ヨーロッパニュース一覧

2009-10-13

ヨーロッパ・ニュース Vol.98

2009/10/13

男子ハンドボール: チャンピオンズリーグ、グループラウンド第2節、モンペリエが敗れる波乱

<フランス、モンペリエ>

 男子ハンドボールのチャンピオンズリーグは、10日と11日に第2節が行われ、グループAで世界ナンバーワンプレーヤーのフランス代表二コラ・カラバティッチを擁するモンペリエがルーマニアのコンスタンタに37-33で敗れる波乱があった。また、グループBでも、ドイツのレーン=ネッカー・ローベンがポーランドの伏兵KS Vive Targi Kielceと29-29で引き分けた。一方、グループCでは欧州王者のスペイン、シウダー・レアルがドイツのハンブルガーと対戦し、アウエーのシウダー・レアルが32-26で貫録勝ちした。第2節注目の一戦、グループBのバルセロナ対THWキールは、キールが30-27でバルセロナを破った。




女子ホッケー: チャンピオンズ・チャレンジ2009開幕

 FIH(国際ホッケー連盟)主催の国際大会である女子ホッケーのチャンピオンズ・チャンレンジが 11日より南アフリカのケープタウンで開幕した。2年ごとに行われるこの大会には世界ランキングトップ4は参加しないが、 同5位の日本を筆頭に、6位スペイン、11位ニュージーランド、16位イタリア、17位チリ、韓国、アゼルバイジャン、開催国南アフリカの8カ国が参加する予定だったが、韓国が直前に出場辞退したため、7カ国で開催されることになった。
 初日は、スペインがイタリアを4-1で下したほか、日本はアゼルバイジャンを5-0で一蹴、地元南アフリカもチリを1-0で下し初戦を飾った。

<チャンピオンズ・チャレンジ予選ラウンド組み合わせ>

プールA: 日本、南アフリカ、チリ、アゼルバイジャン

プールB: スペイン、ニュージーランド、イタリア

男子ホッケー: ユーロ・ホッケー・リーグ、ベスト8が出揃う

 10日と11日にバルセロナで男子ホッケーのユーロ・リーグ、グループラウンド1の最終節が行われ、ベスト16に進む8チームが決定した。なお残り8チームは、23〜25日までパリで行われるグループラウンド2で決まる。

<グループラウンド1最終結果> ※上位2チームがベスト16進出
プールB:
1.アトレティック・テラサ(スペイン) 2.レディングHC(イングランド)、3.CA.モンルージュ(フランス)

プールE:
1.RCDポロ・バルセロナ 2.ワーテルロー・ダックスHC(ベルギー)、3.HC.ディナモ・カザン(ロシア)

プールH:
1.UHCハンブルク(ドイツ)、2.グルンワルド・ポズナン(ポーランド)、3.グレナン(アイルランド)

プールG:
1.HCロッテルダム(オランダ)、2.ペンブローク・ワンダラーズ(アイルランド)、3.ケルバーンHC(スコットランド)


ラグビー: ハイネケンカップ開幕、昨年王者レンスターが不覚

 ラグビーのハイネケンカップが開幕し、現ヨーロッパチャンピオンのレンスター(アイルランド)がイングランド・プレミシップのロンドン・アイリッシュに12-9で敗れる波乱の幕開けとなった。
 また、同じくイングランド勢のノーサンプトン・セインツもアイルランドのマンスターを31-27で破る金星を挙げた。その一方で、プレミアシップ王者のレスター・タイガーズがウェールズのオスプリーズと32-32で引き分けた他、同じくセール・シャークスもトゥールーズに36-17で完敗するなど、イングランド勢は明暗を分けた。また、プール1で最弱と見られていたイタリアのベネトン・トレビソが初戦でフランスのペルペニャンを9-8で下すサプライズもあった。


男子ハンドボール: スペインリーグ、宮崎選手のアルコベンダスは競り負ける

 スペインのハンドボールトップリーグASOBALは第6節が行われ、宮崎大輔選手の所属するアルコベンダスはアウエーでトーレビエハと対戦。リードして迎えた残り7分から逆転され、最後は29-27で競り負けた。なおこの試合、宮崎はベンチスタートで1得点に終わった。



バスケットボール: NBAのスター選手が参加する『ユーロ・スーパーリーグ』構想が始動

 NBA(全米プロバスケットボール協会)は、欧州でのNBAの市場拡大のため、今後10年以内にヨーロッパの主要都市(ロンドン、ミランなど)をフランチャイズとしたユーロ・スーパーリーグにNBAのスタープレーヤーを送り込むことを検討している。
 NBAはすでに、プレシーズンにNBAのチームの欧州ツアーを実施しているが、2012年のロンドンオリンピックを前に英国でバスケットボールへの関心が高まることを見据えて、同国を拠点にしたNBAのレギュラーシーズン構想に向けて動き出した。

2016年リオ五輪の公式種目にゴルフと7人制ラグビーの追加が決定

 コペンハーゲンで行われていたIOC(国際オリンピック委員会)総会で、2016年のリオデジャネイロ五輪から、ゴルフと7人制ラグビーの2つの競技が新たな正式種目として追加されることが決まった。
 今回の総会で2013年までの再選が決まったジャック・ロゲIOC会長は、この2つの競技が「2016年前に前倒しで採用されることはない」と断言し、英国で特に盛んな両競技が、2012年ロンドン大会の種目には採用される可能性がないことを断言した。
 1904年大会を最後に五輪公式種目から外れたゴルフは、1989年に初めて五輪公式種目への申請が行われるまでの間、沈黙を保ってきた。それ以降、IOCはゴルフの五輪採用の条件として、世界最高レベルの選手の参加を要請してきたが、米国PGA(プロゴルフ協会)はこれに消極的な姿勢を示してきた。しかし昨年以来、アメリカのトップゴルフプレーヤー、米国PGAが協調して五輪への全面協力を表明すると、WADA(国際アンチドーピング協会)への参加も承認され、五輪参加への障害がなくなった。
 一方、7人制ラグビーは、1924年のパリ五輪以来、およそ92年ぶりの五輪種目復帰となる。(当時は15人制)