ヨーロッパニュース一覧

2008-1-22

ヨーロッパ・ニュース Vol.20

2008/01/22

ハンドボール男子: 欧州選手権 (ユーロ2008)ノルウェ-大会 予選ラウンド終了、メインラウンドへ

ルーマニア・ブカレルト市内
ルーマニア・ブカレルト市内

 1月17日に開幕したハンドボールのユーロ2008は予選ラウンドを終え、メインラウンド進出チームが決定した。

 予選ラウンドでは、優勝候補のノルウェー、クロアチアが3戦全勝 で順当に勝ち上がったが、スペイン、ドイツ、ハンガリーが入った  グループCは予想どおり三つ巴の混戦となり、ハンガリーが初戦でスペインを下したものの、ドイツがそのハンガリーを破り、最終戦では スペインが世界王者ドイツを圧倒し、互いに2勝1敗と痛みわけとし、

それぞれメインラウンドへ駒を進めた。                
 22日からはじまるメインラウンドには予選ラウンドの結果が累計される。

メインリーグのグループ分けは次のとおり。


<メインラウンドグループ分け>

グループ I
Rnk Team 試合数 得点 失点 特失差 勝点
1 クロアチア 2 2 0 0 61 51 10 4
2 ノルウェー 2 2 0 0 54 48 6 4
3 デンマ-ク 2 1 0 1 58 51 7 2
4 ポーランド 2 1 0 1 60 59 1 2
5 スロベニア 2 0 0 2 51 62 -11 0
6 モンテネグロ 2 0 0 2 46 59 -13 0


グループ II
Rnk Team 試合数 得点 失点 特失差 勝点
1 フランス 2 2 0 0 58 45 13 4
2 ハンガリー 2 1 0 1 59 56 3 2
3 スペイン 2 1 0 1 58 57 1 2
4 スウェーデン 2 1 0 1 48 47 1 2
5 ドイツ 2 1 0 1 50 54 -4 2
6 アイスランド 2 0 0 2 40 54 -14 0




ハンドボール男子: 2009世界選手権、欧州予選一次ラウンド結果 

ロンドン、ハロッズのクリスマスイルミネーション

 欧州選手権出場を逃した21チームで争われた、クロアチア世界選手権の 欧州州予選一次ラウンドが20日終了し、7つのグループの首位チーム  (ウクライナ、ギリシャ、ルーマニア、スイス、ボスニア・へレツゴヴィナ、マケドニア、セルビア)が決定した。

これら7チームは、現在行われている欧州選手権ユーロ2008で2位〜12位までに入った11チームとともに6月の欧州予選本戦プレーオフに進出する。



バレーボール女子: オリンピック欧州予選、優勝はロシア!

ロンドン、ハロッズのクリスマスイルミネーション

 男子に続いて、1月15日からドイツで行われた女子の バレーボールオリンピック欧州予選は20日に決勝が行われ、ロシアがポ-ランドを3-2で下して北京オリンピックの出場権を獲得した。
プールA、Bに分かれて行われた予選リ-グでは、昨年のワールドカップ出場のセルビア、ポ-ランド、そして  2006年世界選手権チャンピオンのロシア、地元ドイツの4チームが勝ち抜けたが、予選でセルビアを破っているロシアは準決勝でもドイツを寄せ付けずストレート勝ち。決勝は2-0とリードした後にポーランドの反撃にあい2セットを失う展開となったが、最終セットは終始リードを奪い、最後は15-12で逃げ切った。決勝で対戦した2チームは監督がどちらもイタリア人(ロシア=ジョバン二・カプラーラ、イタリア=マルコ・ボ二ータ)という因縁の対決となったが、結果はロシアに軍配が上がりロシアは男女そろってオリンピック出場を決めた。敗れたポーランドとセルビアは5月に日本で行われる世界最終予選にオリンピック出場の最後の期待をかける。

<バレーボール女子オリンピック欧州予選決勝T結果>
準決勝: ロシア 3:0 ドイツ    ポーランド 3 : 2 セルビア

決勝: ロシア 3:2 ポーランド (25-23、25-22、11-25、22-25、15-12) 


スペイン国歌歌詞、内定後に白紙撤回


 スペインオリンピック委員会(CEO)主導で進められていたスペイン国歌の歌詞募集にスペイン各地から約7000もの応募があり、国内6人の有識者からなる“国歌歌詞選定委員会”による協議の結果、エクストラマドゥーラ州に住む52歳のパウリーノ・クベロ氏の歌詞が選ばることが内定したが、その歌詞が1月11日に一般紙ABCによって事前リークされてしまった。
 すると、その直後から、「歌詞の中身が前時代的で今の時代にそぐわない」、「“ビバ、エスパーニャ(スペイン万歳)”というフレーズは独裁政権時代のフランコ将軍のスローガンを連想させる」、 などと批判が相次ぎ、独立自治を提唱しているバスク地方やカタルーニャ地方からも、「スペイン単一国家を既成事実化するような歌詞はとうてい受けられない」と強い拒否反応が起こった。
 これを受けてCEOは急遽16日に会見を行い、1月21日の正式発表および同日行われる予定だった世界的オペラ歌手であるプラシド・ドミンゴ氏によるお披露目セレモニーの中止(延期)を発表した。3月にはCEOより国民議会に対し正式に承認審議の申請を行う予定であったが、これについてもいったん白紙に戻す考えだ。
 CEO会長のアレハンドロ・ブランコ氏は、今回の見直しについては「政治的介入はなかった」とした上で、「国歌の歌詞という観点から見て国民すべての総意を得たものでなければならない」と、 見直し、白紙撤回の理由を説明した。さらに、「現在最も国歌を歌われる機会が最も多いスポーツ界が今後も引き続きイニシアチブをとっていくべき」と、今後もCEOが歌詞選定活動を積極的に 行っていく姿勢を明らかにした。国際大会の晴れ舞台で純粋に国歌を斉唱したいというスポーツ選手の思いに反して、独立国家運動など政治的なしがらみをかかえているスペインでの歌詞論争はひとすじ縄ではいかないようだ。

<スペイン国歌歌詞案 = 廃案決定>  ※訳は非公式
スペイン、万歳!
異なる声でも心をひとつにみんなで歌おう
スペイン、万歳!
緑の谷から深青の海まで友愛の国歌を歌おう
我々は祖国を愛し、青い空の下で互いに抱擁し合える自由の国民だ
歴史に正義と威厳、民主主義と平和をもたらす子孫たちに栄光を!