ヨーロッパ・ニュース Vol.64
2008/12/09
● 女子ハンドボール:ユーロ2008開幕
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女子ハンドボールの欧州選手権(ユーロ2008)が12月2日からマケドニア共和国のスコピアとオフリドではじまった。
予選ラウンドは16チームが4つのグループに分かれて行われ、7日までに各グループの上位3チームがメインラウンド進出を決定した。
この結果、フランス、ポルトガル、オーストリア、セルビアの4チームの予選敗退が決まった。メイラウンドは6チームずつグループIとIIに分かれ8日から始まる。
<女子ユーロ予選ラウンド結果>
グループA
1.ルーマニア(3勝) 2.デンマーク(1勝1敗1分) 3.ハンガリー(1勝1敗1分)
4.フランス(3敗)=予選敗退
グループB
1.ノルウェー(2勝1分) 2.スペイン(1勝2分) 3.ウクライナ(1勝1敗1分)
4.ポルトガル(3敗)=予選敗退
グループC
1.ロシア(2勝1分) 2.スウェーデン(1勝2分) 3.ベラルーシ(1勝1敗1分)
4.オーストリア(3敗)=予選敗退
グループD
1.ドイツ(3勝) 2.マケドニア(2勝1敗) 3.クロアチア(1勝2敗)
4.セルビア(3敗)=予選敗退
● 女子バレー:アメリカ前代表監督の朗平氏、トルコのクラブチーム、トゥルク・テレコム・アンカラの監督に就任
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5日、今年の北京オリンピックの女子バレーアメリカ代表監督として同国に銀メダルをもたらした朗平氏が、トルコの強豪トゥルク・テレコム・アンカラの監督に就任することが発表された。
同監督のデビュー戦は、9日に行われるチャンピオンズリーグ、対RCカンヌ戦となる。
朗平氏は1984年のロス五輪で金メダルを獲得した中国代表のエースで、1982年のペルー世界選手権優勝、1981年、1985年のワールドカップ優勝など、現役時代数々のタイトルを獲得している。一方、トルコの女子バレーボール界は近年著しい進歩をとげており、世界の舞台に進出し始めている。
同クラブ会長のフェリドゥム・ベルギン氏は朗平監督の契約発表で、「われわれは、トルコバレーボールのレベルアップに貢献したいと考えている。(イタリア代表の)アゲロをトルコに連れてきて以来、すべての外国人選手たちがトルコのバレーボールに注目し始めている。われわれは、トルコのバレー界が世界の注目を浴びることに誇りを感じている。世界レベルの指導者である朗平氏が、トルコのバレー界に大きく貢献してくれることを信じている」と述べた。
一方、朗平新監督は入団発表の席で、新チームを率いる感想を次のように述べた。
「私はトルコに来ることを即決した。オリンピックの後、少し休養をとったが、新しいチャレンジをスタートする時が来たと感じている。多くの各国代表選手がいるトルコリーグは非常にレベルが高いプロフェッショナルなリーグであると考える。昨シーズンは3位に終わったが、今季はチャンピオンを狙う。それは簡単なことではないが、選手たちに言っているように、私たちは目標達成のためにベストを尽くすつもりだ」
● 男子バレーボール:イタリア・セリエAリーグ、オールスターゲーム
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11月27日、世界一のレベルを誇るイタリア・セリエAのオールスターゲームがモンツァで行われ、世界選抜がイタリアリーグ選抜を3-2で下した。
同ゲームのMVPには、ウベルト・ヘンノが選ばれた。
<オールスターゲームメンバー>
世界選抜 | イタリアリーグ選抜 |
監督 | |
アンジェロ・ロレンツェッティ ピエロ・モルドゥッチ |
アンドレア・アナスタシ |
セッター | |
ミッコ・エスコ デ・ジェナーロ・レメ |
バレリオ・ベルメグッリオ マルコ・メノーニ |
センター | |
ジリ・クラル ステファン・ウブナー レナト・フェリサルド ロブ・ボンジェ |
ルイジ・マストランジェーロ ビゴール・ボボレンタ エマヌエーレ・ビララッリ アンドレア・サラ |
スパイカー | |
ムリーリョ・エンドレス マテイ・カジスキー ジョアン・パオロ・ブラボ セバスティアン・スビデルスキー |
マッテオ・マルティーノ アルベルト・シソーラ フリスト・ズラタノフ アレッサンドロ・パパローニ |
リベロ | |
ウベルト・ヘンノ | ミルコ・コルサーノ |
● 男子バスケットボール:ユーロリーグ第6節、バルセロナらメインラウンド進出決定
男子バスケットボールのユーロリーグレギュラーシーズンは3日と4日に第6節が行われ、グループBのFCバルセロナとモンテパッシ・シエナの2チームが早くもベスト16入りを決めた。また、グループA首位のオリンピアコス、グループBのパナシナイコス、グループC首位のロットマティカ・ローマ、グループD首位CSKAモスクワはともに5勝1敗とベスト16にあと一歩と迫っており、次週行われる第7節で、さらに多くのチームがベスト16へと駒を進めることになるだろう。
第6節までの結果:
グループA
1.オリンピアコス(5勝1敗) 2.ウニカハ(4勝2敗) 3.シボーナ(4勝2敗)
4.マカビー・エレクトラ(3勝3敗) 5.エア・アベリーノ(2勝4敗) 6.ル・マン(0勝6敗)
グループB
1.FCバルセロナ(5勝1敗)Q 2.モンテパッシ(5勝1敗)Q 3.パナシナイコス(5勝1敗)
4.アセコ・プロコム(2勝4敗) 5.SLUCナンシー(1勝4敗) 6.ザルギルス(5敗)
グループC
1.ロットマティカ(5勝1敗) 2.タウ・セラミカ(4勝2敗) 3.DKVジュベントゥ(3勝3敗)
4.フェネルバフチェ・ウルケール(3勝3敗) 5.アルバ・ベルリン(2勝4敗) 6.ウニオン・オリンピア(1勝5敗)
グループD
1.CSKAモスクワ(5勝1敗) 2.レアル・マドリード(3勝3敗) 3.パルチザン(3勝3敗)
4.パニオニオス(3勝3敗) 5.AJミラノ(2勝4敗) 6.エフェス・ピルセン(2勝4敗)
● ラグビー:イタリアナショナルチームが再建策を検討
イタリアラグビー協会は、イタリア代表が、最近行われたオーストラリア、アルゼンチン、太平洋諸島選抜との3試合のテストマッチで連敗したことを受け、イタリアナショナルチームの再建案を模索している。うちひとつは、イタリアの“トップ10”リーグのチームに有力選手が留まるよう財政支援を行うというもの。もうひとつは、イタリアがバックアップするクラブチームを創設し、イングランドやヨーロッパのカップに参加させるというもの。
● ラグビー:ハイネケンカップ グループリーグ第3節
ヨーロッパの強豪クラブが欧州ナンバーワンを争うハイネケンカップは、5、6、7日にかけて第3節が行われ、プ-ル1ではフランスのASMクレモントがアイルランドのマンスターを25-19で下した。一方、イングランドのシャークスはフランスのモンタルバンに36-6で勝ち、同プールの首位をキープした。またプールBでは、アイルランドのレインスター、イングランドのワスプスが勝ち、この2チームが上位に立っている。プール3では、イングランドのタイガースがフランスのペルペニャンに勝利。イタリアのトレビソはウェールズのオスプレイズに8-68と大敗を喫した。プール4のスタッド・フランス対イングラドのハリクインズはアウエーのハリクインズが15-10でスタッドを下し、首位を守った。プール5は、イングランドのバ-ス、フランスのトゥールーズがそれぞれ勝った。プール6では、フランスのビアリッツを接戦の末21-17で破ったウェールズのブルーズが首位争いを制した。また、もう1試合のイングランドのグロスターはイタリアのクビサーノに40-17で圧勝した。
● ラグビー:元フランス代表主将マルク・セシヨン、殺人罪で14年の懲役刑
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元ラグビーフランス代表主将のマルク・セシヨンが、5年前の2004年に妻をピストルで殺害した罪で、懲役14年の判決を受けた。現在49歳のセシヨンは、フランス代表として46キャップを持ち、1991年、1995年のワールドカップにも出場している。2年前にセシヨンは、「殺人は事前に計画されたもの」として地裁で懲役20年の判決を受けていたが、これを不服として上告していた。