2009-4-7

平成20年度 日本トップリーグ連携機構若手研修会

2009/04/07



 3月28日(土)〜29日(日)、ナショナルトレーニングセンターにおいて、若手研修会が行なわれた。この若手研修会は、毎年、日本トップリーグ連携機構主催で開催され、主に各リーグに所属する3年目までの若手選手を対象に、将来日本代表として国際大会等での活躍が期待される選手たちの資質向上と競技間を超えた連携を目的としている。
 3回目となる今回の研修には、各リーグ所属の若手選手72名が参加。2日間に渡り、トップアスリートとしての意識や心構えをはじめ、栄養学やドーピングについての講義を受講した。加えて、今回の研修会では参加者が班ごとにわかれ、競技をおこなうにあたり欠かせないコミュニケーションスキルを向上させるためのグループワークや懇親会も開催され、競技種目を超えた選手同士の交流がおこなわれた。

研修項目/講師
第1日目
3/28(土)
13:00 開講の挨拶
     市原 則之(日本トップリーグ連携機構 専務理事)
13:15 オリエンテーション
14:00 コミュニケーションスキルとチームビルディング
     齋藤 実(専修大学 准教授)
16:30 勝つための栄養学
     河谷 彰子(株式会社レオックジャパン 管理栄養士)
19:00 懇親パーティー
第2日目
3/29(日)
9:00  ドーピングコントロールの実際
     小林 大祐(日本アンチ・ドーピング機構ITマネージャー)
10:00 メディアトレーニング
     片上 千恵(スポーツ・メディア・トレーナー)

11:45 昼食
13:00 スポーツの効果を考える
     齋藤 実(専修大学 准教授)
14:45 閉会の挨拶


<各講師のプロフィールと講演概要>

[コミュニケーションスキルとチームビルディング]
[スポーツの効果を考える]



齋藤 実



講師プロフィール
現在、専修大学 准教授

1970年生まれ。筑波大学大学院修士課程体育研究科終了後、

世界剣道選手権大会日本代表コーチトレーニングコーチ、

日本オリンピック委員会強化スタッフスポーツコーチなどを歴任。



講演概要

競技をおこなうにあたり欠かせないコミュニケーションスキルについての講義がおこなわれた。その後、班ごとにグループワークを実施し、出された課題について同じグループのメンバーと話し合うことで、コミュニケーションの重要性をあらためて認識した。

[勝つための食事学]



河谷 彰子


講師プロフィール

筑波大学大学院体育研究科コーチ学専攻修了後、

株式会社タラソシステムジャパンを経て、現在のレオックジャパンへ

横浜FC栄養アドバイザー・横浜FCユース栄養アドバイザー、その他YMCA社会体育専門学校にてアスレティックトレーナー育成講座『スポーツ栄養学』講師、さくら整形外科クリニックにて栄養相談などをおこなう。



講演概要

トップアスリートにとって必要な栄養に関する講義がおこなわれた。

栄養士の立場から、日々の食事や試合前などに意識すべき食事についての提言がおこなわれ、参加者は自身の食生活に照らし合わせながら、講師の話に熱心に耳を傾けていた。
[ドーピングコントロールの実態]

小林 大祐

講師プロフィール
筑波大学大学院人間総合科学研究科スポーツ医学専攻、
スポーツ医学修士取得後、現在の財団法人日本アンチ・ドーピング機構入社。
その他、水球ジュニアチーム監督、日本オリンピック委員会強化スタッフ(水泳)、水球日本代表フィジカルコーチを歴任。

講演概要
オリンピックをはじめとする国際大会においてアンチ・ドーピングの必要性が高まっている。その中で、トップアスリートによるドーピングがスポーツの社会的価値にもたらす影響についての内容を中心に講義がおこなわれた。

[メディアトレーニング]

片上 千恵

講師プロフィール
筑波大学大学院体育研究科修士課程修了。現在、メディア・スポーツトレーナー。
筑波大学トップアスリート・セカンドキャリア支援プロジェクト研究員。
NHK松山放送局でのキャスター業務を経て、現在はサッカーJリーグクラブを中心に、バレーボール、ラグビー、卓球など様々な競技において、選手や指導者を対象としたメディア・トレーニングをおこなっている。

講演概要
トップアスリートとして国内外でも必須であるメディア対応についての講義をおこなう。インタビューを受ける際の立ち振る舞いや言葉使いなどを学んだ後、実際にビデオカメラを用いたインタビュー形式による実習もおこなわれた。