2009/05/19

● 女子ハンドボール：ビボルクがチャンピオンズリーグ優勝

デンマーク、オールボー

　ホーム＆アウエーの２戦で行われる女子のチャンピオンズリーグ決勝は１６日に第２戦が行われ、デンマークのビボルグＨＫがハンガリーのギョーリ・アウディを破って３年ぶりに優勝を飾った。
　９日にホームで行われた初戦を２４－２６で落としたビボルグは、２点のビハインドを背負い、後のないアウエーでの第２戦にのぞんだ。
　試合開始直後から、アウエーのプレッシャーをはねのけ積極的に攻めたビボルグは、前半を１４－１０とリードして折り返すと、その後も徐々に

ギョーリを引き離す。ギョーリも最後は粘りを見せ、３点差にまで詰め寄ったが、結局ビボルグが２６－２３で逃げ切って、２戦合計スコア５０－４９で欧州チャンピオンの座を手に入れた。
　また、この試合でも４得点を挙げたビボルグの左サイド、ジュラックは、トータルゴール１１３点で大会得点王に選ばれ、２重の喜びを手にした。



● 男子アイスホッケー：世界選手権、ロシアが２連覇

　スイスで行われていた男子アイスホッケーの世界選手権は１０日に決勝戦が行われ、ロシアがカナダを２－１で下して、２連覇を果たした。ロシアは、準々決勝でベラルーシに４－３、準決勝ではアメリカに３－２といずれも１点差で勝ちあがり、決勝へ。一方のカナダは、準々決勝ラトビア戦を４－２、準決勝スウェーデン戦を３－１のスコアで下しての決勝進出。大本命同士の一騎打ちとなった決勝戦は、１－１で迎えた第２ピリオドにラドルフのゴールが決まり、これが決勝点となってロシアが栄冠を手にした。なお、３位決定戦はスウェーデンが４－２でアメリカを破った。

＜世界選手権最終順位＞

● ラグビー：イングランド・プレミアシップ、レスター・タイガースが優勝

　ラグビーのイングランド・プレミアシップは１６日にプレーオフ決勝戦が行われ、レギュラーシーズンを首位で終えたレスター・タイガースがロンドン・アイリュシュを１０－９で下し、８度目のリーグ優勝を決めた。９日に行われた準決勝で、レスターはバース・ラグビーを破り、アイリッシュはハリクインズに勝って、ともに決勝戦へ駒を進めていた。トゥイッケナムスタジアムに８１０００人を集めて行われたレスターとアイリッシュの決勝戦では、ノートライのまま３－３でハーフタイムを折り返すが、後半、レスターのナンバー８クレインが唯一のトライを決めると、粘るアイリッシュの追撃をかわし、レスターが１０－９で逃げ切った。リーグ優勝を決めたレスターは、１週間後に行われるハイネケンカップ決勝戦にも勝ち残っており、今季２冠に挑む。

＜プレーオフ結果＞
準決勝

決勝

● ＵＥＦＡウーマンズカップ決勝、第１戦はデュイスブルクが圧勝



　ＵＥＦＡウーマンズカップの決勝の第１戦が１６日にロシアのカザンで行われ、アウエーのデュイスブルクが、グリングスのハットトリックなどでズベズダにゴールラッシュを浴びせ６－０で圧勝。ホームでの第２戦を前に初優勝に王手をかけた。セカンドレグは２２日に行われる。



● 女子ラグビー：女子ヨーロッパ・トロフィー２００９始まる

　ＦＩＲＡ（ヨーロッパラグビー協会）主催の女子ヨーロッパ・トロフィー２００９が１６日からスウェーデンで始まった。この大会には、スコットランド、イタリア、スペイン、ドイツ、ロシア、オランダ、ベルギー、スウェーデン欧州の８カ国が参加。上位２チームに２０１０年ラグビー女子Ｗ杯イングランド大会への出場権が与えられる。
　１２カ国が参加して来年行われるイングランド女子Ｗ杯には、欧州から前回大会の準優勝チームでホスト国のイングランド、前回大会３位のフランスに加え、今年の６カ国対抗で上位につけたウェールズとアイルランドの計４カ国が出場を決めており、この大会で残りの２枠が決まる。その他、前回大会優勝のニュージーランド、南アフリカ、北中米代表のアメリカ、カナダの出場もすでに決まっており、残る２枠は、アジア地区予選の勝者および、オーストラリア対サモアの間で争われるオセアニア地区予選決勝の勝者に与えられる。

＜女子ヨーロッパ・トロフィー２００９予選組み合わせ＞
プールＡ：　スコットランド、ロシア、オランダ、ベルギー
プールＢ：　イタリア、スペイン、スウェーデン、ドイツ



● 男子ハンドボール：審判買収疑惑のキールにスポンサーが撤退を示唆



　今季のドイツ王者で、チャンピオンズリーグ決勝への進出も決めている名門ＴＨＷキールが、審判買収スキャンダルで揺れている。こうした中、イメージが悪化するばかりのクラブの状況に不満を募らせている同クラブのメインスポンサーが、「直ちにクラブの組織見直しと経営の正常化を行わなければスポンサーから撤退する」との最後通牒をつきつけた。
　これを受けて１３日に行われたスポンサーとクラブ幹部のミーティングで、キールは、スポンサーサイドからの代理人を含む５名の役員からなる執行委員会を設置することを決定。今後、スポーツ部門、財政部門などクラブの経営に関する全てのオペレーションは、同委員会の同意の下に行われることになる。