ヨーロッパニュース一覧

2009-4-14

ヨーロッパ・ニュース Vol.80

2009/04/14

男子ホッケー:ユーロホッケーリーグKO16、ブロエメンダールとハンブルグが準決勝進出

ドイツ、ハンブルグ

 男子ハンドボールのヨーロッパクラブナンバーワンを決めるユーロホッケーリーグは、10日からドイツのハンブルグでベスト16にあたるKO16ラウンドがはじまり、オランダのHCブロエメンダールとドイツのUHCハングルグが準決勝進出を決めた。
 ブロエメンダールは、1回戦でイングランドのキャノックHCを3-1で破ると、準々決勝でも同じくイングランドのイースト・グリンステッドを3-2の接戦で下し、準決勝の切符を手にした。一方、ハンブルグは、1回戦で同じドイツのデュッセルドルフを3-2で破ると、準々決勝でスペインのエガラに4-3で勝ち、ベスト4入りした。残りの2つの枠をめぐって、13日に準々決勝の残り2試合、ロッテルダム対アムステルダム(ともにオランダ)、ルーベン(ベルギー)対レディング(イングランド)の試合が行われる。



男子バスケットボール:ユーロリーグ、バルセロナがTAUを下してファイナル4入り


 男子バスケットボールのユーロリーグ、プレーオフラウンドは、4戦を終えて2勝2敗のタイとなり最終戦に決着が持ち越されたリーガル・バルセロナ対TAUセラミカの試合が5日に行われ、ホームのリーガル・バルセロナが78-62の大差で勝利し、ファイナル4への進出を決めた。
 序盤から、元NBAのフアン・カルロス・ナバーロの精度の高いシュートなどで次々と得点を決めたバルセロナは、堅いディフェンスで相手の攻めを封印し、第4ピリオドまでに70-49の大差をつけ、早々と試合を決めた。
 この結果、4チーム全てが出揃ったファイナル4で、バルセロナはディフェンディングチャンピオンのCSKAモスクワ(ロシア)と、ギリシャのパナシナイコスは同国対決となるオリンピアコスと、それぞれ対戦することになった。




ラグビー:ハイネケンカップ準決勝進出チームが決まる

 ラグビーのハイネケンカップは11、12日に準々決勝4試合が行われ、ウェールズのカーディフ・ブルーズがフランスの強豪トゥールーズを9-6で破ったほか、昨シーズンのチャンピオン、アイルランドのマンスターはウェールズのオスプリーズに対し40-9の大差をつけて快勝した。残る2チームは、イングランドのレスター・タイガースとアイルランドのレンスターが勝ち抜けた。今年の6カ国対抗で優勝したアイルランドは、クラブチームでも4強のうち2強を占めている。

<ハイネケンカップ準々決勝結果>

4/11 カーディフ・ブルーズ(ウェールズ) 9-6 トゥールーズ(フランス)
4/11 レスター・タイガース(イングランド) 20-15 バース・ラグビー(イングランド)
4/12 マンスター(アイルランド) 40-9 オスプリーズ(ウェールズ)
4/12 ハレクインズ(イングランド) 5-6 レンスター(アイルランド)




女子ハンドボール:EHFチャンピオンズリーグ準決勝ファーストレグ結果

 女子ハンドボールのチャンピオンズリーグは、12日に準決勝のファーストレグ2試合が行われ、ホームのオルチム・バルセア(ルーマニア)がビボルグ(デンマーク)に28―34で破れ、決勝進出が難しくなった。また、ヒポ・ニーダーオーストリッヒ(オーストリア)は、ホ-ムでハンガリーのギョーリを26-25で下した。準決勝セカンドレグは18、19日に行われる。

<チャンピオンズリーグ準決勝ファーストレグ>

CSオルチム・バルセア(ルーマニア) 28-34 ビボルグHK
ヒポ・ニーダーオーストリッヒ(オーストリア) 26-25 ギョーリ・アウディETO





ホッケー:FIHがW杯とオリンピック予選方式の見直しへ


 FIH(国際ホッケー連盟)は、ワールドカップとオリンピックの予選方式について見直しを行うことを発表した。FIHのレアンドロ・ネグレ会長は12日、18チームが3つの大陸別のグループに分かれて行う現行の予選トーナメントのシステムは公平ではないとの見方を明らかにし、見直しを示唆した。現行のシステムでは、大会の主催国と各大陸のチャンピオン3チームしか本大会への出場権を得ることができない。同会長は、「我々は最初に現行のシステムを見直さなければならない。3つの大陸予選から3チームしか出場権を獲得できないのは公平とは言えない。私は、W杯とオリンピックの予選をそれぞれひとつの予選トーナメントに統合し、その中で上位4または5チームに出場権を与えるという従来の予選システムが好ましいと考える」と述べた。
 同会長はまた、3つの大陸予選をひとつに統合するメリットのひとつとして経済面での理由も挙げた。「オリンピック予選開催国は、おそらくオリンピック委員会からサポートを受けることが出来るが、W杯では、各国が独自にスポンサーを探さなければならない」
 同会長は、この方式を採用することによって世界最終予選で出場権を争う強豪国が減り、より多くの国に出場のチャンスが広がると指摘している。たとえば、2008年の北京オリンピックでは強豪ドイツが欧州の大陸予選で敗れたものの、世界最終予選で本大会出場権を手に入れ優勝している。同会長は、「アルゼンチンは世界トップチームの1つだが、先月の南米選手権で敗れたため、彼らは世界最終予選にエントリーしてくる。こうしたことが、小さな国の本大会出場への可能性を難しくしている」と付け加えた。
 来年の11月にインドで行われるW杯の大陸予選の開催地は、リール(フランス)、オークランド(ニュージーランド)、ドバイ(UAE)の3箇所に確定している。



ホッケー:FIH、W杯主催国をインドから変更する可能性を示唆


 FIH(国際ホッケー連盟)は9日、来年11月に予定されているW杯の開催地をインドから変更する可能性を示唆した。インドホッケー協会は、複数の理事の汚職問題が発覚したことで昨年4月にインド・オリンピック委員会により活動停止処分を受けており、それ以来混乱が続いている。同会長はまた、男子と女子の協会が別れていることも問題と指摘しており、もし協会をひとつに統合できない場合は主催国を変更する処分も辞さないと警告している。