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2009-1-27

ヨーロッパ・ニュース Vol.70

2009/01/27

男子ハンドボール:世界選手権、予選ラウンドでスペインが敗退、韓国がメインラウンドへ

クロアチア、スプリト
クロアチアの首都サグレブ

 クロアチアで行われている男子ハンドボールの世界選手権は予選ラウンドが終了し、各グループの上位3チーム、計12チームが2つのグループに分かれてのメインラウンドがスタートした。

スペイン敗退は予選ラウンド最大のサプライズ
 当初の予想通り、予選を勝ち抜いたのはほぼ全てが欧州勢となったが、グループBでアジア代表の韓国が北京オリンピック銅メダルの強豪スペインを最終戦で下す波乱があり、欧州勢以外として唯一メインラウンドに駒を進めた。韓国は開幕からクロアチア、スウェーデンに2連敗し後がない状況から、クウェート、キューバに2連勝し、メインラウンド進出にのぞみをつなぐ。最終戦は、同じくクロアチア、スウェーデンに敗れて2敗のスペインとの対戦となった。欧州の意地にかけても負けられないスペインだったが、韓国の粘りに屈して24-23で敗れた。スペインは、1974年以来、世界選手権の予選ラウンドで敗退していなかっただけに、本国では「屈辱の敗戦」「大失敗」との批判が巻き起こり、国民に大きなショックを与えた。敗れたスペインは他の敗退国とともに13位以下を決めるプレジデントカップにのぞむが、格下チームとの対戦を前に、もはや国民の興味は完全に薄れている。その他、グループCのロシア、グループAのルーマニアも予選で敗退した。一方、グループCでポーランド、ロシアを破って2位でメインラウンド進出を決めた小国マケドニアの健闘が光った。

クロアチア、スプリト

<予選ラウンド最終結果>  ※太字がメインラウンド進出
グループA: 
1フランス 2.スロバキア 3.ハンガリー 4.ルーマニア 
5.アルゼンチン 6.オーストラリア
グループB:
1.クロアチア 2.スウェーデン 3.韓国 4.スペイン 5.キューバ 6.クウェート
グループC:
1. ドイツ 2.マケドニア 3.ポーランド 4.ロシア 5.チュニジア 6.アルジェリア
グループD:
1.デンマーク 2.セルビア 3.ノルウェー 4.エジプト 5.ブラジル 6.カザフスタン

メインラウンド
24日からはメインラウンドがスタートしたが、グループMIで2連勝し、予選から無敗のまま早くも準決勝進出を確定したクロアチアとフランスは、メインラウンド最終日27日に全勝対決を残している。韓国は2連敗でこのラウンド敗退が決定、順位決定戦に回る。一方のグループMIIでは、デンマークが首位、ドイツが2位で準決勝進出を狙うが、最終戦が両者の直接対決となるため、ノルウェー、セルビアにもまだチャンスはある。

<メインラウンド途中結果>
※残り1試合の時点。太字は準決勝進出確定。残りのチームは順位決定戦へ。
MI:
1.フランス 2.クロアチア 3.ハンガリー 4.スロバキア 5.スウェーデン 6.韓国
MII:
1. デンマーク 2.ドイツ 3.ポーランド 4.ノルウェー 5.セルビア 6.マケドニア




男子ハンドボール:ドーピング検査基準の緩和でIHFのムスタファ会長への批判が強まる


 世界選手権の開会式では拍手喝采で迎えられたIHF(国際ハンドボール連盟)のハサン・ムスタファ会長だが、連盟内での彼の会長としての仕事に疑問を抱いている人間は少なくないようだ。欧州勢が世界のトップランキングを独占しているハンドボール界で、欧州国以外のハンドボール小国の“数の論理”による支持を受け会長職に就任したエジプト人のムスタファ会長は、これまでも数々の疑惑や問題を引き起こし、その決断をめぐって内外からさまざまな批判を受けてきた。
 弱小国、地域を代表し、これらの国、地域へのハンドボール普及を主張する同氏は、世界選手権でもこうした地域の出場枠を維持することに固執し、結果として大会のレベル低下を招いたと言われる。2005年の世界選手権は、候補地として有力だったドイツではなくチュニジアでの開催が決まったが、この開催国をめぐる投票の過程で委員の買収があったと噂され、問題になったこともある。また、2007年には、スイスの財政局からIHF内部の会計処理の不透明さを指摘されている。
 そして昨年2008年には、北京オリンピックのアジア代表予選をめぐるスキャンダルが起こった。予選では、中東の国に明らかに有利な判定があったことが問題になり、IOC(国際オリンピック委員会)からやり直し予選が命じられたが、最終的にはCAS(スポーツ仲裁裁判所)の審判をあおぐこととなり、男子は予選結果が無効とされやり直し予選が命じられたが、物的証拠が不十分とされた女子は、最初の予選結果が有効とされた。
 そして今、IOCとIHFの間には新たな問題が起こっている。IHFが、AMA(国際アンチドーピグ委員会)の検査基準を満たしていないというのだ。事実IHFは、世界のスポーツの傾向に反して、国際大会でのドーピング検査の回数を減らし続けている。たとえば、2003年の世界選手権では計100回の検査が行われたが、2007年の大会では72回に減っている。IHFのドーピング規律委員のひとりホールドーズ氏は、ドーピング検査の前にどの選手が検査を受けるのかを事前に把握しようとするムスタファ会長を批判した結果、辞任に追い込まれている。
 IHFは、AMAが定めるドーピング検査基準 -団体スポーツの選手は、事前の予告なくサプライズで、異なる方式の検査を受けさせる- を遵守するべく、他の5つの国際スポーツ組織との間で合意を結んでいる。AMAは、5月までにIHFがこの合意に基いたドーピング検査基準を満たすよう改善しなければ、オリンピックの公式種目からのハンドボールの除外も辞さないとの警告を発している。男子の欧州チャンピオンズリーグ、グループラウンドは第5節が行われ、昨シーズンの準優勝チームであるイタリアのコプラ・ピアツェンサは、オランダのピエット・アペルドーンに2セットを先取されたもののその後3セットを取り返し、劇的な逆転勝利を収めて、グループDの首位をキープした。
 また、同じイタリアのトレント・バレー、ギリシャのサロニキ、ロシアのディナモ・モスクワはいずれも勝ち、グループリーグでここまで負け無しの5連勝を飾っている。
 一方、昨シーズンのチャンピオンであるロシアのゼニト・カザンはパリ・バレーに3-1で敗れ、今大会2敗目を喫した。ゼニトは最終戦にプレーオフ進出をかける。




ラグビー:ハイネケンカップ・ファイナル出場チーム決定

 ラグビーのヨーロッパクラブナンバーワンを決めるハイネケンカップは予選リーグの全日程を終了し、4月にカーディフで行われるベスト8進出チームが出揃った。
 予選リーグ6グループの首位および全てのグループの2位チームのうち最も成績のよかった2チーム、計8チームがファイナルに駒を進めたが、その中で、獲得ポイント、トライ数によってシード順位が決定され、下記のとおりベスト8の組み合わせが決まった。

<ファイナル出場チーム(シード順)> ※( )=予選リーグ順位、勝ち点、トライ数の順)

1) カーディフ・ブルーズ (プール6首位 27ポイント 23トライ) =ウェールズ=
2) マンスター (プール1首位 23ポイント 18トライ) =アイルランド=
3) ハリクインズ (プール4首位 22ポイント 16トライ) =イングランド=
4) レスター・タイガース (プール3首位 21ポイント 23トライ) =イングランド=
5) バース・ラグビー (プール5首位 21ポイント 13トライ) =イングランド=
6) レンスター (プール2首位 15トライ) =アイルランド=
7) オスプリーズ (プール3 2位 20ポイント 17トライ) =ウェールズ=
8) トゥールーズ (プール5 2位 20ポイント 12トライ) =フランス=


<ベスト8組み合わせ>

カーディフ(1) vs トールーズ(8)
マンスター(2) vs オスリーズ(7)
ハリクインズ(3) vs レンスター(6)
レスター(4) vs バース(5)





ラグビ-:2009年6カ国対抗戦 組み合わせが決まる

 2月7日から3月21日まで行われる欧州最大のラグビーイベント、6カ国対抗戦の日程および組み合わせが発表された。2月7日、8日に行われるオープニングマッチは、イングランドvsイタリア、アイルランド対フランス、スコットランドvsウェールズの組み合わせに決まった。注目の一戦イングランド対フランスは、第4節の3月15日に行われる。昨年の大会でグランドスラムを達成し、完全優勝を果たしたウェールズの2連覇なるか、はたまたイングランドとフランスの王座奪回なるかにも注目が集まる。