2013-5-30

平成25年度日本トップリーグ連携機構 GM研修会開催報告

2013/05/29

 日本トップリーグ連携機構では、5月17日(金)〜19日(日)の3日間、味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)において平成25年度のGM研修会を開催いたしました。

 

 この研修会は、企業スポーツ及びクラブ型スポーツチームの活性化に重要な役割を果たす各リーグのGM(ゼネラルマネジャー)、マネジメント担当者、各リーグ運営者などを対象にしたもので、当機構が平成20年度から5ヵ年にわたり行ってきた、マネジメント強化のためのコンサルティング・研究事業を具体的方策として各チームにフィードバックすることを目的に行われたものです。今回は、昨年度末に完成した「トップスポーツクラブマネジメントマニュアル」を活用し、講義やグループワーク、情報交換や交流を通じて課題を共有し解決策を研究・討議しました。


1日目

 13時30分より開講式が行われ、事務局によるオリエンテーション、当機構事業推進委員会本山茂樹アドバイザーによる主催者挨拶の後、14時より研修会が始まりました。
 文部科学省スポーツ・青少年局スポーツ振興課課長 森岡裕策氏、日本ハンドボールリーグ機構GM 家永昌樹氏、日本フットサル連盟理事 不破信氏をゲストパネラーに、「トップリーグの今、そして未来!」をテーマとするパネルディスカッションが行われました。(ファシリテーター:筑波大学大学院 高橋義雄准教授)
 森岡氏からは文部科学省のスポーツ基本計画やセカンドキャリアセンターが紹介され、終盤には当機構のスタッフ相馬浩隆より、当機構で進行中のキャリアデザインプロジェクトの説明もありました。
文部科学省 スポーツ基本計画

 
 


 
 
 

 16時からは岡山シーガルズGM 岡野實氏による基調講演「岡山シーガルズのこれまでと未来!〜GMの立場から〜」が行われました。岡野GMのチーム作りのお話は参加者にとってのヒントが多々あったようで、講演後半には参加者からいくつもの質問が投げかけられていました。

 
 
 
 


 研修終了後は、アスリートヴィレッジ小研修室にて夕食懇親会が催されました。静岡県スポーツコミュニティ協会代表 猪浦玲子さんに乾杯のご発声をいただき、なごやかに、時に賑やかに、参加者同士の交流や活発な情報交換がなされました。

 
 
 


 
 
 


 
 
 

2日目

 2日目は参加者が5つのグループに分かれ、7名のゲストパネラーをお迎えして、4つのマネジメント演習が終日行われました。

9:00〜10:20
<マネジメント演習1> 「地域との連携」

 大宮アルディージャ取締役事業本部長 久保田剛氏に、大宮アルディージャの事例をご紹介いただきました。「アルディージャビジネスクラブ」のお話には参加者の多くから反響がありました。(ファシリテーター:高橋義雄准教授)

 
 
 


10:30〜11:50
<マネジメント演習2> 「組織と人事」

 明治安田パイレーツGM 宮本幸司氏から、明治安田パイレーツの事例を、静岡県スポーツコミュニティ協会代表 猪浦玲子氏から、これまで副代表を勤めていらした清水第八プレアデスの事例をご紹介いただきました。また、びわこ成蹊スポーツ大学助教 吉倉秀和氏から、学生インターンの活用についてお話がありました。(ファシリテーター:本山茂樹)

 
 


 
 


13:00〜14:30
<マネジメント演習3> 「収益確保」

 参加者全員で、研修中の緊張をほぐすために、軽く身体を動かした後、午後のプログラムが始まりました。WJBL事業企画・総合プロデューサー 五十嵐幸之輔氏からWJBLにおけるステークホルダー対策等の事例を、株式会社SEA Global代表取締役社長 水谷尚人氏からは湘南ベルマーレの事例を紹介いただきました。(ファシリテーター:慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科准教授 佐野毅彦氏、Office Osanai代表 小山内孝之氏)

 
 


 
 
 


15:00〜17:30
<マネジメント演習4> 「事業計画」

 2日目のラストは、前日に基調講演を賜った岡野實氏から岡山シーガルズの事例を、本田技研工業㈱フットボールクラブ事務局長 五味裕司氏からHONDA FCの事例をご紹介いただきました。朝から7時間にわたるプログラムにも関わらず、皆さんが意欲的に研修に参加している様子が印象的でした。(ファシリテーター:Office Strategic Service株式会社 代表取締役社長 半田裕氏、元株式会社アサツー・ディ・ケイ 村田久満氏)

 
 
 


3日目

 最終日も前日に引き続き、マネジメント演習が行われました。
午前中は、ファシリテーターの高橋義雄准教授のリードのもと、各グループにプロジェクトメンバーが加わり、五十嵐幸之輔氏によるガイダンスの後、グループごとに課題の討議、課題の抽出作業を行いました。

 
 
 


 
 
 


 昼食後、各グループから一番の課題として挙げた事例が発表され、それぞれの事例に関して質疑応答や盛んな意見交換がなされました。発表者は以下の方々です。

グループ1:琉球コラソン 水野裕矢さん
グループ2:福井クラブ 松村 満さん
グループ3:フウガすみだ  安藤弘之さん
グループ4:デウソン神戸  小山泰宏さん
グループ5:キャノンイーグルス 佐藤一弥さん

水野裕矢さん
松村 満さん
安藤弘之さん
小山泰宏さん
佐藤一弥さん


 発表を持って、研修プログラムが終了し、本山茂樹アドバイザーの閉講挨拶の後、解散となりました。今回の研修で明らかになった課題とその解決法を各チームに持ち帰って頂き、今後のクラブ運営や地域、企業との関わりに活かされることをお祈りしております。

 


 なお、本研修会にご参加いただきました、参加者の皆様、講師・ゲストパネラーの皆様、および、ご支援いただいた、公益財団法人 大崎企業スポーツ事業研究助成財団様に心より感謝申し上げます。