ヨーロッパ・ニュース Vol.22
2008/02/05
● ラグビー: 6カ国対抗はじまる
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ラグビーの6カ国対抗(RBSシックスネーションズ)が2月2日開幕した。今大会は、3大会連続優勝を狙うフランス、そして先のフランスW杯で南アフリカに次ぐ準優勝に輝いたイングランドが優勝候補として有力だが、フランスW杯後、各国とも監督、選手を大きく入れ替えて新チームとしてのぞむだけに、どのような戦いを見せるか注目される。
“ウェールズ大逆転、イングランド聖地で敗れる”
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2月2日、イングランドの初戦がラグビーの聖地トゥイッケナムスタジアムで行われ、ウェールズに19-26で敗れる波乱があった。
イングランドはフラッドのトライなどで前半を16-6とリードして折り返し、後半も開始早々PGを決めると19-6とその差を広げたが、そこからウェールズの猛攻がはじまる。ホックの連続PGで19-12に差を詰めるとフルバックのバイアーン、スクラムハーフのフィリップスが立て続けにトライをきめ逆転。その後もイングランドに得点を許さずに19-26で逃げ切った。ウェ-ルズがトゥイッケナムで勝利したのは20年ぶりのことで、この大会から指揮をとるウェールズのガットマン新監督は幸先のよいスタートを切った。
スコットランド対フランスはフランスが完璧な試合運びでスコットランドを圧倒。リブレモン新監督のデビュー戦を勝利で飾った。
<6カ国対抗第1戦結果>
アイルランド 16-11 イタリア
イングランド 19-26 ウェールズ
スコットランド 6-27 フランス
● バレ-ボール: インデシット欧州チャンピオンズリーグプレーオフ組み合わせ決まる
1月30、31日に欧州チャンピオンズリーグ男女予選ラウンド最終節が行われ、プレーオフラウンドに出場する12チーム+1チーム(ファイナル4開催地にはファイナル4への出場権が与えられる)が決定。31日には抽選会が行われ、プレーオフ組み合わせが決定した。
ファイナル4開催地は、男子がPGEスクラ・ベルチャトウ(ポーランド、ロッズ)、女子はグルーポ2002ムルシア(スペイン、ムルシア)が選ばれたため、両チームはプレーオフを免除され直接ファイナル4へ出場する。
<男子プレーオフラウンド組み合わせ>
シリオ・トレビソ(イタリア)vs ドラック・パルマ・マジョルカ(スペイン)
VfBフリードリックシャフセン(ドイツ)vs ディナモ・モスクワ(ロシア)
パナシナイコス・アテナス(ギリシャ)vs ナック・ランドスタッド・ローゼラー(ベルギー)
ブレ・バンカ・ラヌッティ・クエノ(イタリア) vs タ・コプラ・ピアツェンザ(イタリア)
ディナモ・タトゥランスガス・カザン(ロシア) vs ジャストゥレツェブスキ・ウェギール(ポーランド)
パリス・バレー(フランス)vs ASカンヌ(フランス)
< 女子プレーオフラウンド組み合わせ>
シーロ・ペルージャ(イタリア)vs スパ・テネリフェ・マルチャル(スペイン)
ディナモ・モスクワ(ロシア)vs ビニ・モンテキアーボ・ジェシ(イタリア)
ゼレッチ・オディンツォボ(ロシア)vs ファルムティル・ピラ(ポーランド)
ヴィ二アリ・バカランド・カリツ(ポーランド)vs デラ・マーティナス・アムステルビーン(オランダ)
アシステル・ノバラ(イタリア)vs エサシバッシ・ゼンティーバ・イスタンブール(トルコ)
RCカンヌ(フランス)vs ボレロ・チューリッヒ(スイス)
<プレーオフ・スケジュール>
2/13 ベスト12 (ファーストレグ)
2/20 ベスト12 (セカンドレグ)
3/5 ベスト6 (ファーストレグ)
3/12 ベスト6 (セカンドレグ)
3/29、30 男子ファイナル4 (ポーランド、ロッズ)
4/5、6 女子ファイナル4 (スペイン、ムルシア)
“日本人選手情報”
今季チャンピオンズリーグに出場していた日本人選手のうち、井野亜季子選手の所属するRCカンヌは最終戦でプレーオフ進出を決めたが、柴田恭平選手の所属するウニカハ・アルクスールはグループ4位に終わりプレーオフ出場はならなかった。
RCカンヌは現在フランスリーグでは15勝無敗で首位を独走しており、リベロの井野選手はチームの守りの要として活躍している。一方、柴田選手もレフトスパイカーとしてレギュラーに定着。所属するウニカハ・アクルサールはスペインリーグではやや調子を落としているものの現在も2位につけており、後半の巻き返しが期待される。
● バスケット男子: ユーロリーグ予選ラウンド終了、トップ16組み合わせ決定
ユーロリーグは先週予選ラウンド最終節が終了し、トップ16進出チームがすべて出揃った。
トップ16のグループ組み合わせ抽選会は2月4日にマドリードにて行われた。
<ユーロリーグトップ16グループ分け>
グループD:パナシナイコス(ギリシャ)、モンテパシ(イタリア)、エフェス・ピルセン(トルコ)、パルチザン(セルビア)
グループE:リエトゥボス・リタス(リトアニア)、タウ・セラミカ(スペイン)、フェネルバチェ(トルコ)、アリス(ギリシャ)
グループF:レアル・マドリード(スペイン)、マカビー・エリーテ(トルコ)、ザルギリス(リトアニア)、オリンピアコス(ギリシャ)
グループG:CSKAモスクワ(ロシア)、ウニカハ(スペイン)、FCバルセロナ(スペイン)、
ロトマティカ・ロ-マ(イタリア)
“トップ16見所”
グループDには、現ユーロリーグ王者のパナシナイコス、イタリア王者のモンテパシ、セルビア王者のパルチザンが入ったが、お互いホームでは圧倒的な強さを誇るパナシナイコスとパルチザンの対戦は注目のカードとなる。グループEではリエティボス・リタスとタウ・セラミカが突出しておりファイナル4入りに最も近いと思われる。レアル・マドリード、マカビー、ザルギリスという3カ国のチャンピオが揃ったグループFは力が拮抗しており最も混戦が予想されるグループだ。古豪レアル・マドリードは今季ファイナル4開催地として意地を見せたいところ。一次ラウンドで5連勝中のマカビーも好調だけにあなどれない。グループGには昨シーズンのファイナル4で激突したCSKAモスクワとウニカハが同組に入った。CSKAはユーロリーグ最高記録の6シーズン連続ファイナル4入りを狙う。ファイナル4常連のFCバルセロナがこの2チームを阻止できるか。
● ハンドボール男子: スペインプロリーグASOBAL結果
欧州選手権が終わり、今週から各国のリーグ戦が再開された。スペインのハンドボールトップリーグASOBALでは第16節が行われ、首位のシウダー・レアル、2位のFCバルセロナをはじめ上位4チームがいずれも勝ち、首位から4位までの勝ち点差4のままリーグは後半戦に入った。
<ASOBAL主な試合結果>
ナチュールハウス・リオハ 22 – 28 シウダー・レアル
SDテウクロ 23 – 42 FCバルセロナ
JDアラテ 27 – 30 ポートランド・サンアント二オ
アデマール・レオン 37 – 30 アルへシラス
<ASOBAL第16節終了時順位 (上位6チーム)>
チーム名 | 勝点 | 試合数 | 勝 | 分 | 負 | |
1. | MB シウダー・レアル | 28 | 16 | 14 | 0 | 2 |
2. | FCバルセロナ | 27 | 16 | 13 | 1 | 2 |
3. | ポートランド・サンアントニオ | 24 | 16 | 11 | 2 | 3 |
4. | CDアデマール・レオン | 24 | 16 | 10 | 4 | 2 |
5. | CAI BMアラゴン | 21 | 16 | 10 | 1 | 5 |
6. | BMバジャドリード | 20 | 16 | 10 | 0 | 6 |