ヨーロッパニュース一覧

2007-9-11

ヨーロッパ・ニュース Vol.2

2007/09/11

バレーボール男子: 「欧州選手権はじまる」

サンクトペテルスブルグ  イサク聖堂
サンクトペテルスブルグ  イサク聖堂

 9月6日からロシアのモスクワ、サンクトペテルスブルグで第25回バレーボール男子欧州選手権が始まった。予選ラウンドは4チームずつ4つのグループに分かれて総当たり戦が行われ、各グループの上位3チームが二次ラウンドへ進む。二次ラウンドでは6チームずつが2グループに分かれてそれぞれ対戦し、各グループの上位2チームがファイナル4に進出する。ファイナル4ラウンドはモスクワで行われ、9月16日に優勝チームが決まる。
 なお、この大会で3位までに入ったチームはサンクトペテルスブルグ イサク聖堂今年11月に東京で行われるワールドカップへの出場権を与えられ、そこで3位までに入賞すれば来年の北京五輪への出場権が得られることから、今大会は五輪出場につながる最初のトライアルと位置づけられる。

 優勝候補は混沌としているが、開催国であるロシアを筆頭に、3ヶ月前のユーロリーグで初優勝を果たしたスペイン、イタリア、セルビア、オランダあたりが有力と予想されている。

欧州選手権予選ラウンド組み合わせ

グループ 場所 チーム
A Sペテルスブルグ セルビア、オランダ、ギリシャ、ドイツ
B モスクワ ロシア、ポーランド、ベルギー、トルコ
C Sペテルスブルク フランス、スペイン、スロベキア、スロベニア
D モスクワ ブルガリア、イタリア、クロアチア、フィンランド

“二次ラウンド進出チーム決まる”

9月9日で一次予選全試合が終了し、9月11日からの二次ラウンド進出チームが決定した。一次予選ではロシアとスペインの2チームが3連勝、共に落としたセットは0と好調なスタートを切った。

二次ラウンド進出チームは以下のとおり

グループ 場所 チーム
E Sペテルスブルク オランダ、スペイン、セルビア、フランス、ドイツ、スロバキア
F モスクワ ポーランド、フィンランド、ベルギー、イタリア、ロシア、ブルガリア


欧州選手権2007公式サイト:http://www.eurovolley2007.ru/index1.shtml

ラグビー: 「フランスW杯2007始まる」

 9月7日よりラグビーワールドカップ2007(ウェブ・エリス杯)が始まった。フランス、スコットランド、ウェールズを舞台に43日間にわたり20チームがラグビーの世界一を目指して熱戦を繰り広げる。予選プールは4プール5チームが総当たり戦を行い、上位各2チームがベスト8に進出しトーナメント戦を行う。決勝戦は10月20日、フランスのサンドニで行われる。
 優勝候補の本命は文句なしで世界ランク1位のオールブラックスだ。第一回大会以来の優勝を狙い、SOカーターを中心にまとまりのあるプレーで6月からのテストマッチも7戦6勝。今年の6カ国対抗優勝のフランスには圧倒的大差で2連勝、南アにも2連勝と波に乗っている。対抗はそのオールブラックスに唯一黒星をつけた世界ランク2位のオーストラリアだ。開催国で世界ランク3位のフランス、ウイルキンソンを欠いて以来低迷している前回大会優勝国のイングランド、アイルランドら欧州勢がどこまで健闘するか。新興国として力をつけてきているイタリア、アルゼンチンにも注目したい。

ラグビーW杯2007予選リーグ組み合わせ

プール
A イングランド、南アフリカ、サモア、アメリカ、トンガ
B オーストラリア、ウェールズ、フィジー、カナダ、日本
C ニュージーランド、スコットランド、イタリア、ルーマニア、ポルトガル
D フランス、アイルランド、アルゼンチン、グルジア、ナミビア


“波乱の開幕戦!フランス敗れる”

 9月7日の開幕戦フランスvsアルゼンチンで早くも波乱が起こった。開催国で優勝候補の一角と言われるフランスが南米王者のアルゼンチンに12-17(前半9-17)で破れた。グループDは“死のグループ”と言われるが、アルゼンチンの先勝で順位争いがますます面白くなりそうだ。

“オーストラリア、ニュージーランド貫禄のスタート”

優勝候補のオーストラリアとオールブラックスがいずれも初戦で大勝(オーストラリア vs 日本: 91-3、オールブラックス vs イタリア:76-14)力を見せつけた。

ラグビーW杯公式サイト:http://www.rugbyworldcup.com/


野球: 「欧州選手権はじまる」

 欧州最大の野球イベントである欧州選手権が9月7日から16日までスペインのバルセロナで開催される。12カ国が参加して行われるこの大会は、6チームづつが2プールに分かれて総当たり戦を行い、各プール上位3チームがファイナルラウンドに進み、再度総当たり戦で順位を争う。
 優勝チームには来年の北京五輪出場権が与えられる。

プール
A オランダ、スウェーデン、ドイツ、オーストリア、チェコ、クロアチア
B イタリア、スペイン、イギリス、ウクライナ、フランス、ロシア

バスケット男子: 「ユーロバスケット2007」

“二次予選進出チーム決定”

 スペインで開催されてる欧州選手権“ユーロバスケット”の一次予選が終了し、二次予選進出チームが決定した。なお二次予選進出チームのうち、一次予選のグループ1位には2勝、2位には1勝のアドバンテージが加算される。

二次予選進出チームは下記の12チーム (※数字は一次予選グループ順位)

グループE ロシア(1)、クロアチア(1)、ギリシャ(2)、スペイン(2)、イスラエル(3)、ポルトガル(3)
グループF  リトアニア(1)、スロベニア(1)、ドイツ(2)、フランス(2)、トルコ(3)、イタリア(3)

 優勝候補と言われたチームはほぼ全て一次予選を突破したが、グループAで予備予選から勝ちあがったイスラエルが強豪セルビアを下し、結果セルビアが予選落ちしたことが唯一の波乱と言える。

“スペイン、連勝28でストップ”

 2005年のユーロバスケットのベスト4対フランス戦での敗戦以来公式戦28連勝の記録を続けていたスペイン代表が一次予選最終戦のクロアチア戦を85-84で落とし、約24ヶ月ぶりの敗戦を喫した。2連勝ですでに二次予選進出を決めていたスペインだが、この日は攻守に精彩を欠き、総合力のクロアチアにグループ首位の座も明け渡した。

“一次予選終了時 個人成績ランキング (アベレージ)”

得点: 1.
ノビツキ(ドイツ)
29
2.
パーカー(フランス)
25.7
3.
ガソル(スペイン) 
23.7
リバウンド: 1.
キリレンコ(ロシア)
14
2.
ビエドゥリンズ(ラトビア)
10
3.
ミリシッチ(セルビア)
9.3
アシスト: 1.
ジェシケビシウス(リトアニア)
7
2.
ブレリ(イタリア)
5.3
3.
コスサレック(ポーランド)
4.3
ブロック: 1.
ミリシッチ(セルビア)
3.3
2.
キリレンコ(ロシア)
2
3.
ガソル(スペイン)
1.7



“ギリシャのリベンジならず”

 9月7日に行われた二次予選、スペインvsギリシャは昨年の世界選手権決勝の再現となったが、今度もスペインが76-58の大差で勝ち、ギリシャのリベンジはならなかった。

ユ-ロバスケット07サイト:http://www.eurobasket2007.org/en/


女子サッカー:「アイルランドが日曜ゲーム開催を本格検討へ

 北アイルランドでは60年もの間サッカーの試合を“休息日”とされる日曜日に開催することが禁止されている。これはUEFA加盟国では唯一であり、ここ数年は他国同様プロのリーグ戦を日曜にも開催すべきだという声が高まっている。
 アイルランドサッカー協会(IFA)のウェルズ会長は「時代に逆行している」として、このたび日曜開催禁止の撤廃に向けて検討、協議を行うと発表したが、保守派層の反対を恐れて当初は“女子サッカー限定”となりそうだ。
 この動きに対して、すでにいくつかのアイルランドリーグ所属チーム、選手が懸念を表明しており、すんなりとは決まりそうもない。


ハンドボール男子: 「バルサCL本選出場決定」

 9月5日にバルセロナで行われたチャンピオンズリーグ予備予選セカンドレグで、名門FCバルセロナがABCブラガを37-28で破り、2連勝で本選出場を決めた。前半ディフェンスが崩れ18-20の劣勢で折り返したバルサは後半も長い時間ブラガに主導権を握られたが、終盤になってようやくノデスボ、ロメロらの活躍で逆転し、そのまま何とか逃げ切った。
 本選ではグループAに入り、初戦はチェコのHCバニクとの対戦が決まっている。


ハンドボール男子: 「シウダーレアルがスペインスーパーカップを制す」

 スペイン国内のシーズン公式戦初戦となるスペイン・スーパーカップが9月9日に行われ、昨 シーズンリーグ戦を制したシウダー・レアルが接戦の末、国王杯優勝チームのFCバルセロナを32-30で下し、今シーズンの最初のタイトルを獲得した。