ヨーロッパニュース一覧

2009-11-26

ヨーロッパ・ニュース Vol.102

2009/11/26

女子ハンドボール: スペイン国際トーナメント、日本はスペインに敗れ2位に終わる

 20日から22日にかけてスペインのアルメリアで行われた女子ハンドボールの国際トーナメントに出場した日本代表は、優勝したスペインに敗れたものの1勝1敗1分の2位で大会を終えた。また、オムロンでプレーする日本代表の藤井紫緒(写真)が大会得点王に輝いた

<スペイン国際トーナメント最終成績>
1.スペイン(3勝) 2.日本(1勝1敗1分) 3.スロベニア(1勝2敗) 4.アンゴラ(2敗1分)
<日本代表の成績>
 
アンゴラ戦 29-29 △  スペイン戦 24-28 ●  スロベニア戦 28-19 ○



男子ハンドボール: アルコベンダス敗れる、宮崎は欠場

 18日に行われたスペインの男子プロハンドボールリーグASOBAL第11節で、宮崎大輔選手の所属するアルコベンダスは、現在リーグ3位につける強豪のバジャドリーと対戦。しかし、ここまで43ゴールを決めている宮崎は、前節のトレド戦での負傷が完治せず、この試合はスペインへ移籍して以来、初の負傷欠場となった。攻撃の柱の一角を欠いたチームは結局30-22で敗れ、2勝7敗2分けで15位に沈んでいる。アルコベンダスは次戦ではホームに首位のシウダー・レアルを迎えるが、宮崎の早期復帰が望まれる。

ラグビー: 元オールブラックス代表ロムー、フランス3部のセミプロチームでデビュー

 かつて、パワーとスピードを兼ね備えるWTBとしてオールブラックスの中心選手として活躍したトンガ出身のジョナ・ロムーが、フランス3部リーグのセミプロチームであるマルセイユ・ヴィトロールのメンバーとしてモンメリアムとのリーグ戦でデビューを果たし、ラグビーファンの注目を浴びた。
 2004年の肝臓移植、負傷と不運に見舞われ、幾度も引退の危機を乗り越えてきたかつてのスーパースターもすでに34歳となった。2006年に復帰した後も怪我に泣き、オールブラックスの代表選考からもはずれた。ほぼ2年ぶりの実戦となったロムーだがその存在感は健在で、試合ではトライこそ決められなかったものの、63-18で快勝したチームの勝利に貢献した。ロムーは試合後、「僕にとってここでの初めての試合だったが、まずまず満足できる内容だった。気分はいいよ。少しずつ信頼を勝ち取っていきたい。今日は、ややついていけない部分もあったからね。もちろん、奇跡を期待しているわけではないよ」とコメントし、久々の実戦を大いに楽しんだようだ。

男子ハンドボール: チャンピオンズリーグ、シウダー・レアル、バルセロナ、キールらがメインラウンドへの進出決定

 男子ハンドボールの欧州チャンピオンズリーグは、グループリーグ第6節が行われ、スペインのシウダー・レアル、バルセロナ、ドイツのTHWキール、ライン=ネッカー・レーベン、ハンガリーのべスプレムの5チームが、グループリーグ残り4節を残して一足先にメインラウンド進出を決めた。
 グループCでは、昨季の王者シウダー・レアルは、ホームでドイツのハンブルクを30-28で振り切り、全てのグループの中で唯一の6連勝を達成し、勝ち抜けを決めた。また、グループDのキールも最下位のアミチッタ・チューリヒ(スイス)を危なげなく下し、1分をはさむ5勝無敗で順当に次ラウンドに駒を進めた。

男子ホッケー: ユーロホッケーリーグのベスト16ラウンド組み合わせが決定

 男子ホッケーのヨーロッパクラブナンバーワンを決めるユーロ・ホッケーリーグ(EHL)のべスト16ラウンド(KO16)組み合わせが決定した。KO6は、来年4月にオランダのロッテルダムでノックアウト方式により行われる。

<EHL KO16ラウンド1回戦組み合わせ>
HCブローメンダール(ベルギー) 対 Der CLUB an der Alster(ドイツ)
UHCハンブルク(ドイツ) 対 ワーテルロー・ダックス(ベルギー)
RCポロ・バルセロナ(スペイン) 対 レディングHC(イングランド)
Rot-Weissケルン(ドイツ) 対 ペンブローク・ワンダラーズ(アイルランド)
アムステルダムH&BC(オランダ) 対 イースト・グリンステッド(イングランド)
ビーストンHC(イングランド) 対 KHC ルーベン(ベルギー)
HCロッテルダム(オランダ) 対  クラブ・エガラ(スペイン)
アトレティコ・テラサ(スペイン) 対 KS Pocztowiec Poznan(ポーランド)

アイスホッケー: 欧州チャンピオンズカップはディナモ・モスクワが優勝

 アイスホッケーの欧州チャンピオンズカップ決勝戦のセカンドレグが23日に行われ、ロシアのディナモ・モスクワがスウェーデンのべステロスを4-1で破り、初戦のスコア(2-0でディナモが勝利)との合計6-1で優勝した。この大会は、かつてIIHF(国際アイスホッケー連盟)の世界ランキングで6位までに位置する国のリーグチャンピオンの間で争われていたが、2004-05シーズンの初回大会以来、新たにチャンピオンズ・ホッケー・リーグとして行われた2008-09シーズンをはさみ、これまで5大会連続でロシア勢が栄冠に輝いている。
 一方、本大会に代わる大会として2008-09シーズンより出場国の枠を広げてスタートしたIIHF欧州チャンピオンズ・ホッケー・リーグは、わずか1年限りで見直しを余儀なくされ、2009-10シーズンは中止された。(2010-11シーズンより再開予定)