ヨーロッパ・ニュース Vol.82
2009/04/28
● 男子アイスホッケー:世界選手権はじまる
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4月24日からスイスのベルンとチューリッヒにてトップ16カ国による男子アイスホッケー世界選手権がはじまった。
24日から4グループに分かれての予選ラウンドがはじまったが、開幕戦となったドイツ対ロシアは世界ランキング2位のロシアが貫禄を見せ付け5-0で勝利。開幕戦もう1試合でも世界ランキング1位のカナダがブルガリアを寄せ付けず6-1と順当なスタートを切った。ロシアは2試合目もフランスを7-2で下し、カナダもハンガリーに9-0と圧勝。スウェーデン、チェコも初戦を大勝で飾り、ランキング上位チームの強さが際立っている。予選ラウンドは総当り戦で行われ、各グループの上位3チームが次のグループラウンドに進み、最下位の1チーム同士で下位トーナメントを行う。
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<予選ラウンド組み合わせ>
グループA: カナダ、スロバキア、ブルガリア、ハンガリー
グループB: ロシア、スイス、ドイツ、フランス
グループC: スウェーデン、アメリカ、ラトビア、オーストリア
グループD: フィンランド、チェコ、ノルウェー、デンマーク
● 男子ハンドボール:欧州チャンピオンズリーグ、ベスト4ファーストレグ
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男子ハンドボールの欧州チャンピオンズリーグは、25、26日に準決勝ファーストレグが行われた。4強の中でドイツ勢以外の唯一のチームであるディフェンディングチャンピオンのシウダー・レアル(スペイン)は、アウエーで迎えたHSVハンブルクとの初戦を30-29で勝利し、ホームでの2戦目に向けて有利な状況となった。一方、ドイツ勢同士の対戦となったTHWキール対ライン=ネッカー・ローベンは、ホームのキールが37-23という大差で圧勝。2戦目を前に事実上、決勝進出を確定したといってもよいだろう。
● ラグビー:スペインで初のプロリーグ発足
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4月23日、スペイン初のプロラグビーリーグラ・“スーペルイベリカ”の発表会が行われた。初年度のリーグ戦に参加するのはスペインの6つの地域のクラブで、レギュラーシーズンとして4月の24日から6月28日まで10節を行い、7月3〜5日までファイナル4ラウンドを行う。同リーグは、放映権などを含めスペインの有料放送カナル・プルス・エスパーニャによる全面的なバックアップを受ける予定で、同局は、これをスペインの新たなスポーツコンテンツとして定着させることを期待している。
● 女子サッカー:ドイツ対ブラジルの親善試合で欧州最多45000人の大観衆
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22日にドイツのフランクフルトで行われた女子サッカーの親善試合ドイツ対ブラジル戦に、これまでヨーロッパで行われた女子の試合での最高記録となる44825人の大観衆が集まった。この時期の女子の親善試合としては異例の観客数だが、両者は2007年のW杯中国大会の決勝でも対戦したライバルで、この時はドイツがブラジルを破って優勝しているが、昨年の北京オリンピンピック準々決勝ではブラジルが4-1でリベンジを果たし、今回、この両雄がどのような戦いを見せるか注目を集めていた。また観客にとっては、世界ナンバーワンプレーヤーのブラジル代表FWのマルタのプレーを直に見られることも大きな目的のひとつだったようだ。
試合は、両チームとも期待されたレベルを発揮することはできず1-1で引き分けたが、今回の試合が行われたコメルツ・バンク・アレーナは2011年の女子W杯ドイツ大会で決勝戦が行われる場所だけに、両チームにとっては一足早い前哨戦になったかもしれない。
● 男子バスケットボール:ユーロチャンレンジ、イタリアのボローニャが優勝
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ユーロリーグ、ULEBカップに次ぐ欧州クラブチーム3番目の大会に位置するユーロチャレンジは、4月24日からイタリアのボローニャでファイナル4ラウンドが行われた。26日の決勝戦は地元ビルトゥス・ボローニャとフランスのショレ・バスケットの対戦となったが、ボローニャがショレを94-82で下し、同大会で初優勝を果たした。