ヨーロッパニュース一覧

2015-3-18

「ラグビーシックスネイションズ」「野球」 「女子サッカーアルガルベカップ」 「男子ハンド」「フットサル」「女子バスケユーロリーグ」

ラグビーシックスネイションズ:3チームが勝ち点で並ぶ大混戦で最終節へ

<トライを決めたウェールズのウィリアムズ>” /> ラグビーのシックスネイションズは第4節が行われ、ここまで3連勝で首位に立っていたアイルランドがウェールズに16-23で初黒星を喫した。一方、イングランドはスコットランドを25-13で退け3勝1敗でアイルランドに並んだが、勝ち点で上回り首位を奪回した。また、アイルランドを下したウェールズも3勝1敗タイとし、残り1節の時点で3チームが勝ち点で並ぶ大混戦となっている。</p>
<p> グランドスラムでの連破を目指していたアイルランドにウェールズが立ちはだかった。ミレニアムスタジアムに駆け付けた74000人の大観衆の声援を背に序盤からラッシュをかけたウェールズは、ハーフペニーが4本のPGを決め、試合開始15分で早くも12点のリードを奪う。前半を15-9で折り返したウェールズは61分にウィリアムズがトライを決め、その差をさらに広げる。だが、アイルランドはここから反撃に転じ、相手陣内で激しくプレッシャーをかけると、69分にペナルティトライを獲得。セクストンのコンバージョンも決まって20-16と4点差まで追い上げる。残り10分、両者は一進一退の攻防を繰り広げるが、ウェールズが1PGを加えて突き放すと、そのまま23-16で逃げ切った。</p>
<p> 残り1節での得失点差はイングランドが37、アイルランドが33、ウェールズが12となっているが、優勝争いの行方は最後までわからない。イングランドは、2勝2敗で4位につける難敵フランスとの最終戦を残しており、勝利しても僅差なら得失点差で逆転される恐れがある。対するアイルランドは、ここまで4戦全敗と元気がない最下位スコットランドが相手と有利な組み合わせだ。一方、得失点差で最も不利なウェールズだが、最終戦の相手は今大会で断トツの失点数(121)を献上しているイタリアだけに、大差で勝利すれば最終節での逆転優勝の可能性も残されている。</p>
<p><span class=野球:欧州選抜、侍ジャパンから歴史的勝利

europe272_02 欧州選抜を招いて行われた野球の日本代表強化試合は対戦成績1勝1敗のタイで幕を閉じた。第1戦は4-3で侍ジャパンが辛勝したものの第2戦では欧州選抜が6-2で勝ち、欧州のチームとしては歴史的となる勝利を挙げた。 

 この試合前、多くの野球ファンは、WBSC(世界野球ソフトボール連盟)世界ラインキング1位の日本が欧州6か国からなる“多国籍軍”相手に快勝する展開を予想していた。ところが、ふたを開けてみれば2戦とも欧州選抜の強さが目立つ結果となった。日本のプロ野球がシーズン開幕前であること、大リーガーや開幕投手の可能性があるピッチャーは招集されずベストメンバーではないことなどを差し引いても、欧州選抜の戦いぶりは見事だったと言えるだろう。中でも、近年の躍進が著しい世界ランキング5位のオランダ勢の活躍は目を引いた。第1戦で先発した40歳の大ベテラン、コルデマンス、第2戦で3ラインホームランを放ったデカスター、同じく第2戦で日本打線を3回完封した先発のマーウェル、150km代のスピードボールでクローザ―として最後を締めくくったストゥイフベルゲンら、いずれもマイナーなオランダのリーグでプレーする選手だが、侍ジャパンのプロ選手にも見劣りしない堂々たるプレーを見せた。第2戦が終わった後、WBSCのリカルド・フラッカーリ会長は、「このハイレベルの2試合は、ヨーロッパの野球がどこにでも通用するということと、野球がよりグローバルなスポーツになってきたというメッセージになるだろう」とコメントしたが、自他ともに認める野球先進国だった日本が欧州に胸を貸してやる時代は終わったのかもしれない。

 欧州選抜のうち、世界ランキング5位のオランダと12位のイタリアは、今年11月8日から21日まで台湾と日本の共催で行われる新国際大会WBSCプレミア12にも出場するが、世界の舞台でどのような戦いを見せてくれるか期待したい。

<WBSCプレミア12>

 IBAF(旧世界野球連盟)主催の野球ワールドカップ(1938~2011年)に代わりWBSCが創設した4年に1度の新国際大会。2015年11月に台湾と日本の共催で第1回大会が行われる。参加チームはWBSC世界ランキング上位12チームでプロ選手が主体となる。2020年の東京オリンピックで野球、ソフトボールが正式競技に採用された場合には、2019年の第2回大会が五輪予選を兼ねる可能性もある。

女子サッカーアルガルベカップ:アメリカが優勝、日本は9位

<大会10冠を果たしたアメリカ>” /> 女子サッカーの国際大会アルガルベカップは11日に決勝戦が行われ、アメリカが2-0でフランスを下し、同大会通算10度目の優勝を飾った。また、同じ日に行われた3位決定戦ではドイツがスウェーデンを2-1で破った。一方、グループリーグ1勝2敗で順位決定戦にまわったなでしこジャパンは、最終戦でアイスランドに2-0で勝ち9位となったが、この成績は日本が同大会に参加して以来最低の順位となった。</p>
<p><アルガルベカップ最終成績></p>
<p>1.アメリカ 2.フランス 3.ドイツ 4.スウェーデン 5.ノルウェー 6.デンマーク </p>
<p>7.ブラジル 8.スイス 9.日本 10.アイスランド 11.ポルトガル 12.中国</p>
<p><span class=男子ハンド:プレーオフラウンド第1戦、バルサがアウエーで20点差勝利

europe272_04 男子ハンドボールの欧州チャンピオンズズリーグは16チームによるプレーオフラウンド第1戦が行われ、スペインのFCバルセロナがアウエーでデンマークのオールボーを31-11の20点差で粉砕し、ケルンで行われるファイナル4入りに向け好スタートを切った。バルサは現在CL得点ランキング1位のラザロフが8得点を挙げるなど攻撃をけん引。守ってもスペイン代表GKゴンサロが21本のシュートを止めるなど攻守で終始オールボーを圧倒した。バルセロナは5日前のリーグ戦でもリーグ歴代最高得点となる51点(51-29)で勝利しており、目下絶好調だ。一方、ドイツ勢同士の対戦となったフレンスブルク対THWキールは、アウエーのキールが30―21で勝利し、ホームでの第2戦を前に大きなアドバンテージを得た。また、ハンガリー勢2チームも好調な滑り出しを見せている。ゼゲドはアウエーでドイツのラインネッカーを34-30で破る金星を挙げ、ベスプレムもアウエーでリオハに31-23で快勝。ともにベスト8入りに一歩近づいた。その他、ケルツェ(ポーランド)、PSG(フランス)もアウエーの初戦を勝利で飾っており、初戦8試合のうちホームチームが勝利したのはヴィスワ(ポーランド)、ザグレブ(クロアチア)の2チームのみとなった。

フットサル:スペイン杯で大番狂わせ、ダークホースが本命を次々破り初優勝

<ハエンが大金星で初優勝>” /> 15日に行われたフットサルのスペイン杯決勝でダークホースのハエンがリーグ戦首位のバルセロナを6-4で破り、初優勝を飾った。</p>
<p> ハエンはベスト8で2年連続同大会準優勝のエルポソを破り勢いに乗ると、ベスト4では、やはりベスト8で2連覇中のインテル・モビスターを破る金星を挙げたブレラと2-2と引き分けた末、PK戦で退けた。そして、決勝の相手は欧州王者でリーグ戦でも首位を走るバルセロナ。だが、バルセロナ有利の声が圧倒的な中、ハエンは開始早々のゴールで先制すると、その後も着実に追加点を重ね、バルセロナに一度も逆転を許さず勝利を手にした。スペイン杯でビッグ3(バルセロナ、インテル・モビスター=ブーメラン・インテルビュー、エルポソ)以外のチームが優勝したのは2006年のサンティアゴ以来9年ぶりの快挙となった。</p>
<p><span class=女子バスケユーロリーグ:フェネルバフチェとディナモ・クルクスが準決勝へ

europe272_06 女子バスケットのユーロリーグはプレーオフ第3戦が行われ、フェネルバフチェ(トルコ)とディナモ・クルクス(ロシア)がそれぞれ勝利し、2連勝で一足先に準決勝進出を決めたエカテリンブルク(ロシア)、USKプラハとともに準決勝進出を決めた。

 フェネルバフチェは、昨シーズンの決勝で敗れたガラタサライにホームで先勝したもののアウエーで敗れ、1勝1敗で第3戦に臨んだ。この試合、2011―12シーズンにガラタサライでプレーしたアメリカ代表のティナ・チャールズが19ポイント9リバウンドの活躍を見せフェネルバフチェの63-52の勝利に貢献。昨年のリベンジを果たした。一方、ディナモ・クルクスは88-72でブールジュ(フランス)を破り、準決勝では同じロシアのエカテリンブルクと対戦することになった。