ヨーロッパニュース一覧

2009-1-6

ヨーロッパ・ニュース Vol.67

2009/01/06

女子ハンドボール:欧州チャンピオンズリーグ再開

ウィーンのニューイヤーコンサート

 女子ハンドボールの欧州チャンピオンズリーグは、1月2日からグループマッチ4回戦が再開された。
 グループAは、昨シーズンの王者ズベズダ・ズベニゴロード(ロシア)がマケドニアのコメタル・ペトロフに28-22で敗れ、早くもグループマッチ3敗目となり、3位に低迷している。一方、グループ首位を争うイカスト・ブランデ(デンマーク)対ハンガリーの強豪ギョーリは、アウエーのギョ-リが27-26で勝ち、両者は3勝1敗で並んだ。
 グループBでは、昨シーズン準優勝のヒポ・ニーダーオーストリッヒ(オーストリア)がモンテネグロのブドゥックノストに26-25で破れ、今季のグループマッチで初黒星を喫した。
 グループCでも、ロシアのもう1つの強豪HCラダがルーマニアのオルチン・バルセアに30-19で大敗し、最下位から抜け出すことが出来ないでいる。今大会はロシア勢の不振が目立つ。
 グループDでは、今季優勝候補のデンマークのビボルグがドイツのニュルンベルグをアウエーながら28-42の大差で下し、1敗のまま首位を維持した。



ラグビー:イングランドプレミアシップ・ラウンド11、ロンドン・アイリッシュが首位に



 イングランドのラグビートップリーグ、プレミアシップは、3日と4日にラウンド11が行われ、ロンドン・アイリッシュがニューカッスル・ファルコンズに48-8で完勝し、首位に立った。また、グロスターも22-16でサラセンズに勝ち、アイリッシュと同率の2位に浮上した。一方、前節まで首位だったバースはレスターに24-22で敗れ、一気に4位まで後退。勝ったレスターは4位に順位を上げた。




アイスホッケー:U-20世界選手権、決勝戦はカナダ対スウェーデン

 年末からカナダで行われているU-20世界選手権は、3日に準決勝が行われ、スウェ-デンとカナダが決勝へ進んだ。
 準決勝第1試合でスロバキアと対戦したスウェーデンは、第2Qまで1-2とリードを許したものの、第3Qに一気に4ゴールを挙げ、5-3で勝利した。一方、地元カナダはロシアと対戦。互いに点を取り合うシーソーゲームとなり、3Qを終えた時点で5-5のまま延長戦へ。延長はともに0-0で両者譲らず、試合はGWS(ゲームウイニングショット)ヘ。最後は1-0でGWSを制したカナダが決勝進出を決めた。
 決勝戦および3位決定戦は5日の夜に行われる。なお、5位以下の順位は次のとおり。


5位 アメリカ 6位 チェコ 7位 フィンランド 8位 ラトビア 9位 ドイツ 10位 カザフスタン





● ラグビー:IRB(国際ラグビー協会)会長、2016年オリンピックに向け、
       ラグビー7復帰の 積極推進を明言

 IEB(国際ラグビー協会)のベルナルド・ラパセット会長は2日、IRBは今年、2016年のオリンピックに向けてラグビー7(7人制ラグビー)を公式種目への復帰を積極的に推進していくことを表明した。ラグビーは、2016年の大会で、ゴルフ、空手、スクワッシュ、野球らとともに正式種目認定を目指している。
 20年以上に渡りフランスオリンピック協会の副会長を務めてきた同会長は、ラグビー7は、審判員のレベル、スペクタクルな競技特性、イベントとしての成功と、あらゆる要素を満たしていると考えている。同会長は、オリンピック復帰に向けての自信を次のように語った。
 「ラグビー7はオリンピック種目として認定されるに十分な準備ができている。ラグビーが同大会の公式種目からはずれてから80年以上になるが、ラグビーにはまだ、オリンピックの基本スピリッツである“フェアープレー”と“親交”といったスポーツマンシップが生きている。近代のオリンピックに重要な価値を付加することになるだろう」



バレーボール:“イギリスナショナルチーム”、世界選手権デビュー


 FIVB(国際バレーボール連盟)の世界選手権一次予選で、初の英国統合チームとなる“イギリスナショナルチーム”が、男女共にデビューを果たした。 FIVBは、欧州予選一次ラウンドの開催地にイングランドのシェフィールドを指定し、統合チームのデビュー戦は地元でのスタートとなった。
 2005年には、イングランドナショナルチームとして同大会に参加しているものの、今回は、ロンドンオリンピックを見据えた初の“統合チーム”としての参加となっている。
 2日から4日にかけて行われた同大会では、男女とも一次予選突破こそかなわなかったが、イギリス女子がモンテネグロを3-1で下し大会初勝利を挙げ、1勝2敗で4チーム中3位に入った。一方、男子は、イスラエル、ベラルーシに2連敗で3チーム中3位に終わり、トーナメント初白星はお預けとなった。


英国政府、世界的金融危機の影響によりスポーツ関連予算を大幅カット



 2012年にロンドンオリンピックを控える中、イギリス政府はオリンピック関連の予算を5000万ポンド(約66億円)カットする方針を発表した。一方、イギリスのオリンピック対策チーム“チームGB”は、引き続きロンドン大会でのメダル獲得ランキングの目標を4位のまま設定しているが、この予算縮小によって、今後多くのスポーツの強化策に影響がでるものと見られている。
 特に、次のオリンピックでメダル獲得の可能性が薄いと見られているハンドボール、バスケットボール、ホッケー、バレーボール、フェンシング、射撃、卓球、水球、ウェイトリフティングなどの強化費カットは免れず、北京オリンピックで目標のメダル数を獲得できなかった主力ポーツのひとつ陸上も削減の対象となるだろう。