ヨーロッパニュース一覧

2008-1-8

ヨーロッパ・ニュース Vol.18

2008/01/08

ハンドボール男子: 2009世界選手権男子、欧州予選第一ラウンドはじまる

ロンドン、ハロッズのクリスマスイルミネーション
モンセラットの修道院

 来年クロアチアで行われる男子ハンドボール世界選手権のヨーロッパ予選第一ラウンドが1月3日からはじまった。
 一次予選ラウンドは3チームずつが7つのグループに分かれホーム&アウエーで総当り戦を行うもので、1月17日から行われる欧州選手権(ユーロ 2008)本選出場を逃した国が出場する。各グループで首位となったチームは6/7、8と14、15日に行われるプレーオフに進出する。すでに行われた試合では、グループ1のウクライナ、グループ4のスイス、グループ7のセルビアが2連勝と幸先のよいスタートを切った。


ロンドン、ハロッズのクリスマスイルミネーション


<世界選手権ヨーロッパ予選組み合わせ>

グループ1: ウクライナ、オーストリア、エストニア

グループ2: オランダ、ギリシャ、トルコ

グループ3: ルーマニア、ラトビア、キプロス

グループ4: スイス、イタリア、ベルギー

グループ5: リトアニア、フィンランド、ボスニア・へレツゴビナ

グループ6: ポルトガル、マケドニア、ブルガリア

グループ7: セルビア、イスラエル、フェロー諸島



ハンドボール男子: 欧州選手権(ユーロ2008)ノルウェー大会 来週開幕

ロンドン、ハロッズのクリスマスイルミネーション

 1月17日から27日まで、欧州No.1の座と北京オリンピック出場権  を賭けた欧州選手権(ユーロ2008)がノルウェー各地で行われる。
大会には、前回覇者フランス、開催国ノルウェー、そして前回大会で  6位までに入ったスペイン、デンマーク、クロアチア、ドイツ、ロシアの他、プレーオフで勝ち上がった9チームを加えた全16チームが参加する。予選ラウンドは4チームずつが4グループに分かれて総当たり戦を行い、上位3チームがリレハンメルで行われるメインラウンドに進む。

<予選ラウンド組み合わせ>
グループA: クロアチア、スロベニア、ポーランド、チェコ
グループB: デンマーク、ロシア、ノルウェー、モンテネグロ
グループC: スペイン、ドイツ、ハンガリー、ベラルーシ
グループD: フランス、アイスランド、スロバキア、スゥエーデン

“世界最高選手バリッチ、欧州選手権欠場の可能性”

 クロアチア代表監督のリノ・セルバル氏は、同国のエースで、現在男子ハンドボールで世界最高選手と評されるイヴァノ・バリッチ選手が来週から始まる欧州選手権を欠場する可能性が高いことを示唆した。2007年のクロアチア年間最優秀スポーツ選手にも選ばれているバリッチは、 現在スペインのポートランド・サンアントニオに所属しているが、1ヶ月前から胃の筋肉の炎症で 欠場を余儀なくされており、現在はチームと別メニューで調整中で本来の調子には遠いと見られている。クロアチアの第一目標は今年の北京オリンピック出場であり、欧州選手権後に控えるオリンピック予選の舞台でのエース復活を考えているようだ。

バスケット男子: ユーロリーグ予選ラウンド第10節

 ユーロリーグの予選ラウンド第10節は新年1月2日と3日に行われ、残り4節を残して、CSKAモスクワ、AXA FCバルセロナを、ウニカハ、リエトゥボス・リタス、パナシナイコスがベスト16ラウンド進出を決めた。グループAのCSKAはユーロリーグでのホーム連勝記録を22に伸ばし、1敗をキープ。グループCのパナシナイコスは、NBAのインディアナ・ぺ-サーズ、ゴールデン・ステーツ・ウォーリアーズで活躍し、今季から欧州に復帰したガードのジャシケビシウスのゲームメイクが冴え同じく9勝1敗で快進撃を続けている。また、同じくグループCのフェネルバッチェのトゥルカンがユーロリーグでは初となる通算1000リバウンドを達成した。一方、グループBのル・マンはこの節もリエトゥボス・リタスに85-50の大差で破れ、未勝利のまま10連敗を喫した。


ホッケー: レジェス国際親善トーナメントでクルブ・ポロ・バルセロナが男女優勝

 今年で58回目を迎えた新年のレジェス国際親善トーナメントで、主催のレアル・クルブ・ポロ・バルセロナが40年ぶりに男女揃って優勝を果たした。

<最終結果>
=成人男子=
1.R.C.ポロ・バルセロナ(スペイン) 2.クルブ・デ・カンポ(スペイン) 3.ペドゥラルベス(スペイン)
4.スペインU-21代表 5.サウスゲート(イングランド) 6.RHCリューベン(ベルギー)
7.ラシン・クルブ・フランス(フランス) HCハッテン(オランダ)

=成人女子=
1.R.C.ポロ・バルセロナ(スペイン) 2.モップ(オランダ) 3.ロシア選抜 4.ベルギーU-21代表
5.レアル・ソシエダ(スペイン) 6.レイチェスター(イングランド) 7.スタッド・フランセス(フランス)


ラグビー: ギネスプレミアシップ第10節

 イングランドのラグビートップリーグ、プレミアシップは第10節6試合が行われた。2008年初戦となる4日には、首位のグロスター対2位バースという好カードが組まれ、悪天候の中グロスターのホーム、レクリエーション・グランドには約10000人の観衆が集まった。試合は、イングランド代表センターのオリー・バークレイズのゴールキックで前半3―0でリードしたバースが、50分にウイング、ジョーマドックがトライを決め10-5でグロスターを下し勝利を収めた。グロスターはリーグ2敗目を喫し、バースは同じく8勝2敗で勝敗は並んだが、ポイント差でグロスターが依然首位をキープ。前節まで5位につけていたレスター・タイガースはハリクインズを13-42で破り、3位サラセンズと 4シャークスが敗れたため一気に3位に浮上した。


ラグビー: フランスリーグ “トップ14” 第6節

 フランスのラグビートップリーグ、トップ14の第6節が行われ、トゥールーズはカストルに44-23で勝ち、5勝1敗の勝ち点24で首位を守った。2位のクレモン・オ-べルジュもオーシュを26-6で下し1敗のままトゥールーズにぴたりと追従している。3位はビアリッツ・オリンピック、4位はスタッドフランセと続く。


バレーボール男子: オリンピック欧州地区予選開幕

 7日からトルコのイズミールで男子バレーの北京オリンピック欧州地区予選がはじまる。グループAには先のワールドカップで5位のスペイン、イタリア、ポーランド、オランダが入り激戦区となっており注目される。アルゼンチン人の新監督マルセロ・メンデス率いるスペインは、ワールドカップのメンバーから2人を入れ替えたが主力メンバーはほぼ同じ。イタリアはスーパーエースのアレクサンドロ・フェイの欠場がマイナス材料だが、この大会で初めて現イタリア代表の指揮をとるアンドレア・アナスタシ監督は9月までスペイン代表を率いて欧州選手権優勝を勝ち取っておりスペインを知り尽くしているだけに、この両者の因縁の対決は最注目カードである。またこの大会に向けて大幅にメンバーを入れ替えてのぞむ高さが武器のオランダ、最新のFIVB世界ランキング5位と、このグループで最もランキングが高いポーランドも力があり、まさに四つ巴の戦いとなる。
 グループBは、先の欧州選手権で5位となったフィンランド、ドイツが有利だが、世界一のエースと言われるミリュコビッチのいるセルビアも有力候補だ。いずれにしても欧州予選は世界で最もレベルが高い予選大会であることは間違いない。