ヨーロッパ・ニュース Vol.94
2009/09/15
● 男子ハンドボール: 宮崎大輔、スペイン・トップリーグデビュー戦で 3得点の活躍!
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スペインのプロハンドボールリーグ(ASOBAL)が、12日に開幕し、今季からアルコベンダスに加入した日本代表の宮崎大輔選手が、開幕初戦となるアデマール・レオン戦でビューを果たした。
背番号7“DAISUKE”のユニフォームをまとい左サイドで出場した宮崎は得意のスピードに乗ったプレーで相手DFをかきまわし、左右中央からそれぞれ1本ずつ計3本のシュートを決めるなど上々の活躍を見せ
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た。チームは、リーグの強豪である格上のアデマールと互角に渡り合ったが、最後は28-28の引き分けに終わり、初白星は次戦以降のお預けとなった。
● 男子ホッケー: スペイン・トップリーグのラス・パルマスが日本人GKを獲得
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スペインの男子ホッケーリーグ1部のシウダー・デ・ラス・パルマスは8日、日本人のGK出口すぐる選手との契約を発表した。現在31歳の出口選手は、2000年より日本、オランダ、ドイツ、オーストラリアでプレーした後、昨シーズン、欧州最高峰のユーロリーグでベスト8に進出したスペイン1部リーグの名門エガラのレギュラーGKとしてプレーするなど海外での実績も十分で、ラス・パルマスは同選手に正GK候補として大きな期待をかけている。
● 男子バレーボール: 欧州選手権は27年ぶりにポーランドが優勝
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トルコで行われていた男子バレーボールの欧州選手権は、13日にイズミールで決勝戦が行われ、フランスを3-1で破ったポーランドが優勝。27年ぶりにヨーロッパの頂点に立った。
また3位決定戦では、ブルガリアがロシアをストレートで下した。なお、今大会の上位5チームには、次回2011年の欧州選手権(オーストリア、チェコ共同開催)への出場権が与えられる。
<欧州選手権ファイナル4結果>
決勝 | ポーランド | 3-1 | フランス (29-27、25-21、16-26、26-24) |
3位決定戦 | ブルガリア | 3-0 | ロシア (25-18、26-24、25-21) |
<欧州選手権最終順位>
1.ポーランド 2.フランス 3.ブルガリア 4.ロシア 5.セルビア 6.ドイツ 7.オランダ 8.ギリシャ
9.スペイン 10.イタリア 11.スロバキア 12.フィンランド 13.トルコ 14.エストニア
15.スロベニア 16.チェコ
● 女子サッカー: UEFAウーマンズ・ユーロはドイツが5連覇
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UEFA(欧州サッカー連盟)主催のウーマンズ・ユーロ(女子欧州選手権)は10日に決勝戦が行われ、ドイツがイングランドを6-2で粉砕し、1995年大会から5大会連続でヨーロッパ女王の座を守った。
<ウーマンズ・ユーロ、ファイナルラウンド結果>
決勝 | ドイツ | 6-2 | イングランド |
準決勝 | イングランド | 2-1 | オランダ |
ドイツ | 3-1 | ノルウェー |
● 野球: ベースボールワールドカップ開幕、1次予選で日本がニカラグアに敗れる
世界22カ国が参加するベースボールワールドカップが9日から欧州各国で開幕し、12日までに1次予選を終えた。クロアチアのザグレブで一次予選を戦った日本は、初戦の英国戦(9-7)、続くクロアチア戦(13-3)を白星で飾ったものの、3戦目で中米・カリブ代表のニカラグアに8-4で敗れ、全勝のニカラグアに次ぐグループ2位で2次予選に進むことになった。一方、欧州勢ではスペイン、英国、ドイツがグループ3位に入り、開催国として1次予選を免除されているイタリア、オランダとともに2次予選に進出した。
<ベースボールワールドカップ1次予選結果> ※グループ上位3チームが2次予選進出
グループA: | 1.メキシコ | 2.オーストラリア | 3.台湾 | 4.チェコ |
グループB: | 1.キューバ | 2.プエルトリコ | 3.スペイン | 4.南アフリカ |
グループC: | 1.カナダ | 2.オランダ領アンティーリャス諸島 | 3.韓国 | 4.スウェーデン |
グループD: | 1.ニカラグア | 2.日本 | 3.英国 | 4.クロアチア |
グループE: | 1.ベネズエラ | 2.米国 | 3.ドイツ | 4.中国 |
<ベースボールワールドカップ2次予選組み合わせ>
グループE(オランダ):
オランダ、キューバ、英国、ニカラグア、プエルトリコ、韓国、スペイン、ベネズエラ
グループF(イタリア):
イタリア、オーストラリア、カナダ、台湾、日本、メキシコ、アンティーリャス諸島、米国
●男子バスケット: ユーロバスケットで波乱、早くも2敗のスペインに黄信号
9月7日から、ポーランドで男子のユーロバスケット(欧州選手権)2009が始まった。すでに、予選リーグは終了し、各グループの上位3チームが決勝リーグへ進出したが、2007年の前回大会準優勝で、昨年の北京オリンピックでも銀メダルを獲得した優勝候補スペインが、ここまで苦しい戦いを強いられている。予選ラウンド初戦でいきなりセルビアに敗れたスペインは、3戦目ではスロベニアに延長の末、薄氷の勝利を収め、かろうじて予選グループ3位で決勝リーグへ進んだが、決勝リーグの初戦で再びトルコに土をつけられ、早くも2敗目を喫した。一方、フランスは予選、決勝リーグを通じ4連勝と、今大会波に乗っている。決勝リーグは16日まで行われ、2つのグループの上位各4チームがベスト8に駒を進める。また、ロンドンオリンピックの開催国として特別強化枠で出場した英国は3連敗に終わり、予選リーグで姿を消した。
<ユーロバスケット予選リーグ結果> ※太字は決勝リーグ進出決定
グループA: | 1.ギリシャ | 2.クロアチア | 3.マケドニア | 4.イスラエル |
グループB: | 1.フランス | 2.ドイツ | 3.ロシア | 4.ラトビア |
グループC: | 1.スロベニア | 2.セルビア | 3.スペイン | 4.英国 |
グループD: | 1.トルコ | 2.ポーランド | 3.リトアニア | 4.ブルガリア |
<ユーロバスケット決勝リーグ途中経過> ※9/12時点
グループE:
1.フランス(4勝) 2.ギリシャ(3勝1敗) 3.ロシア(2勝2敗)、4.クロアチア(1勝3敗)
5.ドイツ(1勝3敗) 6.マケドニア(1勝3敗)
グループF:
1. トルコ(3勝) 2.スロベニア(2勝1敗) 3.セルビア(2勝1敗) 4.スペイン(1勝2敗)
5.ポーランド(1勝2敗) 6.リトアニア(3敗)
● 2016年オリンピック招致: 米国がコペンハーゲンのIOC総会にミシェル・オバマ大統領夫人の派遣を発表。オバマ大統領は欠席の可能性が濃厚
米ホワイトハウスの発表によると、米国政府は、2016年のオリンピック開催国を決定するコペンハーゲンでのIOC総会に、シカゴ五輪誘致代表団のメンバーとしてミシェル・オバマ大統領夫人を派遣することを決めた。米国では、蓄積する国内問題に対応することを第一優先とするバラク・オバマ大統領が総会を欠席するのではないかとの見方が広まっていたが、その矢先の発表だけに様々な憶測を呼びそうだ。オバマ大統領はすでに、シカゴのリチャード・ダレイ市長に電話し、同氏の代わりに夫人が出席することを伝えたという。また、ホワイトハウスのスポークスマンはIOCのジャック・ロゲ会長に対し、「国内の医療制度問題に集中するため、大統領が総会に出席できるかどうかは最後の最後まで分からない」と伝えたという。とはいえ、大統領周辺は、たとえ数時間だけでも総会に出席できるよう調整を進めているといい、総会への参加の可能性はまだ開かれている。また、シカゴ五輪誘致関係者も最後までオバマ大統領の出席を信じている。なお、同じく最終候補地に残るスペインのマドリーはフアン・カルロス国王の、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロはルーラ大統領の派遣を決めている。