ヨーロッパ・ニュース Vol.37
2008/05/20
● アイスホッケー男子: ワールドチャンピオンはロシア
|
||||
カナダのケベックシティで行われていたアイスホッケー男子ワールドチャンピオンシップは、5月18日に地元カナダ対ロシアの決勝戦が行われ、4-4となった延長戦にNHLスラッシャーズのコバルチャックの決勝点でロシアが5-4とカナダを下し、IIHF(国際アイスホッケー連盟)100周年記念大会で初のゴールドメダルを獲得した。MVPにはカナダのダニー・ヒートリー(通算12ゴール)が選ばれた。
カナダは優勝こそ逃したが、数日以内に発表されるワールドランキングでは首位依然No.1をキープしている。
|
||||
<開催国は優勝できないジンクス>
ワールドチャンピオンシップには、“ホーム・アイス・カース”(ホームの呪縛)と呼ばれるジンクスがあり、開催国は優勝できないと言われている。
最後に開催国が優勝したのは、1986年モスクワ大会での旧ソ連で、それ以来15大会にわたって開催国は優勝していない。
今年はホームのカナダが絶対的な優勝候補だったが、やはりこのジンクスを破ることはできなかった。
<ワールドチャンピオンシップ最終結果>
1.ロシア 2.カナダ 3.フィンランド 4.スウェーデン 5.チェコ 6.アメリカ 7.スイス 8.ノルウェー 9.ブルガリア 10.ドイツ 11.ラトビア 12.デンマーク 13.スロバキア 14.フランス 15.スロベニア 16.イタリア
<プレーオフ・ラウンド結果>
ファイナル8
ロシア 6-0 スイス、アメリカ 2-3 フィンランド
チェコ 2-3 スウェーデン、ノルウェー 2-8 カナダ
ファイナル4
ロシア 4-0 フィンランド、カナダ 5-4 スウェーデン
決勝
カナダ 4-5 ロシア ((3-1、1-1、0-2、0-1)
3位決定戦
フィンランド 4-0 スウェーデン (2-0、0-0、2-0)
● バレーボール男子: ヨーロッパ選手権2008-2009
5月3日からはじまったヨーロッパ選手権予選ラウンドだが、ホーム&アウエーで行われる一次ラウンドが終了し、イングランド、モンテネグロ、マセドニア、スウェーデン、イスラエル、ルーマニア、アゼルバイジャンが勝ち抜き、二次ラウンドへ駒を進めた。
二次ラウンドはプールAからFまでに分かれ、2ラウンドに分かれ総当り戦を行い、グループ首位は 自動的に本選へ。2位同士のチームはプレーオフを行い、勝った3チームが本選へ参加する。
<二次ラウンドグループ分け>
プールA: ウクライナ、スロバキア、チェコ、ルーマニア
プールB: オランダ、スロベニア、ラトビア、アゼルバイジャン
プールC: ベラルーシ、ボスニア・ヘレツゥゴヴィナ、フランス、マセドニア
プールD: イングランド、ギリシャ、ベルギー、スウェーデン
プールE: ブルガリア、イスラエル、クロアチア、ポルトガル
プールF: ポーランド、モンテネグロ、エストニア、ハンガリー
● バレーボール女子: ヨーロッパ選手権2008-2009
女子は5月9日から予選ラウンド一次予選がはじまり、マセドニア、エストニア、モンテネグロ、アルバニアが二次ラウンドが二次予選進出を決めた。
<二次ラウンドグループ分け>
プールA: ボスニア・ヘレツゥゴヴィナ、ウクライナ、ポルトガル、スロバキア
プ-ルB: モルドバ、チェコ、スロベニア、アルバニア
プールC: スペイン、ルーマニア、マセドニア、アゼルバイジャン
プールD: ハンガリー、フランス、ベルルーシ、オーストチリア
プールE: ブルガリア、クロアチア、フィンランド、エストニア
プールF: トルコ、モンテネグロ、イスラエル、ギリシャ
● ハンドボール女子: EHF欧州チャンピオンズリーグ決勝、ズベズダがヒポに先勝
|
||||
女子の欧州チャンピオンズリーグ決勝ファーストレグが17日、ロシアのチェコフで行われ、ホームのズベズダ・ズベニゴルドがオーストリアのヒポ・ニーダーオーストリッヒを25-24で下し先勝した。
決勝セカンドレグは24日に行われる。
● 女子サッカー: UEFAウーマンズカップ決勝 ファーストレグは引き分け
女子欧州クラブナンバーワンを決める“UEFAウーマンズカップ”決勝ファーストレグが17日スウェーデンのガムリバレンで行われ、ホームのウメアはフランクフルトに1-1で引き分けた。
過去7年で互いに2度の欧州制覇を果たしている両チームが3度目のタイトルを賭けた決勝初戦は、強豪チーム同士の決勝にふさわしい好ゲームとなった。
試合開始早々ゲームが動いた。キックオフ後わずか12秒で、今年のFIFAワールドプレーヤーに輝いたブラジル人ストライカーマルタが先制ゴール。スウェーデンのウメアはいきなり1-0とリードするも、直後の前半5分にフランクフルトのフォフラーズがゴールを決め同点に。打ち合いを予感させたが、その後は両チームともディフェンスを立て直し互いに追加点を許さず、このまま1-1のドローで終了。アウエーで得点し引き分けに持ち込んだフランクフルトは24日のセカンドレグに向け有利となった。
● バレーボール: FIVB、国内リーグ戦での外国人選手枠適用は2年先延しへ
FIVBは5月12日ローザンヌで臨時総会を招集し、3月のFIVB理事会で承認された各国リーグ戦における外国人選手の枠の適用について話し合いを持った。
昨年11月に提唱された国内リーグへの外国人枠設定ルールについては、今年3月の理事会で、、メンバー登録、コートに立てる外国人選手の数を制限するルールを設定し、来季から順次導入していくことで合意に達していたが、この日の話し合いで新たな案が審議され、FIVBの最終決定として発表された。
この新ルールでは、外国人選手制限の実施が2年間延期されたほか、適用後も外国人枠に加え、国内リーグが承認した場合、さらに1人外国人選手を追加できる特別枠が設けられることになった。新ルールの具体的な概要は以下の通り。
・来季の国内リーグでは、所属クラブは所定の条件下で発行されるITC(国際移籍証明)に応じて国籍を問わず選手の自由な移籍を認め、また登録メンバー、コート内での外国人選手の制限も設けないものとする。
・3年後(2010-2011)よりコートに立てる外国人選手(国外協会所属選手)の数を2人までとする共通ルールを適用するが、外国人枠以外に、国内リーグ協会が認めた外国人選手については、1名に限り新たに“ITC枠選手”としてプレーできる。