ヨーロッパニュース一覧

2008-3-4

ヨーロッパ・ニュース Vol.26

2008/03/04

バレーボール男子: 世界最終予選グループ分け決定

ロシアの新大統領メドベージェフ氏

 3日、北京オリンピック最終予選となるバレーボール世界最終予選組み合わせ抽選会が東京で行われ、注目の男子のグループ分けは以下のとおりに決定した。


“欧州勢の思惑”

世界最終予選を戦う12チームにうち欧州勢は   5 チームだが、いずれも移動の影響の少ないヨーロッパでの試合を希望していた。

思惑通りの結果となったポーランド、スペインだが、それぞれプエルト・リコ、キューバというパワーバレーの中米勢と同組となった。一方、昨年のW杯には出場していないイタリアは2年ぶりの日本での試合となる。欧州勢はいないものの、南米の雄アルゼンチン、地元の声援を受ける日本もあなどれない。

エスピーニョ(ポルトガル) 枠1(5/30〜6/1)

インドネシア、プエルト・リコ、ポーランド、ポルトガル

デュッセルドルフ(ドイツ) 枠1(5/23〜5/25)

台湾、キューバ、スペイン、ドイツ

東京 (5/31〜6/8) 枠1+1

アルジェリア、アルゼンチン、イタリア、日本

 (+アジア最終予選出場国 オーストラリア、韓国、イラン、タイ)

※ 東京予選はアジア最終予選も兼ねる

オリンピック出場決定国 (8カ国)

中国、ブラジル、ロシア、ブルガリア、エジプト、セルビア、アメリカ、ベネズエラ

ホッケー男子: 北京オリンピック最終予選サンチアゴ大会始まる

 ホッケー男子のオリンピック世界最終予選が3月1日から9日までチリのサンチアゴで行われる。
 オリンピックの出場枠12に対してすでに9つの国が出場権を獲得。残る3つの枠を賭けて各大陸で3つの世界最終予選が行われるが、すでに2月にオークランドで行われた大会では地元ニュージーランドが優勝して出場を決めたのに続き、今大会で2つ目の出場枠が埋まる。そして4月5日から13日まで日本の各務ヶ原で行われる大会で最後の出場国が決まる。
 今大会の参加国はイングランド、インド、チリ、オーストリア、メキシコ、ロシアの6カ国。優勝候補のイングランドは開幕戦でメキシコに11-0で圧勝したのに続いて2戦目もロシアに8-0と大差で順調に勝ち星を重ねている。前回アテネオリンピックで7位のインドもロシア、オーストリアに危なげなく連勝しており、この2チームの優勝争いになる可能性が高い。



バレーボール男子: スペイン国王杯優勝はシウダー・デ・メディオアンビエンテ・ソリア

 スペインのバレーボール男子国王杯決勝が3月2日に行われ、シウダー・デ・メディオアンビエンテ・ソリアが昨年のチャンピオン、ウニカハ・アルメリア・アルカスールを3-2の末下し優勝した。試合は第1セットを19-25でウニカハが取ると、ソリアが第2セットを25-19で取り返し五分の展開に。 第3セット再び21-25でウニカハが取り王手をかけるも、第4セットをデュースの末26-24で取ったソリアが最終セットもシーソーゲームの末15-12で取り、悲願の優勝を決めた。この結果、ソリアは来季のチャンピオンズリーグの出場権も獲得した。

“アルメリアの柴田、目前で優勝を逃す”
この試合、日本人選手して初のスペイン国王杯制覇を賭け出場した柴田恭平選手はトータル16ポイントを挙げるまずまずの活躍を見せたものの、最終セット11-12と1点リードされた場面でオポジットから放った渾身のスパイクを相手ブロックに止められてしまう。 (写真右)
結局このポイントが相手チームに勢いをつけてしまうことになりそのままソリアが逃げ切った。
今季のアルメリアはチャンピオンズリーグでも一次予選で敗退。昨年末には前監督が更迭されるなど苦しい戦いを強いられているが、2連覇のかかった国王杯で決勝戦まで勝ち進みこのまま優勝して勢いを取り戻したいところだっただけに残念な結果に終わった。しかし、スーパーリーグでは現在首位に3ポイント差の2位とりチームは優勝を狙える位置におり、柴田選手の今後の活躍に期待したい。




バスケット男子: ユーロリーグ、トップ16第3ラウンド結果

 ユーロリーグのトップ16は20、21日に第3ラウンド8試合が行われ、3試合を終えたところでグループDのイタリアのモンテパシ・シエナとグループEのスペインのタウ・セラミカが3連勝でそれぞれグループ首位に立った。
 予選ラウンドで絶好調だったグループDのパナシナイコスだが、このラウンドに入って2連勝と  好調のモンテパシ・シエナに84-75で敗れ早くも2敗目を喫した。一方、グループFでは2連敗で後がないウニカハ・マラガが2連勝のCSKAモスクワを破り金星を挙げ、ファイナル4入りへの希望をつないだ。敗れたCSKAモスクワに代わり、86-57でロトマティカ・ローマを下したAXA FCバルセロナが同率ながら得失点差でグループ首位に躍り出た。グループFではオリンピアコスが86-84の僅差でザルギリスに勝ち、トップ16初勝利を挙げた。このグループではマカビ・エリテがレアル・マドリードを94-75で破ってレアルからグループ首位を奪取した。


女子サッカー: 3月5日よりアルガルベカップ

 ポルトガル南部の町アルガルベで毎年行われる恒例のアルガルベカップは、世界の強豪チームが集まる国際大会だ。男子に比べて大きな国際大会で戦う機会が少ない女子ナショナルチームにとっては、北京オリンピック、欧州選手権に向けた絶好の力試しの場となる。
CONCACAF(北中米サッカー協会)オリンピック予選を1ヵ月後に控えたアメリカ、欧州選手権予選を控えた欧州の強豪ドイツ、ノルウェー、スウェーデンも参加する。この大会には計12チームが3グループに分かれて争われるが、トップランキングの強豪チームが2グループに振り分けられ、その2グループの勝者、2位になったチームから優勝、準優勝、3位が決まるユニークなシステムとなっている。

グループA: ドイツ、スウェーデン、デンマーク、フィンランド
グループB: アメリカ、ノルウェ-、中国、イタリア
グループC: ポルトガル、アイスランド、アイルランド、ポーランド

女子サッカー: トルコ人としての初の女性審判がUEFA公認審判に認定

 UEFA(欧州サッカー連盟)は、トルコ人として初の女性サッカーレフリー、ララ・オルタ女史を、3月20日に行われるUEFA主催の2009欧州女子選手権予選イングランド対チェコ戦の審判団長およびオブザーバーとして任命した。

ハンドボール男子: EHF欧州チャンピオンズリーグ メインラウンド第4節

 28、29日に行われた欧州チャンピオンズリーグメインラウンド第4節のグループ2で、3連勝のスペイン、シウダー・レアルがフランスのモンペリエに27-26で破れ初黒星を喫した。4節を終えてついに全勝チームがなくなった。アウエーとは言え、現在スペインリーグ首位のシウダー・レアルにとっては格下の相手だが、ステルビック、チェマ、メティチッチ、ルテンカと多くの中心選手を怪我で欠いては厳しい。一方、グループ3でまだ1勝も挙げていないフレンスブルグはポートランドと30-30で引き分け、対戦成績を2敗2分とし、ベスト4進出の可能性はほぼなくなった。