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2015-3-4

「ラグビーシックスネイションズ」「ハンドボール」 「バレーボール欧州CL」「女子サッカー」「野球」

ラグビーシックスネイションズ:アイルランドがイングランドを下し全勝を守る

<敗戦にうなだれるイングランドの選手たち>” /> ラグビーのシックスネイションズは2月28日、3月1日にかけて第3ラウンドが行われ、アイルランドのダブリンではここまで2連勝同士のアイルランドとイングランドが対戦した。</p>
<p> 注目の一戦、連覇がかかるアイルランドは好調イングランドの強力な守備をなかなか崩せないが、セクストンのPGで得点を重ね、前半を9-3で折り返す。後半に入るとアイルランドは52分にヘンショーのトライで19-3とイングランドをさらに突き放す。対するイングランドも終盤に猛攻をかけ果敢にアイルランド陣内に攻め込むが、アイルランドのディフェンスも必死に耐える。それでも終了間際にイングランドが意地のトライを決めたかに見えたが、最後のパスがスローフォーワードの反則を取られそのままノーサイド。アイルランドが19-9でイングランドを下し全勝を守り、連覇とグランドスラムに向けて一歩前進した。</p>
<p> その他の試合ではウェールズがフランスを20-13で破り対戦成績を2勝1敗とした一方、スコットランドはイタリアに19-22で敗れた。</p>
<p><span class=ハンドボール:バルセロナがリーグ戦で50連勝を達成、国内独り勝ちに懸念も

europe270_02 28日に行われたスペイン1部リーグASOBALの試合でFCバルセロナがカンガスを43-22で下し、昨シーズンから続く同リーグでの連勝記録を50に伸ばした。国内にバルセロナを止められそうなチームが見当たらない現状を考えると、この記録はさらに更新されることだろう。

 スペインリーグにも数年前まではバルセロナとリーグ戦で対等に戦えるチームがいくつか存在した。中でも最大のライバルとしてバルセロナと激しくタイトルを争っていたのがシウダーレアルだ。だが、数年前から深刻な財政難に陥っていたシウダーレアルはアトレティコ・マドリードにチームを移管。そのアトレティコも2012-13シーズンを最後にハンドボールから撤退した。その他の名門クラブも財政問題に直面し、バルセロナを除きスペイン代表クラスの選手は自国を出てドイツ、フランス、ハンガリーなど海外のより条件の良いクラブに移籍してしまった。その結果、リーグ全体のレベルが低下。逆に、欧州チャンピオンズリーグでの優勝を目指すバルセロナは、国内外からカラバティッチ、エンテリオスといった一流選手を集め補強を続け、その差は広がる一方だ。バルセロナがホームで50連勝を達成したこの試合、パビリオンに入った観客はわずか1500人弱だった。これは、下位チームの試合でも多くの観客を集め盛り上がるドイツのブンデスリーガとは対照的といえる。このまま国内でバルセロナの独り勝ちが続くようであれば、スペインのハンドボール自体の人気低迷にさらなる拍車がかかる恐れがある。

ハンドボール:年間最優秀選手にカラバティッチ、アモリンが選出

europe270_03europe270_04 国際ハンドボール連盟(IHF)は先週、2014年度の年間最優秀選手を発表した。最優秀選手は2月13日から20日の期間に行われたファン投票により決まったもので、およそ55000人が投票に参加した。

 この結果、男子ではFCバルセロナでプレーしており今年のカタール世界選手権で優勝したフランス代表のニコラ・カラバティッチが33.7%の得票数で最優秀選手に選ばれた。一方、女子ではハンガリーのジェールに所属するブラジル代表のエドアルダ・アモリンが得票数35.2%で選ばれた。カラバティッチは2度目の受賞、アモリンは初受賞となる。

 なお、男子の2位にはデンマーク代表のミケル・ハンセン、3位にはフランス代表GKのティエリ・オメイヤ―が、女子の2位にはルーマニア代表のクリスティーナ・ニアグ、3位にはノルウェー代表のヘイディ・ロークがそれぞれ入った。

バレーボール欧州CL:男女のプレーオフ6が出揃う、江畑のカンヌは敗退

<カンヌはファイナル4進出ならず>” /> バレーボールの欧州チャンピオンズリーグ(CL)は決勝トーナメント最初のラウンドとなるプレーオフ12がホーム&アウエーで行われ、プレーオフ6に進出するチームが出揃った。</p>
<p> 男子はポーランドのベルハトゥフ、ロシアのゼニト・カザンがイタリアのルーベ、ピアツェンサにそれぞれ連勝し、勝ち抜きを決めた。この結果、決勝トーナメントに残ったイタリア勢3チームのうちプレーオフ6に残ったのはヤツゼブスキ(ポーランド)を下したペルージャだけとなり、イタリア勢にとっては厳しいCLとなっている。また、昨シーズン準優勝のアンカラ(トルコ)はベロゴロド(ロシア)相手に大苦戦。ホームでの第1戦は3-1で勝利したものの第2戦のアウエーでは逆に1-3で返り討ちに合い、セット数で追いつかれる。勝負はこのままゴールデンセットに持ち込まれたが、アンカラが最後に意地を見せて15-11でこのセットを奪い、プレーオフ6への進出を決めた。アンカラは次のプレーオフ6で同じくロシアの強豪ゼニトと対戦する。男子のプレーオフ6に残ったチームを国別にみると、ロシアから2チーム、ポーランドから2チーム、イタリア、トルコがそれぞれ1チームとなっており、東欧勢が4チームを占めている。</p>
<p> 一方、女子では、昨シーズンの決勝で敗れたワクフバンク(トルコ)がゼニト・カザン(ロシア)を下して1年越しのリベンジを果たした。また、日本代表の江畑幸子がプレーするカンヌ(フランス)はボレロ・チューリヒ(スイス)にホームとアウエーで連敗し、CL敗退が決まった。女子ではプレーオフ6にトルコ勢3チーム(ワクフバンク、フェネルバフチェ、エジザーシュバシュ)、イタリア、スイス、ロシアがそれぞれ1チーム残っているが、プレーオフ6ではワクフバンクとフェネルバフチェのトルコ勢同士が対戦するため、少なくともトルコから1チームがファイナル4へ進むことが確定した。</p>
<p><22年間カンヌを率いる中国人の名将></p>
<p><img decoding= 今季から江畑幸子が加わったカンヌは、惜しくもファイナル4進出はならなかったもののリーグラウンドではワクフバンクを破るなど健闘を見せた。そのカンヌを率いるのが中国人のヤン・ファン監督(59)だ。ヤン・ファン監督は1990年に初めてフランス女子リーグのリオムを率いたが、1993年にはカンヌの監督に就任。以来、22シーズンにわたり同チームの監督を務めている。(2007年には6か月だけフランスの女子代表監督を務めていたこともある)その間、フランスリーグ優勝19回(1996から2013まで16連勝)、フランス杯優勝19回の偉業を達成しカンヌをフランス一の強豪に育てるとともに、欧州CLでも2002、2003にチャンピオンに輝くなど欧州でその手腕は高く評価されている。世界中から一流選手が集まるカンヌだが、日本からも現在所属している江畑の他、佐野優子、井野亜希子が在籍していたことでも知られる。

女子サッカー:ラマンガU-23国際トーナメント、日本は1勝2敗

 スペインのラマンガで行われている女子サッカーのU-23国際トーナメントに出場しているU-23女子日本代表は初戦でアメリカに0-1で敗れ、続く2戦目もスウェーデンに2-3で敗れたが、2日に行われた3戦目でノルウェーを1-0で下し、対戦成績を1勝2敗とした。一方、アメリカは日本、ノルウェーに続きイングランドにも競り勝ち、ここまで唯一3連勝したチームとなっている。

野球:U-18ベースボールワールドカップ日本大会の概要が発表

europe270_07 世界野球ソフトボール連盟(WBSC)は、今年8月28日から9月6日にかけて日本で開催されるWBSC U-18ワールドカップの概要を発表した。

 大会は甲子園球場で行われ、開催国の日本、アメリカ、カナダをはじめ、各大陸からワールドランキング上位国12チームがエントリーして行われる。

<出場国()は世界ランキング>

北米:アメリカ(2)、カナダ(7)

中米・カリブ:キューバ(3)、メキシコ(12)

南米:ブラジル(15)

アフリカ:南アフリカ(29)

アジア:日本(1)、台湾(4)、韓国(8)

欧州:イタリア(11)、チェコ(20)

オセアニア:オーストラリア(14)