ヨーロッパ・ニュース Vol.34
2008/04/29
● 女子サッカー: ユーロ2009予選途中経過
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女子サッカーのユーロ2009フィンランド大会最終予選ラウンドは、2007年4月1日から2008年10月2日 までの長丁場で行われているが、4月23〜27にかけて7試合が行われた。
結果は次のとおり。
4/23 <グループ4> ベルギー 2-2 オランダ
4/23 <グループ5> スロバキア 1-4 デンマーク
4/23 <グループ3> ギリシャ 0-5 フランス
4/23 <グループ2> ハンガリー 0-2 アイルランド
4/26 <グループ1> チェコ 4-0 北アイルランド
4/27 <グループ4> ベルギー 3-1 スイス
4/27 <グループ5> デンマ-ク 2-1 スコットランド
最終予選ラウンドは36カ国が6グループに分かれて争われ、ホスト国のフィンランドを含む計12チームが来年8月23日から9月10日までのユーロ本選に出場する。
各グループとも3試合から6試合を消化した時点で、グループ1の首位はイングランド、グループ2の首位はイタリア、グループ3の首位はフランス、グループ4の首位はドイツ、グループ5の首位はウクライナ、グループ6の首位はノルウェーとなっており、北京オリンピック出場の欧州勢はいずれも首位を走っている。(北京出場組のグループ2のスウェーデンのみ3戦全勝ながら試合数が少ないため暫定3位)
その他、グループ5でウクライナとともに3連勝中のデンマーク、強豪イングランドにアウエーで引き分けたチェコも好調で高位置につけており注目される。
● ラグビー: ギネス・プレミアシップ終盤
イングランド、ラグビープレミアシップは20節が行われ、グロスターは39-16で最下位のリーズに完勝し首位をキープ。グロスターは勝ち点66と2位に3点差をつけており、レギュラーシーズンが残り2節となったことから3位以内をほぼ確定した。
一方プレーオフ出場圏のかかる2位、3位の座をめぐっては熾烈な争いが繰り広げられており、最終節までもつれそうだが、バースはアウエーでウスター・ウォリアーズに20-23と勝ち、2位の座を死守。しかし前節3位のハリクインズはロンドン・アイリッシュに痛い黒星を喫し4位に後退。代わって29-40でサラセンズを下したロンドン・ワスプスが3位に浮上した。ワスプスは消化試合が1試合少ないためアドバンテージがある。5位のシャーク、6位のレスターも勝ち、上位との勝ち点差はわずかで、まだ十分にプレーオフ出場のチャンスがある。
● バレーボール男子: 2007-2008 スペインリーグチャンピオンはパルマ
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スペインスーペルリーガのプレーオフシリーズ決勝が27日行われ、レギュラーシーズン1位のドラック・パルマと柴田恭平選手が所属する2位のウ二カハ・アルカスールが対戦。
5人のスペイン代表選手を擁するパルマは、22-25、23-25、 21-25と3-0でストレート勝ちをおさめ、3季連続のリーグ優勝を決めた。この試合、柴田選手は出場したが無得点に終わった。
● バレーボール男子:2007-2008 ドイツリーグチャンピオンはVfBフリードリッヒシャフェン
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ドイツのバレ-ボールブンデスリーガは20日ファイナルシリーズ決勝が行われ、今季国内リーグ戦、カップ戦33試合無敗と圧倒的強さを誇ったVfBフリードリッヒシャフェンがSCCベルリンを3-0のストレートで下し、8季連続、通算9度目の優勝を決めた。昨シーズン悲願の優勝を達成した欧州チャンピオンズリーグこそ今季は5位に終わったが、ドイツではリーグ戦、カップ戦2連覇を達成。これで1998年以来国内21のタイトルのうち18タイトルを獲得したことになり、まさに国内では敵なし。来季は再度チャンピオンズリーグ優勝のタイトルにチャンレンジする。
● ラグビー: ニューウエンブリースタジアムでワラビーズとバーバリアンズがラグビー初試合
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昨年改修されたロンドンの伝説的なスタジアム、ウエンブリーで改修後 初のラグビーマッチが行われることが決定した。
試合は12月3日。9万人収容のスタジアムでバーバリアンズとワラビーズが対戦する。100年前ちょうどロンドンオリンピックが開かれた年に、 オーストラリアが欧州遠征の最終戦でイングランドを破ったことにちなみ、記念すべきラグビー 初試合はイングランドを代表する特別なクラブであるバーバリアンズ対オーストラリアに決まった。
この試合のもうひとつの意義は、ラグビーをオリンピック種目として復活させることにある。英国オリンピック委員会(BOC)の役員のひとりシモン・クレッグ氏はそのために“英国代表”を組織することも考えているという。
バーバリアンズとワラビーズは過去9回対戦しているが、最後の対戦は2001年カーディフのミレニアムスタジアムで行われオーストラリアが49-35で勝利している。
● 野球: ワールドカップ2009開催地がキューバから欧州へ変更
イタリア野球協会は、野球のオリンピック公式種目への復活キャンペーンをサポートするため、2009年にキューバで開催される予定だったワールドカップを欧州圏に変更することでキューバ協会と同意したことを発表した。
イタリアは決勝戦の開催地となる他、予選から準決勝までは欧州6つの国にわたって行われることになる。
IOCは2005年の決議で、2012年ロンドンオリンピックから野球とソフトボールをオリンピックの公式種目から除外することを一旦決定しているが、今年8月の北京オリンピック、来年3月のワールドベースボールクラシックが大きな成功をおさめれば再度見直しを検討するとしている。
ワールドカップは2009年9月に開催される予定で、IOCはその後コペンハーゲンで行われる理事会で、野球とソフトボールを2016年のオリンピック種目に含めるかどうかの結論を出すと見られる。キューバから欧州での開催地変更については、IOC委員の大票田である欧州での開催がより効果的という判断からであるとしている。
トーナメントには20カ国が参加する予定で、昨年11月に台湾で開催された大会ではアメリカが優勝している。なおワールドカップには、メジャーリーグで25人のロースターに入っている選手は出場できない規定となっている。