GM研修会一覧

2024-10-10

日本トップリーグ連携機構 GM研修会①

公益財団法人大崎企業スポーツ事業研究助成財団助成事業
開催報告

 
 9月30日(月)および10月1日(火)の2日間にわたり、2024年度第1回目となるGM研修会を開催いたしました。今回、参加者は対面、オブザーバーの方は対面とオンライン参加にて実施いたしました。
 
 当機構には団体ボール競技の日本のトップリーグ9競技12リーグ約300のチーム・クラブが加盟しています。各競技を活性化するためには、チーム・クラブのマネジメント機能強化が不可欠と考え、公益財団法人大崎企業スポーツ事業研究助成財団様の助成事業として本研修会を実施しております。
 企業がチームを保有する、また企業がチームに協賛をする意義を社会貢献・地域活動をはじめとした企業戦略と捉え、現在は自治体との連携も求められています。当機構が毎年実施している「企業のスポーツ支援意識調査」(競技強化支援事業)では、支援を続ける企業は「社会への貢献」、「統括団体やチームの考え方への共感」を重視し、自社の経営方針に合うかの判断、また、ビジネス文脈の中でのスポーツの価値の説明も必要となり、企業との関係においても変化が求められていることが分かりました。
 
 本年度のテーマは「スポーツチームの存在価値を高める」。行政や企業の立場からスポーツチームが存在価値を高め、求心力を得るために何が必要かを学び、自チームに共有しチーム内で価値を再構築することを目的とします。
 当日は21名参加。チーム・クラブが持つステークホルダーや地域に対する存在価値を再考し、その価値を高めるためには何が必要か講義を受け、グループワークなどを行いました。また、今回は一般社団法人長野ITコラボレーションプラットフォーム(NICOLLAP)のご協力を得て実施いたしました。
 
 
【当日の様子:第1日目 9月30日(月)】
 1日目は14時より開始。当機構・市原専務理事より挨拶を行い、ファシリテーターのNICOLLAP・高畠氏の司会で研修がスタートいたしました。
 

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 参加者は5グループに分かれて、まずはグループごとにアイスブレイクとして自己紹介の時間を設けました。雰囲気がほぐれたところで、最初の講義です。
 「スポーツチームの持つ価値を高める」と題して山谷拓志氏(静岡ブルーレブズ株式会社 代表取締役社長)からの基調講演です。アメフトの企業チーム、バスケットボールのクラブ、現在のラグビークラブ、リーグでの活動など、様々なスポーツ団体に所属し成果をあげてきた経験に基づいたお話に、参加者の皆さんが熱心に聞き入っていました。講義後、グループワークを行い、代表の方がグループ内でのまとめを共有し、山谷氏との質疑応答を行いました。
 

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 休憩後、本日2回目の基調講演です。長野市副市長の松山大貴氏より「行政からみるスポーツチームの存在価値とは?」というテーマにて、経済産業省、スポーツ庁でのご経験からスポーツ政策について、また、長野市でのスポーツを活用した取り組みをお話頂きました。その後グループワーク、代表の方による感想の共有、質疑応答を行いました。
 

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 その後、今回の講義を受けて、また、明日の講義の準備としてのグループワークの時間を設け、「スポーツチームは誰のもの?」、「スポーツチームは何のためにあるのか?」の2点についてグループごとに書き出す作業を行いました。
 研修会終了後、参加者、講師の方が参加した懇親会を開催、引き続き交流、意見交換などが行われました。
 
 
【当日の様子:第2日目 10月1日(火)】
 2日目は9時から開始。昨日の研修会、懇親会を経て、どのグループも和やかな雰囲気になっていました。
 1日目の振り返りの後、本日最初の講義が始まりました。基調講演は谷雅人氏(トヨタ自動車株式会社 トヨタスポーツ推進部 企業スポーツ室)と後藤彰友氏(トヨタヴェルブリッツGM)。トヨタスポーツはプロスポーツ2チーム、7部の強化運動部、25部と応援団の一般部および個人アスリートが所属し、グルーバルアスリートとして世界を目指すアスリートのサポートを行っています。企業がスポーツチームに何を期待し、どのような取り組みをしているのかをお話頂きました。また、現場の取り組みについてラグビー部の後藤氏から紹介頂きました。その後、グループワークを実施・共有し、講師との意見交換を行いました。
 

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 2日目の2回目の講義は「スポーツクラブ・チームは勝ちだけが価値ではない」というテーマで井川宜之氏 (KPMGコンサルティング株式会社 スペシャリスト/元株式会社川崎フロンターレ)より、川崎フロンターレでの活動を中心にお話頂きました。
 
 昼食をはさみ、本研修会のまとめとして、引き続き井川氏を講師として最後のグループワークを行いました。「スポーツクラブ・チームの提供価値の整理と明確化」をテーマとして、セルフワークの後グループ内で討議・作業。その後、この結果をもって個人でイベント企画を立案し、グループ内で発表・討議を行い、グループ発表をいたしました。最後に井川氏のまとめがありました。
 

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 閉講式は当機構理事・事務局長の田口禎則より挨拶があり、集合写真撮影、そして本研修会の全日程を終了いたしました。
 
 今回の研修内容を各チーム・クラブに持ち帰っていただき、今後のチーム運営や地域・企業との関わりに活かされることを願っております。なお、本研修会にご参加いただきました参加者の皆様、協力企業の皆様、講師の皆様、ご支援いただいた公益財団法人大崎企業スポーツ事業研究助成財団様に心より感謝申し上げます。
 

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〈協力〉
一般社団法人 長野ITコラボレーションプラットフォーム
 ファシリテーター 高畠靖明
 ディレクター   原田岳志/宮澤幸生/三橋亮太/西村祐介
 
〈研修会内容〉
1日目 14:00~18:30
・開講式/アイスブレイク
・基調講演/質疑 スポーツチームの存在価値を高める
 講師:静岡ブルーレブズ株式会社 代表取締役社長 山谷拓志氏
・基調講演/質疑 行政からみるスポーツチームの存在価値
 講師:長野市副市長 元スポーツ庁参事官補佐 松山大貴氏
・ワークショップ スポーツやスポーツチームの持つ本質を考える
 
2日目 9:00~14:15
・基調講演/質疑 企業の経営とスポーツチームの存在価値
 講師:トヨタ自動車株式会社 トヨタスポーツ推進室 室長 谷雅人氏
    トヨタヴェルブリッツGM 後藤彰友氏
・講義/ワークショップ
 講義:スポーツクラブ・チームは勝ちだけが価値ではない
 ワークショップ:チームの存在価値をチーム内で共有する(MVVを創る)
 講師:KPMGコンサルティング株式会社 スペシャリスト 井川宜之氏
・閉講式