ヨーロッパニュース一覧

2009-1-13

ヨーロッパ・ニュース Vol.68

2009/01/13

男子バスケット:ユーロリーグ、レギュラーシーズン大詰め

イスラエル、テル・アビブ

 男子のユーロリーグは、7日と8日にレギュラーシーズンの大詰めとなる第9ラウンドが行われた。 トップ16進出を決めたチームはすでに全体で12チームあるが、残りの4枠は、最終ラウンドで決まる。
 グループAは、すでにウニカハ(スペイン)、オリンピアコス(ギリシャ)、マカビー(イスラエル)、シボーナ(クロアチア)の4チームが決定。残るは順位争いのみとなっている。今節は上位4チーム同士の対戦となったが、ウニカハがアウエーでシボーナを77-76で破り、マカビーもオリンピアコスを96-83で破ったため、7勝2敗のウニハカが首位に浮上。オリンピアコス、マカビーが6勝3敗、シボーナが5勝4敗で続いており、首位争いは最終節に持ち越された。
 グループBではバルセロナ(スペイン)が8勝1敗で首位通過を確定。モンテパッシ(イタリア)、パナシナイコス(ギリシャ)もすでにトップ16入りを決めている。残る1枠をめぐり、2勝7敗で並ぶ3チーム、アセッソ・プロコム(ポーランド)、ザルギリス(リトアニア)、ナンシー(フランス)の3チームが最終節にのぞむ。
 グループCは、今節ロットマティカ(イタリア)を延長の末96-103で下したタウ・セラミカ(スペイン)がグループ首位を確定。フェネルバフチェ(トルコ)も勝って3位での次ラウンド進出を決めた。残る1枠は、4勝5敗で並ぶアルバ・ベルリン(ドイツ)とジュベントゥ(スペイン)の間で争われる。
 最も混戦なのがグループDだ。CSKAモスクワ(ロシア)は今節、アウエーながらエフェス・ピルセン(トルコ)を55-74で破り、首位通過を確定したが、AJミラノ(イタリア)は2位のレアル・マドリードとの対戦を70-61で制し、トップ16入りにのぞみをつないだ。このグループはまだ2つの枠が決定しておらず、最終節では、トップ16入りの可能性があるエフェス・ピルセンがレアル・マドリードと、AJミラノはパニオニオス(ギリシャ)、パルチザンはCSKAモスクワと、それぞれアウエーでの対戦を残している。




男子バスケットボール:ユーロカップでイスラエルのチームがトルコのチームに不戦敗



 ULEB(欧州バスケットボール連合)が主催するユーロカップ(ユーロリーグの下の大会)で6日、トルコのアンカラで行われる予定のトゥルク・テレコム対イスラエルのブネイ・ハシャローンの試合前に、イスラエルのガザ侵攻に反対するトルコ人グループがブネイ・ハシャローンの選手に対し物を投げ入れるなどして抗議する騒ぎがあった。そのため、ブネイ・シャローンの選手はいったん控え室に逃げ込んだが、その後事態は収拾し、主審が「騒ぎがおさまった」ことを確認した上でブネイの選手に再度コートに出るよう指示したが、ブネイはこれを拒否し、試合は中止となった。
 その後ULEBは、イスラエルチームが試合を放棄したと見なし、規定により20-0でトゥルク・テレコムの勝利を決定した。また、ブネイ・シャローンにはあわせて罰金5万ユーロも科せられた。一方、ULEBは同時に、ホームでこの騒ぎを防げなかったとして、トゥルク・テレコムに対しても1試合の無観客試合および、15000ユーロの罰金を科すことを発表した。




男子バスケットボール:欧州の大会でギリシャのチームがイスラエル遠征を拒否し不戦敗


 FIBA(国際バスケット連盟)ヨーロッパが主催するユーロチャンレンジで、イスラエルのハポエルとギリシャのラリッサの試合が中止となり、FIBAヨーロッパは、ハポエルの不戦勝を決定した。記録上は20-0での勝利となる。
 8日にイスラエルで行われる予定だったこの試合を前に、イスラエルのガザ侵攻による治安の悪化を理由にラリッサ側が、「選手の安全を保証できない」としてFIBAヨーロッパにイスラエルでの試合を行わないよう要請したが、その後イスラエルバスケット協会がFIBAに対し、チームおよび選手の安全保証を行ったことから、FIBAヨーロッパはラリッサ側の要請を却下、試合の開催を決めた。しかし、すでにギリシャからイスラエル行きの飛行機の予約が間に合わず、試合は中止となり、ラリッサは不戦敗となった。イスラエルからは多くのバスケットクラブが欧州の各大会に出場しているが、このままイスラエルの攻撃が続くようであれば、さらに同様の事態が引き起こされる可能性もあると懸念されている。





女子ハンドボール:欧州チャンピオンズリーグ、メインラウンド進出枠は残り1チーム

 女子の欧州チャンピオンズリーグのグループリーグは第5節が行われ、最終節を前に、メインラウンドに進出する8チームのうち7チームが決定した。残る1枠はグループBの2位チームに与えられるが、現在3勝1敗1分で2位につけているモンテネグロのブドゥクノストと2勝1敗2分で3位にいるデンマークのFCKが最終節で直接対決を残しており、勝ったチームがグループリーグ突破を決める。ブドゥクノストは最終戦をホームで戦う上、引き分けでも2位が確定するため、有利な状況にある。一方、昨シーズンのチャンピオン、ロシアのズベズダ・ズベニゴロード、名門FCラダはいずれもグループリーグ敗退が決定し、メインラウンドに進むことができなかった。ロシアから唯一生き残ったのは、グループD2位のRKクリム・メルカトールのみとなった。



アイスホッケー:欧州チャンピオンズホッケーリーグ、準決勝セカンドレグ結果


 今シーズンから始まったアイスホッケーの欧州ナンバーワンクラブを決める新トーナメント、欧州チャンピオンズホッケーリーグは、7日に準決勝セカンドレグの2試合が行われ、ロシア勢同士の対戦となったメタルルグとサラバットは、初戦で2-1と敗れたメタルルグが3-1で勝ち、2試合合計4-3の僅差で決勝進出を決めた。もう1試合は、スイスのZSCライオンズが初戦に続きフィンランドのエスポーを4-1の大差で下し、決勝へ進んだ。


 決勝戦はホーム&アウエー方式で行われる。大会初の栄冠を勝ち獲るのはどちらだろうか。