ヨーロッパ・ニュース Vol.17
2007/12/25
● ラグビー: イングランドプレミアシップ
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第8節結果
イングランドのラグビートップリーグであるギネス・プレミアシップの第8節が12月22、23日の両日に行われ、6勝1敗で2位につけていたグローセスターが20-13でニューカッスル・ファルコンズを破り、首位に返り咲いた。イングランド代表SOのジョニー・ウイルキンソンは後半、簡単なペナルティをはずすなど精彩を欠いた。
一方、4位につけるレイチェスター・タイガースと6位のセール・シャークスとのゲームは20-14でシャ-クスが勝ち、この結果シャークスが逆転し4位に浮上した。その他の結果は以下のとおり。第9節は年末29、30日に行われる。
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バス | 18 | - | 3 | リーズ・カ-ネギ- |
ブリストル | 23 | - | 23 | ロンドンWASPS |
ハーレクイーンズ | 20 | - | 27 | サラセンズ |
ロンドン・ アイリッシュ |
23 | - | 16 |
ウォーセスター・ ウォリア-ズ |
<ギネスプレミアシップ第8節終了時順位>
勝 | 分 | 負 | ||
1. | グローセスター | 7 | 0 | 1 |
2. | バス | 7 | 0 | 1 |
3. | サラセンズ | 6 | 0 | 2 |
4. | セール・シャークス | 5 | 0 | 3 |
5. | レイチェスター | 5 | 0 | 3 |
6. | ハーレクイーンズ | 4 | 0 | 4 |
7. | ブリストル | 3 | 1 | 4 |
8. | ロンドン・アイリッシュ | 3 | 0 | 5 |
9. | ニューカッスル | 3 | 0 | 5 |
10. | ロンドンWasps | 2 | 2 | 4 |
11. | リーズ・カーネギー | 1 | 0 | 7 |
12. | ウォーセスター | 0 | 1 | 7 |
● ドイツ年間最優秀スポーツマン&スポーツウーマンアワード授賞式
ドイツのスポーツメディアの投票によって決定する年間最優秀スポーツマン&ウーマンの授賞式が22日土曜日にバーデン・バーデンで行われ、男子個人は体操のハンブエヘン、女子個人はバイアスロンのネウアーがそれぞれ選ばれた。団体スポーツ部門では、今年2月地元で行われた世界選手権で優勝した男子ハンドボールチームが受賞。2位はワールドカップ優勝の女子サッカーチーム、3位は昨シーズンの欧州チャンピオンズリーグをドイツのチームとしてはじめて制したハンドボールのTHWキールとなり、ドイツでのハンドボール人気が伺える結果となった。
● 女子サッカー: ドイツ、4年連続でFIFAの年間ランキング首位
FIFA女子サッカーの年間最終国際ランキングが発表され、ワールドカップを制したドイツが4年連続でランキング首位で締めくくった。2位は15ポイント差でアメリカ、3位にはスウェーデンがブラジルをかわしてランクインした。
● アイスホッケー: IIHFとNHLがヨーロッパ若手選手の移籍問題について1月に会合
今季問題となっているヨーロッパ若手選手のNHLへの移籍について、IIHF(国際アイスホッケー協会)とNHL(全米アイススケートリーグ)が1月16日にニューヨークで対応策を話し合うことになった。これは、先にIIHFとNHLとの移籍協定からスウェーデンが脱退を表明したことを受け、スウェーデンの協定への復帰を働きかけるために、協定内容の見直し、対応策を検討することが目的となる。
将来有望な欧州の若手選手がNHLのドラフトで指名された後ロースター入りできずにマイナーリーグでプレーするというような事態を避けるため、NHLの数チームはすでにヨーロッパで選手を育成するプログラムの導入を検討しているが、NHLのスタープレーヤーであるヤロスラブ・ヒリンカをはじめ、移籍当初NHLへの適合に苦労したヨーロッパ選手は多く、ヨーロッパのリーグで長くプレーした後にNHLのプレースタイルに順応するのは難しいとの専門家の指摘もあり、双方が合意に至るのは容易ではなさそうだ。しかし、NHLサイドとしてはこの会議で画期的な解決案を示すことで、協定への調印を拒否している大国ロシアの協定参加も視野に入れたいとことろだ。
● サマランチIOC名誉会長、倒れるも回復
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先週マドリードで行われた式典中に倒れ病院に緊急入院していたIOC名誉会長であるフアン・アント二オ・サマランチ氏はその後順調に回復し、20日に退院してバルセロナの自宅に戻った。
スペインスポーツ界の大御所である上87歳と高齢であることから、倒れた直後は国内のメディアが大きく報じたが、現在でも世界中を飛び回り精力的に仕事をこなしていることによる疲労と高血圧が原因とのことだ。
● ホッケー男子: ワールドホッケーオールスターチーム発表
FIH(国際ホッケー協会)は18日、世界最高峰の選手を集めた2007年男子ワールドホッケーオールスターチームのメンバー18名とコーチ2名を発表した。
チームキャプテンには2007年のプレーヤーズ・オブ・ザイヤーを受賞したオーストラリアのジェイミー・ドゥワイアーが任命された。ヨーロッパからは、11月に行われたサムソン・チャンピオンズ・トロフィー優勝のドイツから4選手、オランダから4選手、スペインから2選手が選ばれた。
なお、女子のオールスターチームはすでに11月に発表されているが、この中にはオランダで活躍する日本代表の千葉かおり選手も選ばれている。
● サッカーもラグビーのスポーツマンシップを見習え
イタリアでは来年1月より、サッカーもラグビーの“スポーツマンシップ”を見習うべきとの考えから、試合終了後にラグビーと同じように選手が中央に並び握手を交わし健闘をたたえあうというセレモ二―が行われることになった。
12月2日のセリエAの試合で、ホームのフィオレンティーナがインテル・ミランと対戦した際、0-2で敗れたにも関わらず、試合終了後選手全員が相手の健闘を称え握手を求めたことがイタリア国内で賞賛されたことがこの動きのきっかけとなった。
これまでサッカーの試合では、相手選手と握手をするのは試合開始前のみであった。イタリアでは各地でサッカースタジアムでのフーリガンによる乱闘騒ぎが社会問題になっており、11月には警官の発砲で死者も出ていた。今後はこうした動きにより、まず選手、チーム関係者間のスポーツマンシップ、モラルを高め、スタジアム内でのサポーターの暴動再発を防止したいところだ。