ヨーロッパ・ニュース Vol.83
2009/05/12
● 男子バスケットボール:ユーロリーグ・ファイナル4、優勝はギリシャのパナシナイコス
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ユーロリーグの最終ステージとなるファイナルが5月1日からドイツのベルリンで始まり、ギリシャのパナシナイコスとロシアのCSKAモスクワが3日の決勝に進出した。
ギリシャ勢同士となった準決勝を制したパナシナイコスと、同じく準決勝でバルセロナに競り勝ったディフェングチャンピオンCSKAの決勝戦では、パナシナイコスが73-71の僅差で勝利を収め、優勝を果たした。
試合は最後の最後までもつれ、手に汗握る接戦となったが、パナシナイコスは第4クオーター残り8.5秒でCSKAに72-71まで迫られたもののそのまま逃げって、2007年以来2年ぶり2度目となるヨーロッパ王座についた。
なお、同じ日に行われた3位決定戦ではリーガル・バルセロナが95-79でオリンピアコスを下した。
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<ユーロリーグ・ファイナル4結果>
準決勝
5/1 | リーガル・バルセロナ | 78-82 | CSKAモスクワ |
5/1 | オリンピオアコス | 82-84 | パナシナイコス |
決勝
5/3 | パナシナイコス | 73-71 | CSKAモスクワ |
3位決定戦
5/3 | オリンピアコス | 79-95 | リーガル・バルセロナ |
● ラグビー:ハイネケンカップ、レンスターとカーディフが決勝進出
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ラグビーのハイネケンカップは、2日と3日に準決勝2試合が行われ、アイルランドのレンスターとウェールズのカーディフが23日の決勝戦へ駒を進めた。
アイルランド勢同士の対戦となったレンスター対マンスターは、クロークパー・クスタジアムに世界最高記録となる82208人の大観衆を迎えて行われたが、レンスターがディフェンディングチャンピオンのマンスターを25-6で圧倒。同大会で初の決勝へ進んだ。
一方のカーディフは、唯一プレミアシップのクラブとして勝ち残ったレスター・タイガースと対戦。80分を終えて26-26と両者一歩も譲らず、前後半20分の延長戦へ。延長戦ではレスターが積極的に攻めたが得点できず、勝敗はペナルティに持ち込まれた。ペナルティでは、先行レスターの6人目マーティン・ウィリアムズがミス。その後にカーディフのケインがきっちり決め、カーディフが7-6で激戦を制した。
● 男子ハンドボール:欧州チャンピオンズリーグ決勝は再びTHWキール対シウダー・レアル
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ホーム&アウエーで行われる男子ハンドボールの欧州チャンピオンズリーグは2日と3日に準決勝の第2戦が行われ、ドイツのTHWキールとスペインのシウダー・レアルが勝ち抜き、決勝は昨シーズンと同じ顔合わせとなった。
ホームでの初戦、ライン=ネッカー・ローベンに37-23という大差で圧勝したTHWキールは、4月30日の第2戦を31-30で落としたものの、2試合合計67-54で余裕の決勝進出を果たした。一方、シウダー・レアルはホームでHSVハンブルグに苦戦を強いられたが、33-31で振り切り、2連勝で同じく決勝へ進んだ。昨シーズンの決勝では、THWキールがアウエー戦で先勝しながら、第2戦のホームでシウダー・レアルに完敗し逆転優勝されるという苦い思いをしているだけに、今季こそはと雪辱に燃えている。
<チャンピオンズリーグ準決勝結果>
第1戦 | 第2戦 | 2戦合計 | |
HSVハンブルグ(ドイツ) | 29 | 31 | 60 |
シウダー・レアル(スペイン) | 30 | 33 | 63 |
第1戦 | 第2戦 | 2戦合計 | |
THWキール(ドイツ) | 37 | 30 | 67 |
ライン=ネッカー・ローベン(ドイツ) | 23 | 31 | 54 |
● 男子アイスホッケー:世界選手権、順位決定ラウンド
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スイスで行われている男子アイスホッケーの世界選手権は予選ラウンド終了し、順位決定ラウンドも終盤を迎えている。グループEでは、すでに5試合を終えたロシアが5連勝(延長勝ち1)で早々と首位通過を決めているが、1試合を残すスウェーデンとアメリカが2勝2敗の勝ち点7で並んでおり、最終戦で2位が決まる。アメリカは最終戦を地元スイスと戦うが、もしスイスが勝てば、勝ち点でラトビアを上回り4位となり準々決勝へ進むことが出来る。なお、同グループ6位のフランスはすでに敗退が決まっている。一方のグループFでは、最終戦を前に順位がほぼ確定している。4連勝のカナダがすでに首位通過を決めているほか、最終戦でカナダと対戦するフィンランドの2位、すでに5戦を終えているチェコの3位、ベラルーシの4位も確定し、それぞれ準々決勝へ進む。スロバキアとノルウェーはこのラウンドで1勝も挙げることができず敗退した。
● 男子バレーボール:イタリアセリエA、優勝決定戦はトレンティーノ対ピアツェンサ
イタリア男子バレーボールリーグのセリエAは、リーグ優勝をかけたプレーオフラウンドの決勝進出2チームが出揃った。今季のチャンピオンズリーグを制したイタス・トレンティーノは、ブレ・バンカ・クエノを3勝0敗のストレートで下し余裕の決勝進出を決めたが、残り1枠は、コプラ・ピアツェンサとルーベ・バンカ・マチェラッタが2勝2敗で並び最後までもつれた。しかし、1日に行われた最終戦ではピアツェンサがフルセットの死闘の末マチェラッタを破り、決勝への切符を手に入れた。決勝戦はホーム&アウエーの5戦で行われ、3勝した方が2008-9シーズンのセリエA年間王者となる。