2012/09/06

　日本トップリーグ連携機構では、8月25日（土）〜26日（日）の2日間、味の素ナショナルトレーニングセンター（東京都北区）において審判研修会を開催いたしました。

　この研修会は、日本トップリーグ連携機構に加盟する9競技12リーグの国際審判員もしくは国際審判員を目指す審判が一堂に会し、審判の資質向上と各競技の枠を超えた審判同士の交流を図ることを目的に行われたものです。全国各地から集まった参加者は2日間にわたり講義やグループワーク、実技研修、情報交換や交流を通じて課題を共有し、解決策を研究・討議しました。

◆1日目

　開講式が行われ、事務局によるオリエンテーション、当機構の副専務理事 真下昇の挨拶の後、13時30分より、公益財団法人日本サッカー協会プロフェッショナルレフェリーの西村雄一氏による特別講演が行われました。

　1．ロンドンオリンピック

　2．FIFAの審判員への取り組み

　3．質疑応答
の3つのテーマで行われた特別公演は約1時間30分にわたり、ロンドンオリンピックでの西村氏を始めとしたFIFA審判団の活動ぶりや、FIFAの審判員レベルアップへの取り組み＜FIFA　RAP＞についての説明、そして、参加者からの質疑応答と非常に濃密な内容に参加者たちも真剣な面持ちで聞き入っていました。

特別講演：公益財団法人日本サッカー協会プロフェッショナルレフェリー西村雄一氏 (1)

特別講演：公益財団法人日本サッカー協会プロフェッショナルレフェリー西村雄一氏 (2)

　続いて、15時過ぎからは、モチベーションアップ講習と題して、NPO法人コーチ道代表理事の松場俊夫氏の講義が行われました。

　約3時間に渡って行われた講義では、グループ分けされた参加者がモチベーションに関するいろいろな課題をグループワークでクリアしていきました。

モチベーション講習：NPO法人コーチ道代表理事の松場俊夫氏 (1)

モチベーション講習：NPO法人コーチ道代表理事の松場俊夫氏 (2)

モチベーション講習を受ける参加者 (1)

モチベーション講習を受ける参加者 (2)

モチベーション講習を受ける参加者 (1)

モチベーション講習を受ける参加者 (2)

　初日終了後は、アスリートヴィレッジ小研修室にて夕食・情報交換会が催され、活発な意見交換と交流が行われました。

◆2日目

　午前8時30分、バスケットボール体育館集合となった2日目、主催者から前日のアセスメントがあり、午前9時からは、NPO法人ニッポンランナーズヘッドコーチの齊藤太郎氏による実技研修が行われました。

　正しい走り方（こ・け・し走法）についての説明があった後、参加者は齊藤氏の指導のもと約2時間、走法及び審判に必要な走り方の実技研修を行い、たっぷり汗をかいていました。

実技研修：NPO法人ニッポンランナーズヘッドコーチの齊藤太郎氏

走法について説明をする齊藤太郎氏 (1)

走法について説明をする齊藤太郎氏 (2)

走法の実技研修を受ける参加者 (1)

走法の実技研修を受ける参加者 (2)

走法の実技研修を受ける参加者 (3)

走法の実技研修を受ける参加者 (4)

走法の実技研修を受ける参加者 (5)

走法の実技研修を受ける参加者 (6)

走法の説明を真剣な表情で聞く参加者

走法のデモンストレーションを行う齊藤太郎氏

　午後1時からは、公益財団法人日本バスケットボール協会国際審判員須黒祥子氏（ファシリテーター：公益財団法人日本バスケットボール協会審判規則部前部長橋本信雄氏）による特別講演が行われました。

　須黒氏が参加したロンドンオリンピックについて、現地で撮影した写真を使いながらお話しいただきました。また、質疑応答では高校教諭との二足のわらじをはいている須黒氏に、参加者から審判と本業との兼ね合いについての質問やオリンピックでの肉体的なハンデのカバーの仕方の質問などが出て、参加者の参考となる有益な時間となりました。

　

特別講演：公益財団法人日本バスケットボール協会国際審判員須黒祥子氏

特別講演：公益財団法人日本バスケットボール協会国際審判員須黒祥子氏とファシリテーター公益財団法人日本バスケットボール協会審判規則部前部長橋本信雄氏 (1)

特別講演：公益財団法人日本バスケットボール協会国際審判員須黒祥子氏とファシリテーター公益財団法人日本バスケットボール協会審判規則部前部長橋本信雄氏 (2)

　研修会の総括として、日本トップリーグ連携機構から閉会の挨拶があり解散。

　参加者の皆様が、今回の研修での体験を踏まえて、今後のレベルアップに生かされることを祈念しております。

　本研修会にご参加いただきました、参加者の皆様、講師の皆様に心より感謝申し上げます。

審判研修会に参加していただいた皆様で集合写真