ヨーロッパニュース一覧

2008-6-3

ヨーロッパ・ニュース Vol.39

2008/06/03

バレーボール男子: オリンピック最終予選ポルトガル大会はポーランドがV

ドイツ、ディッセルドルフ
ポルトガル、エスピーニョ

 5月29日よりポルトガルのエスピーニョで行われた、男子バレーボールのオリンピック世界最終予選ポルトガル大会は、世界ランキング5位のポーランドが3連勝で優勝を決め、 96年アトランタ、2004年アテネに続くオリンピック出場を決めた。

 ポーランド、ポルトガルともに2勝同士の対戦となった最終日、 勝った方がオリンピック出場権を獲得する大事な一戦となったが、地元ポルトガルの観衆の声援もむなしく、ポーランドが地力の差を見せ、25-21、25-19、26-24のストレート勝ちを収めた。
 なお、3位はプエルト・リコ、4位はインドネシアとなった。



バレーボール男子: オリンピック世界最終予選東京大会始まる

 残り2枠となった男子バレーボールのオリンピック出場権を賭けて、31日より東京で世界最終予選兼アジア地区予選が始まった。
 開幕2日目を終えた時点で、イタリア、オーストラリア、アルジェリアが2連勝と好スタートを切った。これに日本とアルゼンチンが1勝1敗で続き、韓国、タイ、イランは2連敗。

 1日空けて3日には、過去3度の世界チャンピオンに輝いているイタリアとアジアのニューフェイス、オーストラリアの無敗チーム同士が対戦する。“アズーリ”の愛称で知られるイタリアは、初日にホスト国の日本とフルセットの大接戦の末逆転勝ちを収め、翌日韓国には3-0でストレート勝ちで波に乗る。一方のオーストラリアもタイとアルゼンチンに3-0と完璧な立ち上がりを見せている。
 最後に残る2つの枠を勝ち取るのはどのチームになるのか、東京大会は8日まで行われる。



ハンドボール男子: オリンピック世界最終予選

 男子ハンドボールのオリンピック世界最終予選は、5月30日から3日間、ポーランドのロクロー、フランスのパリ、クロアチアのザダールの3会場に分かれて行われ、各グループ4チームのうち上位2チームが最後の出場権を獲得した。今回の最終予選で出場権を獲得した6チームはすべてヨーロッパ勢となり、12チームのうち8チームがヨーロッパからの参加となる。

<ロクロー(ポーランド)大会結果>( )内は勝ち点
1. ポーランド(5)、2.アイスランド(4)、スウェーデン(3)、アルゼンチン(0)
※ ポーランドとアイスランドが出場権獲得

2.<パリ(フランス)大会結果> 
1.フランス(6)、2.スペイン(4)、3.ノルウェー(1)、4.チュニジア(1)
※ フランスとスペインが出場権獲得

3.<ザダール(クロアチア)大会結果>
1.クロアチア(6)、2.ロシア(4)、3.日本(2)、4.アルジェリア(0)
※ クロアチアとロシアが出場権獲得

<北京オリンピック出場国>
ホストカントリー:中国
世界選手権優勝:ドイツ
大陸別チャンピオン:エジプト(アフリカ)、韓国(アジア)、デンマーク(ヨーロッパ)、
ブラジル(アメリカ)
世界最終予選:ポーランド、アイスランド、フランス、スペイン、クロアチア、ロシア




ラグビー: プレミアシッププレーオフ、ロンドン・ワスプスが優勝

 イングランドラグビーのトップリーグ、ギネス・プレミアシップのプレーオフ決勝戦が31日に行われ、レギュラーシーズンを2位で終えたロンドン・ワスプスが、4位のレスター・タイガースを26-16で破り、 2007-08シーズンのチャンピオンに輝いた。
ワスプスは過去6シーズンで4度目の栄冠。敗れたタイガースは昨シーズンに続く2連覇はならなかった。

<試合経過>
 トゥイッケンハムスタジアムに81600人の大観衆を迎えて行われた決勝戦は、前半12分ワスプスがリーズのトライで先制。37分にもルージィーのトライで追加点を決めたワスプスは前半を23-6とリードして折り返す。後半に入り立て続けにメンバーを入れ替えてきたタイガースは、56分にバーンデルが待望の初トライ。62分にもエリスがトライを決め追い上げるが、前半のビハインドが響き及ばなかった。



バスケットボール女子: オリンピック世界最終予選マドリード大会

 6月9日から15日までスペインのマドリードで、女子バスケットのオリンピック世界最終予選が行われる。12チームが参加するこの大会でオリンピックの出場権を獲得できるのは5チーム。
 12チームは3チ-ムずつ4つのグループに分かれ、総当たり戦で予選リーグを戦う。上位2チームがベスト8へ進み、ここで勝ち抜いた4チームは自動的にオリンピックへの出場権を獲得する。
 ベスト8で敗れた4チームはここから敗者復活トーナメントを行い、優勝した1チームが最後の1枠を手に入れる。

<予選リーグ組み合わせ>
グループA: 日本、ラトビア、セネガル
グループB: アンゴラ、アルゼンチン、チェコ
グループC: ブラジル、フィジー、スペイン
グループD: ベラルーシ、台湾、キューバ

“出場権を獲得するのはどこか”
 今大会出場権を獲得する可能性が最も高いのは、世界ランキング5位の地元スペインと4位のブラジル。この両チームは予選で同じグループCに入っているが、同じグループのもう1つのチーム、フィジーは明らかに格下で、余程のことがない限りこの2チームの予選突破はまず間違いない。

 グループCの上位2チームはベスト8でグループDの上位2チームとそれぞれ対戦するが、グループDで1位突破が予想される世界ランキング8位のキューバとの対戦を避けるためには、スペイン、ブラジルともにグループ首位での突破が必要となる。

 一方、グループA、グループBは世界ランキング9位のチェコを除けば強豪チームが見当たらず、
 互角の争いとなりそうだ。チェコ以外では世界ランキング12位のアルゼンチン、15位の日本、17位のセネガルあたりが予選突破の可能性が高いが、どのチームも力の差はさほどないと見られ、各チームにとってはベスト8が正念場になる。グループAの日本はベスト8でチェコとの対戦は避けたいところだろう。順当に行けば、ブラジル、スペイン、チェコ+1ということになりそうだ。