ヨーロッパ・ニュース Vol.3
2007/09/18
● バレーボール男子:「欧州選手権スペイン悲願の初優勝」
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9月16日にモスクワで行われたバレーボール男子欧州選手権決勝で、スペインが 地元ロシアをセットカウント3-2で下し、 念願の初の欧州王者の座を手に入れた。
敵地モスクワで15000人もの観衆を前に、2mを超えるアタッカーを4人も揃えるロシアに対し、スペインは好レシーブとテクニックで対抗。地元よりの微妙なジャッジに苦しみ2セットを先行される苦しい展開となったが、第4セットを逆転でものにすると、その勢いで最終セットも危なげなく勝ち、快挙を達成した。
37歳の大ベテラン、ラファ・パスカルの精神的な支えもあり、追い込まれても決してあきらめない全員バレーで大きな勲章を手に入れた。11月に日本で行われるW杯では、2位のロシア、3位のセルビアとともに欧州代表として北京五輪の切符を賭けて世界に挑む。
決勝戦スコア (スペインーロシア):
25-18、20-25、24-26、30-28、15-10
<最終結果>
優勝スペイン 準優勝ロシア 3位セルビア 4位フィンランド 5位ドイツ 6位イタリア
※6位までのチームは次回2009年にトルコで行われる欧州選手権への出場権を獲得
“サプライズはフィンランド”
スペインの優勝と並んで今大会のサプライズとなったのがフィンランドだ。3位決定戦では惜しくもセルビアに敗れたが、今大会で優勝したスペインと準優勝のロシアからそれぞれ2セットを奪い苦しめるなど、大健闘を見せた。
“個人賞はロシアが独占”
全日程を終え大会の個人賞が発表されたが、7部門のうちMVPを含む5部門をロシア勢が占め、優勝したスペインからの選出は1人だけとなった。ベストセッター賞を受賞したロシアのカムチスキーは38歳の大ベテラン。
<個人賞受賞選手>
MVP: | ポルタブスキー(ロシア) |
ベストスコアラー: | ミリコビッチ(セルビア) |
ベストスパイカー: | べレズコ(ロシア) |
ベストブロッカー: | モルトー(スペイン) |
ベストサーバー: | ポルタブスキー(ロシア) |
ベストセッター: | カムチスキー(ロシア) |
ベストリベロ: | ベルボフ(ロシア) |
● バスケットボール男子:「ユーロバスケット2007優勝はロシア」
全日程を終え大会の個人賞が発表されたが、7部門のうちMVPを含む5部門をロシア勢が占め、優勝したスペインからの選出は1人だけとなった。ベストセッター賞を受賞したロシアのカムチスキーは38歳の大ベテラン。
<最終結果>
優勝ロシア 2位スペイン 3位リトアニア 4位ギリシャ 5位ドイツ 6位クロアチア 7位スロベニア
※ロシア、スペイン、リトアニアは北京五輪出場権獲得。ギリシャ、ドイツ、クロアチア、スロベニアはプレ五輪で最後の枠を争う。
<FIBA大会ベスト・ファイブ>
ガソル(スペイン)、キリレンコ(ロシア)、シスカウスカス(リトアニア)、ノビツキ(ドイツ)、カルデロン(スペイン)
<個人賞受賞選手>
最多得点: | ノビツキ(ドイツ)24点 |
最多リバウンド: | ノビツキ(ドイツ)8.7 |
最多アシスト: | ジャシケビシウス (リトアニア)5.6 |
最多ブロック: | キリレンコ(ロシア) 2.2 |
※数字はいずれも1試合のアベレージ
● ハンドボール男子:「欧州最強リーグ、スペインプロリーグAsaobal開幕」
9月15日、世界最高峰のリーグとして知られるスペインのプロハンドボールリーグ(Asobal)が 開幕した。リーグには16チームが参加し、来年5月まで30節が行われる。
d昨シーズン屈辱のリーグ4位に終わった名門FCバルセロナのタイトル奪回なるか、ディフェンディングチャンピオンのシウダ・レアルが2連覇を達成するかに注目が集まるが、今季も“世界最高峰”の名に恥じない熱い戦いが見られそうだ。
90年代後半にリーグ、ヨーロッパカップ5連覇を達成したバルセロナは史上最強の“ドリームチーム”として知られているが、2000年になると強力なスポンサーの下補強を進めたアデマール、サン・アントニオ、シウダ・レアル、バジャドリーなどが台頭し、戦国時代へ突入した。
今季のバルセロナは、黄金時代の最後の伝承者であるバレロ・リベラ監督に代えてアデマール監督だったマノロ・カデナスを迎え新たなチーム作りを進めている。一方、最大のライバル、シウダ・レアルも新たにチェマ・ロドリゲス、パロンド、モロスら強力な補強を行い、リーグ開幕直前のスーパー・カップでバルセロナを破るなど今季も優勝候補筆頭だ。2006年の世界最優秀選手で昨シーズンリーグMVPに選ばれたバリッチを擁するサン・アント二オ、昨シーズン3位のアデマールも優勝争いにからんでくるだろう。ダークホースのバジャドリー、CAIアラゴンらもリーグを面白くしてくれそうな存在だ。
“Asobal 第一節、バルセロナは大勝、シウダ・レアルは辛勝”
9月15日、世界最高峰のリーグとして知られるスペインのプロハンドボールリーグ(Asobal)が 開幕した。リーグには16チームが参加し、来年5月まで30節が行われる。
昨シーズン屈辱のリーグ4位に終わった名門FCバルセロナのタイトル奪回なるか、ディフェンディングチャンピオンのシウダ・レアルが2連覇を達成するかに注目が集まるが、今季も“世界最高峰”の名に恥じない熱い戦いが見られそうだ。
90年代後半にリーグ、ヨーロッパカップ5連覇を達成したバルセロナは史上最強の“ドリームチーム”として知られているが、2000年になると強力なスポンサーの下補強を進めたアデマール、サン・アントニオ、シウダ・レアル、バジャドリーなどが台頭し、戦国時代へ突入した。
d今季のバルセロナは、黄金時代の最後の伝承者であるバレロ・リベラ監督に代えてアデマール監督だったマノロ・カデナスを迎え新たなチーム作りを進めている。一方、最大のライバル、シウダ・レアルも新たにチェマ・ロドリゲス、パロンド、モロスら強力な補強を行い、リーグ開幕直前のスーパー・カップでバルセロナを破るなど今季も優勝候補筆頭だ。2006年の世界最優秀選手で昨シーズンリーグMVPに選ばれたバリッチを擁するサン・アント二オ、昨シーズン3位のアデマールも優勝争いにからんでくるだろう。ダークホースのバジャドリー、CAIアラゴンらもリーグを面白くしてくれそうな存在だ。
<第一節主な試合結果>
バルセロナ | 41-31 | テウクロ |
シウダ・レアル | 28-25 | ログローニョ |
アルへシラス | 24-30 | アデマール |
<2007-2008 Asobal参加チーム>
BMシウダ・レアル | ポートランド・サン・アントニオ | アデマール・レオン |
CDアデマール | FCバルセロナ | BMバジャドリー |
CAIアラゴン | フライキン・グラノジェルス | JDアラテ |
BMトーレ・ビエハ | アルへシラスBM | ケイマーレ・アルメリア |
BMアンテケラ | ナチュールハウス・ログローニョ | オクタビオ・ピロテス |
SDテウクロ | テカ・カンタブリア |
● 野球:「欧州選手権の優勝はオランダ」
9月16日にスペイン、バルセロナで野球の欧州選手権最終戦が行われ、オランダが5大会連続優勝を決め、来年行われる北京五輪への切符を手にした。2位争いはイングランド、ドイツ、スペインの3チームの勝率が並んだ結果、得失点差でイングランド。3位はスペインとなった。
● ラグビー:「フランスW杯 欧州有力チーム劣勢」
フランス各地で予選リーグが行われているラグビーのW杯だが、中盤に入ったところで地元欧州有力チームの劣勢が目立つ。14日にはイングランドが南アに屈辱のノ-スコア負け(0―36)。 開幕戦でアルゼンチンに敗れたフランス同様、欧州の有力国が他大陸の強豪に水をあけられている感がある。15日にはウェールズがオーストラリア相手に敗れたものの善戦したが、ここまで無敗のスコットランド、アイルランドが果たして後半オールブラックス、アルゼンチンとの対戦で 一矢を報いることが出来るだろうか。