Woman Athletes Project一覧

2024-7-12

「Japan Sports Week 2024」にて特別講演を行いました

 
 2024年7月3日(水)、東京ビッグサイトにて行われた「Japan Sports Week 2024」にて、”女性スポーツならではの魅力とは”をテーマに特別講演を実施しましたのでご報告いたします。今回は講師として、田中ウルヴェ 京様、齊藤恵理称様、加来聖子様、モデレーターとして菅原政規様をお招きし、スポーツ界・ビジネス界・エンタメ界といった視点から女性スポーツの魅力、可能性についてパネルディスカッションを行いました。
 はじめに、菅原様より、海外における女性スポーツの観客動員・収益事例を踏まえ、女性スポーツ市場に対する注目の高まりについてご説明があり、ご登壇者の皆様から自己紹介と近年の女性スポーツを取り巻く環境の変化について感じている点をお話しいただきました。
 その後は、ご登壇者の皆様から、エンタメの楽しみ方が変化していることの理解、世代に適したPR方法の必要性や、権利料・肖像権の観点からも女性スポーツは男性スポーツよりも柔軟であるため、男性スポーツから置き換えるではなく、女性スポーツの活用方法をゼロから検討が必要であること、オリジナリティ(差別化)を生むためにもスポーツ外からのアイデアが重要であることなど、女性スポーツの今後の可能性やそのために必要なことを実感する内容となりました。
 ご登壇いただいた講師の皆様、ならびにご聴講いただいた皆様、ありがとうございました。
 
 

 
 

<講演概要>
 
「女性スポーツならではの魅力とは」
 
昨今、世界のスポーツ産業では女性スポーツが成長領域として注目を集めています。海外では、女性スポーツの市場が成長しており、国内では代表チームによる世界的大会での活躍に加え、WEリーグやJDリーグ等新たなリーグが発足しています。こうした成長や活躍の背景にはどのような魅力があるのでしょうか。ビジネス・エンタメ・スポーツの視点から、女性スポーツの魅力を探ります。
 
 
<登壇者プロフィール(敬称略)>
 
・スポーツ心理学者(博士)/五輪メダリスト 田中ウルヴェ 京
1988年にソウル五輪シンクロ・デュエット銅メダリスト。引退後、日・米・仏の代表チームコーチを10年間歴任。米大学院修士修了(スポーツ心理学)。2021年慶大院で博士号(システムデザイン・マネジメント学)。トップアスリートから経営者、医師等の心理コンサルティングに携わる。慶大特任准教授、IOC Revenues and Commercial Partnerships委員。アスリートが人生の意味を学び合うコミュニティ「iMiA(イミア)」を主宰。
 
・Splat株式会社CSO & Co-Founder/びわこ成蹊スポーツ大学教授 齊藤恵理称
筑波大学大学院修了後、アップルジャパンに入社。“Think different.”、”iMac“などのグローバルブランドコミュニケーションを担当、その後国内外企業の広報、ブランドマネージャーを経て2009年、フライシュマン・ヒラード・ジャパン(本社米国)に入社。シニアバイスプレジデント、スポーツ&エンターテインメント事業部ジェネラルマネージャーを兼任し、国内外企業、政府、自治体、スポーツ関連団体・組織の戦略コミュニケーション、ブランディング、スポーツスポンサーシップ・パートナーシップに携わる(〜2022年)。2023年3月に独立し、Splat Inc.を共同で設立。2023年4月、びわこ成蹊スポーツ大学教授に就任。2021年、博士号取得(早稲田大学大学院)。
 
・株式会社GAKUONユニティ・フェイス 代表取締役社長 加来聖子
1964年、宮崎県生まれ。高校卒業後、銀行に入行し実業団バレーボール選手としても活躍。
1987年、株式会社GAKUONユニティ・フェイス(通称、ガクオン。コンサートやフィギュアスケートなどを企画・運営するプロモーター会社。本社宮崎市)に入社。当時の社長(現会長)に直訴して38歳で当時業界唯一の女性社長に就任。地方開催は、動員が困難と言われたBIGイベントやアイススケートショーなどを九州中心に誘致し成功させた実績を持つ。一般社団法人コンサートプロモーターズ協会理事。
 
・PwCコンサルティング合同会社 菅原政規 (モデレーター)
経営コンサルタントとして中央省庁等の公共機関に対する調査・業務改善・IT企画に20年以上携わる。PwCでは、スポーツビジネス領域におけるコンサルティングを専門とするチームを立ち上げ、スポーツ産業に係る調査・政策立案・戦略策定・新規事業立ち上げなど広範な支援を実施。PwCが毎年発行する「PwCスポーツ産業調査」の日本版監修責任者。早稲田大学スポーツビジネス研究所招聘研究員。