ヨーロッパ・ニュース Vol.100
2009/10/27
● 男子ハンドボール: スペインリーグ、宮崎が9ゴールの大活躍もチームは惜敗
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スペインの男子ハンドボールのプロリーグASOBALは第8節が行われ、宮崎大輔選手が所属するアルコベンダスはアウエーで現在上位につけるCAIアラゴンと対戦し、29-27で惜敗した。しかし、宮崎は両チーム最高の9ゴールを挙げるなど今季最高のパフォーマンスを披露。後半だけで7ゴールを決め相手を追い上げる先鋒となった宮崎は、翌日のスポーツ紙『マルカ』の個人評価で両チームの通じて唯一となる最高評価の3を獲得した。とはいえチームは3連敗中と勝ち星から見放されており、最下位から2番目の15位まで順位を落とした。
● 女子ハンドボール: チャンピオンズリーグ開幕
すでに開幕している男子に続き、24日から女子のチャンピオンズリーグ・グループリーグが開幕した。4チームずつ4グループに分かれて行われるグループリーグで上位2位までに入ったチームがメインラウンドに進出する。第1節を終えたところでは、ビボルク(デンマーク)、ヒポ・ニーダーオーストリッヒ(オーストリア)、ズベズダ・ズベニゴロード(ロシア)といった上位の常連チームが順当に勝利を収めた。
● 男子バスケットボール: ユーロリーグ・レギュラーシーズン開幕
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21日、男子バスケットボールのユーロリーグのレギュラーシーズンが開幕した。レギュラーシーズンは4つのグループに分かれたヨーロッパの強豪6チームの総当り戦で順位が争われ、上位4チームが次のトップ16ラウンドに進む。第1節ではロシアのキミキが延長の末、スペインのレアル・マドリードを83-81で破ったほか、イタリアのモンテパッシ・シエナはクロアチアのシボーナに85-40のダブルスコアで圧勝した。一方、昨季の王者ロシアのCSKAモスクワはギリシャの新鋭マローシと予想外の接戦を演じ、66-65の1点差で辛くも逃げ切った。
<ユーロリーグ、レギュラーシーズン組み合わせ>
グループA:
モンテパッシ・シレナ(イタリア)、リーガル・FCバルセロナ(スペイン)、サルギリス(リトアニア)、アスベル・バスケット(フランス)、フェネルバフチェ(トルコ)、シボーナ(クロアチア)
グループB:
オリンピアコス(ギリシャ)、ウニカハ(スペイン)、リエトゥボス・リタス(リトアニア)、エフェス・ピルセン(トルコ)、パルチザン(セルビア)、エンテン・オルリアン(フランス)
グループC:
マッカビ・エレクトラ(イスラエル)、ロットマティカ・ローマ(イタリア)、CSKAモスクワ(ロシア)、マローシCB(ギリシャ)、カハ・ラボラル(スペイン)、ユニオン・オリンピア(スロベニア)
グループD:
パナシナイコス(ギリシャ)、EWEバスケッツ(ドイツ)、BCキミキ(ロシア)、レアル・マドリード(スペイン)、アセコ・プロコム(ポーランド)、AJミラノ(イタリア)
● 女子サッカー: ウーマンズ・チャンピオンズリーグ、ベスト16プレーオフラウンド
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UEFA主催のウーマンズ・チャンピオンズリーグは、9月30日と10月7日に行われたベスト32ラウンドを勝ち抜いた16チームが出揃い、ベスト8入りをかけて11月4日と11日にホーム&アウエーでプレーオフを行う。注目は、スウェーデンカップでウメアを破って優勝したリンコピンと昨季の女王ドイツのジュイスブルクの対戦だろう。また、昨シーズン準優勝に終わったロシアのズベズダ2005、イングランドのアーセナル、フランスのリヨンら強豪チームがどのような戦いを見せるかも楽しみだ。
<ベスト16プレーオフ組み合わせ>
ロア(ノルウェー) vs ズベズダ2005(ロシア)
ロシヤンカ(ロシア) vs ウメア(スウェーデン)
スパルタ・プラハ(チェコ) vs アーセナル(イングランド)
モンペリエ(フランス) vs バイエルン(ドイツ)
ポーツダム(ドイツ) vs ブロンビー(デンマーク)
ニューレンバッハ(オーストリア) vs トーレス(イタリア)
ジュイスブルク(ドイツ) vs リンコピン(スウェーデン)
フォルトゥーナ(デンマーク) vs リヨン(フランス)
● アイスホッケー: チャンピオンズ・ホッケーリーグの2010-11シーズン再開が決定
国際アイスホッケー連盟(IIHF)は、欧州でプロリーグを持つ7カ国(チェコ、フィンランド、ドイツ、ロシア、スロバキア、スウェーデン、スイス)により構成されるホッケー・ヨーロッパ機構との間で、2010-11シーズンからチャンピオンズ・ホッケーリーグを再開することで合意に達した。
加盟国のリーグチャンピオンが参加して欧州クラブナンバーワンを決める同大会は2007-08シーズンより現行のフォーマットで始まったが、世界的な金融不況の影響を受け、今年の6月15日に今季の開催中止が決まった。
IIHFのレネ・ファセル会長は、「チャンピオンズ・ホッケーリーグの再開に向けて、我々は極めて重要な合意に達した。我々IIHFは、各国の協会、リーグと連携し、再開という共通の目的に向けて、一体となって相互の違いを解消していくことで合意した」との声明を発表した。
一方、ホッケー・ヨーロッパ機構のピーター・グドゥムンドソンGMも、次のような声明を発表している。
「現在、欧州アイスホッケーのクラブにとっては非常にエキサイティングでドラマチックな段階を迎えている。5年後、10年後のベストな方法であるかどうかは別として、今現在では、チャンピオンズ・ホッケーリーグが最良の選択であると考えており、2010年の秋をゴールとする同リーグの再開に合意した。IIFHとともに、我々リーグ機構のメンバーも最大限の努力を続けていくことを約束したい」
● 女子バレーボール: イタリア代表ピッチ二―ニが衝撃告白「バレ-界には同性愛が蔓延している」
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女子バレーボールのイタリア代表選手でセリエAベルガモのエースとして同国で圧倒的な人気を誇るフランチェスカ・ピッチニーニが、イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューで自身の私生活やバレー界で同性愛が蔓延していることなどを赤裸々に語り、世界中のバレーボール関係者、ファンに大きな衝撃を与えている。
イタリア代表として3度のオリンピックを経験し、2002年にはワールドチャンピオンにもなった同選手は、以前から噂されながらもタブーとされている同性愛の問題について、インタビューで次のように証言している。
「バレーボール界では同性愛が蔓延している。同性愛者のチームメートも知っているし、彼女たちのひとりに誘われたこともある」
一方、バレーボール界でのドーピング問題に関しては「ドーピング自体は存在するが、バレー界では全くない」と明確に否定した。