運営のご協力いただいた野田市スポーツ少年団ミニバスケットボール専門部、各種インストラクター、WJBL関係者等、その他関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。
 JTLでは、団体ボールゲームの普及と基盤作りを目指し、「動きつくり」の要素を取り入れた「ボールであそぼう」プロジェクトを引きつづき推進して参ります。