ヨーロッパ・ニュース Vol.31
2008/04/08
● バレーボール女子: 欧州チャンピオンズリーグ ファイナル4ステージ、優勝はペルージャ
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Indesit欧州チャンピオンズリーグは4月5日と6日にスペイン・ムルシアでファイナル4ステージが行われ、決勝戦に進んだイタリアのシリオ・ペルージャがロシアのザレチエ・オディンツォボを3-1で破り2度目の優勝を飾った。
パワーと高さに勝るオディンツォボに対しスピードとテクニックを武器とするペルージャの顔合わせとなった決勝戦だが、オディンツォボはペルージャの早い攻撃についていけず、エースのシモーナ・ジオリにも勝負どころでスパイクを決められてしまう。25-15、25-21と簡単に2セットを先取したぺルージャに対し、オディンツォボも意地を見せ第3セットは21-18で取り返したものの反撃もここまで。第4セットはペルージャのエース、シモーナ・ジオリを中心にペルージャの攻撃が再び冴え、オディンツォボを21-14で押し切り、ペルージャが2年ぶりにヨーロッパクラブ女王の座を射止めた。また3位決定戦ではイタリアのアシステル・ノバラがスペインのムルシアを3-2で破った。
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<ファイナル4結果>
4/5 準決勝
グルーポ2002ムルシア(スペイン) 1-3 ザレチエ・オディンツォボ(ロシア)
シリオ・ペルージャ(イタリア) 3-2 アシステル・ノバラ(イタリア)
4/6 決勝
シリオ・ペルージャ 3-1 ザレチエ・オディンツォボ
3位決定戦
グルーポ2002ムルシア 3-2 アシステル・ノバラ
<ファイナル4個人賞>
MVP シモーナ・ジオリ(ペルージャ)
ベストスコアラー カタジーニャ・スコブロンスカ(ノバラ)
ベストセッター エリア・ソウザ(ムルシア)
ベストスパイカー ミルカ・フランシア(ペルージャ)
ベストリベロ パオラ・カルドゥーロ(ペルージャ)
ベストサーバー ザーニャ・オスモブロンビッチ(ノバラ)
ベストブロッカー マリサ・フェルナンデス(ムルシア)
● バレーボール男子: FIVBワールドリーグ2008スケジュール決定
6月18日からはじまるワールドリーグ2008の対戦スケジュールがFIVB(国際バレーボール連盟)より発表された。今年のワールドリーグは16のナショナルチームで競われ、賞金総額20万ドル(約2000万円)を賭け、6週間にわたって41都市で計96試合が行われる。
インターコンチネンタルラウンドは4チームが4つのプールに分かれて総当りでホーム&アウエーそれぞれ2試合ずつ行う。
ファイナルラウンドは7月23日から27日までブラジルのリオ・デ・ジャネイロで行われ、開催地ブラジル+各プ-ルの首位チーム、さらにプール2位になったチームの中からFIVBが選んだワイルドカードが参加する。
6回連続優勝を狙うブラジル、過去最多8回の優勝を誇るイタリア、ロシア、アメリカを軸に優勝争いが繰り広げられると見られる。ヨーロッパからは8カ国が参加する。
<ワールドリーグインターコンチネンタルラウンド組み合わせ>
プールA: ブラジル、フランス、セルビア、べネズエラ
プールB: ロシア、キューバ、韓国、イタリア
プールC: アメリカ、ブルガリア、スペイン、フィンランド
プールC: ポーランド、日本、中国、エジプト
● バレーボール女子: FIVB2008ワールドグランプリスケジュール決定
6月20日から世界12カ国が参加して2008ワールドグランプリが開催される。予選ラウンドは神戸、寧波(中国)、アレッシオ(イタリア)、ビンプー(ベトナム)、ウロクロウ(ポーランド)、香港、香港、バンコク、台北、マカオの各都市で3週間にわたって行われ、各チームが9試合を戦う。
ファイナルラウンドには、開催地(横浜)の日本+ワールドグランプリポイントと呼ばれる勝ち点の多い5チームが勝ちあがり、7月9から13日まで総当たり方式で計15試合が行われる。
2007年は、オランダが6戦全勝で初のタイトルを獲得し、ブラジルの3連覇を阻んだが、今年はオランダは出場せず、優勝争いは、タイトル奪回を狙うブラジル、イタリア、アメリカが中心になると見られる。
ヨーロッパ勢では、イタリア、トルコ、ドイツ、ポーランドの4カ国が出場する。
<ワールドグランプリ出場国>
日本、中国、タイ、カザフスタン、イタリア、トルコ、ドイツ、ポーランド、ブラジル、ドミニカ共和国、アメリカ、キューバ
● ハンドボール男子: EHF欧州チャンピオンズリーグ 1/2ファイナルファーストレグ
キールがバルセロナに圧勝、核の違いを見せつける
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4月6日、欧州チャンピオンズリーグのトップ4による1/2ファイナルファーストステージが行われ、ホームとなったスペインのシウダーレアルとドイツのTHWキールが先勝した。
チャンピオンズリーグ今季ここまで13勝1敗のキール対12勝2敗のバルセロナの注目の一戦は、大声援を受けたホームのキールが序盤からスピードあふれる攻撃とコンビネーションでバルセロナを圧倒。 キールはカラバティッチ、ロブグレンらの高速シュートが次々と決まりリズムを作ると、守りでも守護神オメイヤがバルセロナの攻撃を完全にブロック。前半だけで12本のシュートを防ぐなど付け入る隙を与えず、前半を20-15で折り返すと後半も攻撃の手をゆるめず予想外の大差での勝利を挙げた。
敗れたバルセロナはセカンドレグにすべてを賭ける。
シウダーレアルで行われたシウダーレアル対ハンブルグは、スペインチャンピオンのシウダーレアルが貫録勝ち。10得点を挙げたルテンカ、9得点のステファンソンら攻撃陣の活躍に加えハンブルグの攻撃の要、尹とヘンスを徹底マークし反撃を許さなかった。キーパーのステルビックの好セーブも光った。
セカンドレグは4月11日と13日に行われる。
1/2ファイナル ファーストレグ
4/6 THWキール 41-31 FCバルセロナ (キール)
4/6 BMシウダーレアル 34-27 HSVハンブルグ (シウダーレアル)
● バスケット男子:ユーロリーグ プレーオフラウンド
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ファイナル4入りを賭け2試合先勝で争われるプレーオフラウンドは4月1日と 3日にホーム&アウエーで2試合が行われ、8チームのうち唯一モンテパッシ・シエナだけが2連勝で最初のファイナル4入りを決めた。残りの3チームは9日に 行われる第3戦の勝者となる。注目のCSKAモスクワ対パナシナイコスは互いにホームで敗れるという波乱の対戦となったが、第三戦で笑うのはどちらか。
<プレーオフラウンド第二戦までの結果>
フェネルバフチェ・ウルケール(2敗) vs モンテパッシ・シエナ (2勝)
初戦(シエナ) 73-66 第二戦(イスタンブール) 65-86
TAUセラミカ(1勝1敗) vs パルチザン・イゴケア(1勝1敗)
初戦(ビトリア) 94-66 第二戦(ベオグラード) 76-55 第三戦(ビトリア) 4/9
マカビー・エリーテ(1勝1敗) vs AXA FCバルセロナ (1勝1敗)
初戦(テル・アビブ) 81-75 第二戦(バルセロナ) 83-74 第三戦(テル・アビブ) 4/9
CSKAモスクワ(1勝1敗) vs オリンピアコス(1勝1敗)
初戦(モスクワ) 74-76 第二戦(ピラエウス) 73-83 第三戦(モスクワ) 4/9
● サッカー女子: UEFAウーマンズカップ 準決勝ラウンド
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3月29日、30日にファーストレグが行われたUEFAウーマンズカップ準決勝 ラウンドが3月29日からはじまり、4月5日、6日にセカンドレグが行われ、決勝は、2003、2004年のチャンピオン、スウェーデンのウメアIK対2002、 2006年のチャンピオン、ドイツのフランクフルトとの強豪同士の顔合わせとなった。
準決勝1試合目のウメアIKの相手はこの大会初出場のオリンピック・リヨン.。リヨンでの初戦を1-1と引き分け有利な状況でホームの一戦を迎えたウメアだが、セカンドレグではあせりがでたのかリヨンのディフェンスを崩すことができず、16分にはリヨンのカミル・アビリィのシュートがクロスバーをたたくなど、より多くのチャンスを作ったのはアウエーのリヨンの方だった。しかしロスタイムにもソニア・ボンパスターのシュートがポストにあたるなどこの日のリヨンにはつきが味方せず、結局この試合を0-0で逃げ切ったウメアが初戦のアウエーゴールのアドバンテージで決勝進出を果たした。
12000人の観衆を集めて行われた準決勝もう1試合バルドリーノ対フランクフルトは、初戦を4-2で落としているホームのバドリーノが序盤から積極的に攻撃を仕掛けるが、フランクフルトのオフサイドトラップにかかり得点のチャンスに結びつけることができない。一方、コ二ー・ポフラーズを中心に中盤を支配したフランクフルトが効果的に得点を重ね3-0で勝利。トータル7-2で決勝へ。
決勝戦は5月17日と24日にホーム&アウエー2試合が行われる。
<ファーストレグ結果>
3/29 フランクフルト(ドイツ) 4-2 バルドリーノ(イタリア)
3/30 オリンピック・リヨン(フランス) 1-1 ウメアIK (スウェーデン)
<セカンドレグ結果>
4/5 ウメアIK(スウェーデン) 0-0 オリンピック・リヨン(フランス)
4/6 バルドリーノ(イタリア) 0-3 フランクフルト(ドイツ)