ヨーロッパニュース一覧

2009-9-1

ヨーロッパ・ニュース Vol.92

2009/09/01

ホッケー: 欧州選手権、男子はイングランド、女子はオランダ優勝

オランダ、アムステルダム

 オランダのアムステルダムで男女ともに行われていたホッケーの欧州選手権は、29日に女子の決勝戦が、30日に男子の決勝戦が行われた。
 女子は地元オランダが接戦を制してドイツを3-2で下して優勝した。また、3位決定戦ではイングランドがスペインを2-1で振り切った。
 一方男子は、イングランドがドイツを5-3で破り優勝。3位決定戦では、オランダがスペインを6-1の大差で下した。



 女子バレーボール: 元日本代表の吉澤選手がスペインの強豪テネリフェと契約

 スペイン・スーパーリーグの強豪テネリフェは27日、元日本代表の吉澤智恵選手と2009-10シーズンの契約を交わしたことを発表した。26歳の吉澤選手は、前所属クラブの武富士バンブーの廃部を受け、新たな契約先を探していた。

野球: 2009ベースボール・ワールドカップが欧州で開催

 IBAF(国際野球連盟)主催の2009ベースボール・ワールドカップは、9月9日から欧州の各都市で22チームが参加して開催される。2016年のワールドカップ公式種目候補から外れてしまった野球だが、IOC(国際オリンピック委員)が数多く在住する欧州開催を成功させることで、オリンピックへの復帰の糸口にしたいところでもあり、決勝Tが行われるイタリアは、この大会にかなり力を入れているようだ。
 大会には世界各地から22カ国が参加し、欧州からは、オランダ、スペイン、チェコ、ドイツ、英国、イタリア、スウェーデン、クロアチアが出場する。9日から12日まで行われるファーストラウンドは、バルセロナ(スペイン)、プラハ(チェコ)、レジェンスブルク(ドイツ)、ザグレブ(クロアチア)、ストックホルム(スウェーデン)の各都市に分かれて行われ、16チームに絞られる。13日から20日にかけて行われるセカンドラウンドはオランダとイタリアの開催。ここで勝ち抜いた8チームは、22日から27日までイタリアで行われるファイナルラウンドに進む。今大会はアマチュア選手のみが出場資格を有するが、前回2007年大会優勝のアメリカ、キューバ、オランダなどと並ぶ優勝候補のひとつ日本代表のメンバーは、この時期が大学の秋季リーグと日程が重なるため、登録選手24人全員が社会人選手という構成でのぞむ。日本の初戦は、9月10日ザグレブでの英国戦となる。

<ワールドカップ出場22か国>

北中米、カリブ地区代表: アメリカ、キューバ、カナダ、メキシコ、ニカラグア、プエルトリコ、ベネズエラ、
オランダ領アンティル
欧州地区代表: オランダ、チェコ、ドイツ、英国、イタリア、スペイン、スウェーデン、クロアチア
アフリカ地区代表: オーストラリア、日本、韓国、台湾、中国
アフリカ地区代表: 南アフリカ


女子サッカー: UEFAウーマンズ・ユーロ2009グループステージ


 8月23日からはじまったUEFA(欧州サッカー連盟)ウーマンズ・ユーロ2009(女子欧州選手権)は、2試合を残すグループCをのぞき、グループステージがほぼ終了した。
 グループAでは、3連勝のフィンランドとオランダが、グループBでは、同じく3連勝のドイツとフランスが決勝T進出を確定した。グループCでは、これまで2勝のスウェーデンが一歩リードしているが、イタリア、イングランドにもまだ決勝T進出のチャンスはある、決勝Tには各グループ上位2チームの他、グループA、Bの3位チーム、グループC、Dの3位チームからそれぞれ成績上位のチームが選ばれ、8チームによる準々決勝が行われる。



ラグビー: 試合中の出血偽装でハリクインズ元監督に3年間の出場停止処分

 今年4月に行われたハイネケンカップ準々決勝ハリクインズ対レンスターの試合で、すでに交代枠を使い切ったハリクインズの選手が口の中を切って出血したように偽装し、負傷交代を行っていたことが、その場面をとらえていたテレビカメラの画面によって発覚した。
 英国ラグビー協会(RFU)は、同クラブに対して3500万円の罰金を言い渡すと同時に、口の中で血に見せた赤い液体入りのカプセルを噛み砕き偽装出血をしたトム・ウイリアムズ選手に1年間の出場停止処分を科した。その後RFUは、「偽装を強制された」としてウィリアムズ選手を擁護する選手協会からの訴えもあり、実際に偽装の指示を出したとして辞任に追い込まれた監督のリチャード・ディーンズ監督により重い3年間の資格停止処分を下すとともに、実際にこれを仕込んだチームトレーナーのステファン・ブレナンにも2年間の資格停止処分を科すことを決め、ウィリアムズへの出場停止処分を4ヶ月に減刑した。
 RFUはこのスキャンダルを受け、イングランドラグビーの信頼回復のため、過去の疑わしき事例を洗いなおし、徹底検証することを発表した。