「ラグビーシックスネイションズ」「野球」 「女子サッカーアルガルベカップ」 「男子ハンド」「フットサル」「女子バスケユーロリーグ」
●ラグビーシックスネイションズ:3チームが勝ち点で並ぶ大混戦で最終節へ
●野球:欧州選抜、侍ジャパンから歴史的勝利
欧州選抜を招いて行われた野球の日本代表強化試合は対戦成績1勝1敗のタイで幕を閉じた。第1戦は4-3で侍ジャパンが辛勝したものの第2戦では欧州選抜が6-2で勝ち、欧州のチームとしては歴史的となる勝利を挙げた。
この試合前、多くの野球ファンは、WBSC(世界野球ソフトボール連盟)世界ラインキング1位の日本が欧州6か国からなる“多国籍軍”相手に快勝する展開を予想していた。ところが、ふたを開けてみれば2戦とも欧州選抜の強さが目立つ結果となった。日本のプロ野球がシーズン開幕前であること、大リーガーや開幕投手の可能性があるピッチャーは招集されずベストメンバーではないことなどを差し引いても、欧州選抜の戦いぶりは見事だったと言えるだろう。中でも、近年の躍進が著しい世界ランキング5位のオランダ勢の活躍は目を引いた。第1戦で先発した40歳の大ベテラン、コルデマンス、第2戦で3ラインホームランを放ったデカスター、同じく第2戦で日本打線を3回完封した先発のマーウェル、150km代のスピードボールでクローザ―として最後を締めくくったストゥイフベルゲンら、いずれもマイナーなオランダのリーグでプレーする選手だが、侍ジャパンのプロ選手にも見劣りしない堂々たるプレーを見せた。第2戦が終わった後、WBSCのリカルド・フラッカーリ会長は、「このハイレベルの2試合は、ヨーロッパの野球がどこにでも通用するということと、野球がよりグローバルなスポーツになってきたというメッセージになるだろう」とコメントしたが、自他ともに認める野球先進国だった日本が欧州に胸を貸してやる時代は終わったのかもしれない。
欧州選抜のうち、世界ランキング5位のオランダと12位のイタリアは、今年11月8日から21日まで台湾と日本の共催で行われる新国際大会WBSCプレミア12にも出場するが、世界の舞台でどのような戦いを見せてくれるか期待したい。
<WBSCプレミア12>
IBAF(旧世界野球連盟)主催の野球ワールドカップ(1938~2011年)に代わりWBSCが創設した4年に1度の新国際大会。2015年11月に台湾と日本の共催で第1回大会が行われる。参加チームはWBSC世界ランキング上位12チームでプロ選手が主体となる。2020年の東京オリンピックで野球、ソフトボールが正式競技に採用された場合には、2019年の第2回大会が五輪予選を兼ねる可能性もある。
●女子サッカーアルガルベカップ:アメリカが優勝、日本は9位
●男子ハンド:プレーオフラウンド第1戦、バルサがアウエーで20点差勝利
男子ハンドボールの欧州チャンピオンズズリーグは16チームによるプレーオフラウンド第1戦が行われ、スペインのFCバルセロナがアウエーでデンマークのオールボーを31-11の20点差で粉砕し、ケルンで行われるファイナル4入りに向け好スタートを切った。バルサは現在CL得点ランキング1位のラザロフが8得点を挙げるなど攻撃をけん引。守ってもスペイン代表GKゴンサロが21本のシュートを止めるなど攻守で終始オールボーを圧倒した。バルセロナは5日前のリーグ戦でもリーグ歴代最高得点となる51点(51-29)で勝利しており、目下絶好調だ。一方、ドイツ勢同士の対戦となったフレンスブルク対THWキールは、アウエーのキールが30―21で勝利し、ホームでの第2戦を前に大きなアドバンテージを得た。また、ハンガリー勢2チームも好調な滑り出しを見せている。ゼゲドはアウエーでドイツのラインネッカーを34-30で破る金星を挙げ、ベスプレムもアウエーでリオハに31-23で快勝。ともにベスト8入りに一歩近づいた。その他、ケルツェ(ポーランド)、PSG(フランス)もアウエーの初戦を勝利で飾っており、初戦8試合のうちホームチームが勝利したのはヴィスワ(ポーランド)、ザグレブ(クロアチア)の2チームのみとなった。
●フットサル:スペイン杯で大番狂わせ、ダークホースが本命を次々破り初優勝
●女子バスケユーロリーグ:フェネルバフチェとディナモ・クルクスが準決勝へ
女子バスケットのユーロリーグはプレーオフ第3戦が行われ、フェネルバフチェ(トルコ)とディナモ・クルクス(ロシア)がそれぞれ勝利し、2連勝で一足先に準決勝進出を決めたエカテリンブルク(ロシア)、USKプラハとともに準決勝進出を決めた。
フェネルバフチェは、昨シーズンの決勝で敗れたガラタサライにホームで先勝したもののアウエーで敗れ、1勝1敗で第3戦に臨んだ。この試合、2011―12シーズンにガラタサライでプレーしたアメリカ代表のティナ・チャールズが19ポイント9リバウンドの活躍を見せフェネルバフチェの63-52の勝利に貢献。昨年のリベンジを果たした。一方、ディナモ・クルクスは88-72でブールジュ(フランス)を破り、準決勝では同じロシアのエカテリンブルクと対戦することになった。