ヨーロッパニュース一覧

2008-9-30

ヨーロッパ・ニュース Vol.55

2008/09/30

男子ハンドボール:

  2008-09欧州チャンピオンズリーグ、2日からグループラウンドはじまる

ベラルーシの首都ミンスク

 男子ハンドボールの欧州クラブNo.1を決める欧州チャンピオンズリーグが、いよいよ10月2日から開幕する。
 グループリーグは、欧州各国のチャンピオンおよび有力リーグの上位チーム計32チームが4チームずつ8つのグループに分かれてホーム&アウエーで総当り戦を行い、各グループの上位2チーム、計16チームが決勝ラウンドに進出する。
 優勝候補に挙げられるのは、やはり参加国中最大の4枠が与えられているスペインとドイツのチームだ。昨シーズンの同大会の覇者、スペインのシウダー・レアルは今年も健在だ。また、スペインでは、伝統の強豪バルセロナ、新鋭ポートランドも戦力が整い、上位進出の可能性が高い。
 一方、昨シーズン、チャンピオンズ決勝でシウダー・レアルに敗れ準優勝に終わったドイツのキールをはじめ、ハンブルグ、フレンスブルグらのドイツ勢も優勝を狙える戦力を有している。
 スペイン、ドイツ勢に対抗する伏兵としては、ハンガリーのベスプレム、ゼゲドの2チーム、ロシアチャンピオンのメドベディ、スロベニアのセルジェ、クロアチアのザグレブら東欧勢と見られている。いずれにしても、各チームともまずはグループリーグを突破しなければならない。

<2008-09 欧州チャンピオンズリーグ(男子)グループラウンド組み合わせ>
グループA:
 セルジェ(スロベニア)、シャンベール・サボイエ(フランス)、ハマービイ(スウェーデン)、
 HCグラニタス・カニス(リトアニア)
グループB:
 BMシウダー・レアル(スペイン)、GOCスベンボルグ(デンマーク)、
 HCボサナ・サラエボ(ボスニア・ヘレツゴビナ)、ASEドウカス(ギリシャ)
グループC:
 THWキール(ドイツ)、FCバルセロナ(スペイン)、ドラメンHK(ノルウェー)、HCメタルルグ(マケドニア)
グループD:
 FCKハンドボルド(デンマーク)、HSVハンブルグ(ドイツ)、タルタン・プレソフ(スロバキア)、
 RKベオグラード(セルビア)
グループE:
 チェフォスキー・メドベディ(ロシア)、RKシモス・コペル(スロベニア)、
 ポートランド・サン・アントニオ(スペイン)、ステアウエア・ブカレスト(ルーマニア)
グループF:
 MKBベスプレム(ハンガリー)、SGフレンスブルグ・ハンドウィット(ドイツ)、
 ZTRザポロジニ(ウクライナ)、ホーカー(アイスランド)
グループG:
 モンペリエHB(フランス)、アデマール・レオン(スペイン)、ZMCアミチティア・チューリヒ(スイス)、
 A1ブレゲンツ(オーストリア)
グループH:
 HCクロアチア・サグレブ(クロアチア)、ピック・ゼゲド(ハンガリー)、ウイスラ・プロック(ポーランド)、
 ネーン・ヘッカー・ローベン(ドイツ)

女子ハンドボール:

  2008-09欧州チャンピオンズリーグ、最終予選ラウンドはじまる


 女子のハンドボール、欧州チャンピオンズリーグ2008-09は、本大会出場をかけて3日から最終予選ラウンドがはじまる。最終予選ラウンドは、一次予選を勝ち抜いた16チームが4チームずつ4グループに分かれて行われ、各グループの1位となったチームのみが本大会のグループラウンドへの出場権を獲得する。本大会にはすでに12チームがエントリーしており、最終予選ラウンドを勝ち抜いた4チームを加えた16チームでグループリーグが行われる。





バレーボール:CEV総会がマドリードにて開催


 第29回CEV(欧州バレーボール連盟)総会がマドリードのホテル・メリア・カスティージョで開催され、55カ国の加盟国のうち51カ国の代表が参加した。総会には、新たにFIVB(国際バレーボール連盟)会長に就任したジソン・ウェイ氏も特別ゲストとして招待された。
 また、この総会では、2011年のヨーロッパ選手権をオーストリアとチェコで共同開催することも発表された。





男子バレーボール:

  FIVBが2009年のワールドリーグからスペインとエジプトを除外

 FIVB(国際バレーボール連盟)は、2009年に行われるワールドリーグの出場国からスペインとエジプトを除外し、代わりにアルゼンチンとオランダを加えることを発表した。
 これは、2007年にFIVBが表明した「前回大会で観客動員数が少なかった国を次回大会から除外し、他の国と入れ替える」との決定に従って行われた措置である。これによりスペインは、2007年以来のヨーロッパリーグへ逆戻りする。またエジプトの不出場により、アフリカ地域からの参加国はなくなる。
 FIVBの発表によると、2008年のワールドリーグの観客動員数は全106試合で665000人となり、2001年の649000人を上回る新記録を達成した。最も観客動員数が多かったのはブラジルで77530人、次いでキューバの66746人となっている。
 これによって、2009年のワールドリーグのグループラウンドには、下記の16チームが参加することが決定した。また、2009年6月22〜26日まで行われるワールドリーグの決勝ラウンドの候補地として立候補しているセルビア、中国、アメリカの3カ国の中から、近日中に開催地が決定される。

<2009年ワールドリーグ出場国と組み合わせ>
グループA: アメリカ、イタリア、中国、オランダ
グループB: セルビア、フランス、韓国、アルゼンチン
グループC: ロシア、ブルガリア、日本、キューバ
グループD: ブラジル、ポーランド、フィンランド、ベネズエラ

バスケットボール:

  ユーロリーガ2009-10の新フォーマット導入をめぐり意見が分裂

 22、23日にパリで総会を行ったヨーロッパバスケットリーグ協会(ULEB)は、ヨーロッパのバスケットクラブナンバーワンを決めるトーナメント、ユーロリーガが2009-10シーズンから導入する予定の大会の新フォーマットについて、新たな代替案を提案することを発表した。
 今年6月にユーロリーガ事務局は、来季からの新フォーマット案(欧州のトップ16クラブに半永久ライセンスを与え出場を保証、これに主要リーグの優勝国7チームと前回優勝チームを加えた全24チームで大会を行う)を発表したが、ULEBはこれに対して反対の意向を示しており、サッカーのチャンピオンズリーグをモデルとした新フォーマットを提案する予定。ULEBの案では、新ユーロリーガは25カ国、30チームが参加して行われるものとなり、各国リーグ優勝の22チームが本大会への出場権を獲得するほか、残りの8つの枠をかけて予備予選が行われる。
 ユーロリーガが6月に発表した「トップクラブへの優先出場枠固定」案は多くのクラブに支持されているが、今回のULEB案は各国のリーグ機構からの支持を集めている。各国リーグ機構は10月に臨時会合を開き、ユーロリーグへ正式に提出するための最終調整を行う。