ヨーロッパニュース一覧

2010-1-12

ヨーロッパ・ニュース Vol.107

2010/01/12


男子バレーボール:欧州チャンピオンズリーグ再開(欧州)

<ピアツェンサは敗れる>

 
バレーボールの欧州チャンピオンズリーグは、年明けの 5、6、7日にグループリーグ第4節が行われた。
 男子のプールAでは、ロシアのディナモ・モスクワとイタリアのトレンティーノの強豪同士による注目の一戦が行われたが、3-1でディナモ・モスクワに軍配が上がった。 この結果、両チームはプールAでともに3勝1敗で並んだが、セット数の差でまだトレンティーノが首位をキープしている。またプールBでは同じくロシアのゼニト・カザンが、プールCではイタリアのルーベ・バンカ・マチェラッタがそれぞれ順当勝ちし、ともに首位をキープした。           
 一方、グループリーグ最大の激戦区となったプールEでは、ドイツのVfBフリードリヒスハーフェンがポーランドのJastrzebieにフルセットの末敗れ初の黒星を喫したが、依然としてグループ首位を維持している。また、VfBフリードリヒスハーフェンを追いかけるギリシャのパナシナイコス対イタリアのピアツェンサの対戦は、パナシナイコスが3-1で勝ち、一歩抜け出した。敗れたピアツェンサは1勝3敗となり、二次ラウンド進出が厳しくなった。このところ躍進が著しいポーランド勢は今大会も好調で、プールDではPGEスクラ・ベルハトフが、プールFではSA Rzeszowがそれぞれ首位に立ち、二次ラウンド進出に向けて順調な戦いぶりを見せている。

女子バレーボール:欧州チャンピオンズリーグ、トルコ勢の快進撃が止まらず(欧州)

 欧州チャンピオンズリーグは5日に女子のグループリーグが再開したが、今季CLで快進撃を続けるトルコ勢が、年明けの第4節でも好調を続けている。プールBのTテレコム・イスタンブール、プールCのフェネルバフチェのトルコ勢2強は、いずれもストレート勝ちでグループ4連勝とし、首位をがっちりキープした。中でもフェネルバフチェは、4試合で失セット0と抜群の安定感を見せており、トルコのクラブとして初のCL制覇も現実味を帯びてきた。これらトルコ勢の陰に隠れ、イタリア勢、ロシア勢に例年の勢いが見られない今大会だが、プールAではベルガモがフランスのカンヌに3-1で勝ち、前節の借り(1-3で敗戦)を返した。

女子ハンドボール:欧州チャンピオンズリーグ、ビボルクがメインラウンド進出決定

<ビボルク勝利>

 女子ハンドボールの欧州チャンピオンズリーグ、グループリーグ第5節が9日と10日に行われ、プールAのデンマークチャンピオン、ビボイクがノルウェーのByasenを29-22で下し、メインラウンド進出を確定した。
 また、すでにメインラウンド進出を決めているプールBのスロベニアのRKクリム・メルカトールは、今節もフランスのメッツ・ハンドボールを35-31で破りグループリーグ5連勝として、今大会最大のサプライズとなっている。一方、プールC首位のCSオルチム・バルセア(ルーマニア)はスペインのイチャコに27-26で競り勝ち、プールD首位のラルビックHK(ノルウェー)もモンテネグロのBudcnostを29-22で退けて、ともにメインラウンド進出まであと一歩とした。

男子ハンドボール:ユーロ2010開催まであと1週間、王者フランスの連覇なるか

<熱狂的なデンマークファン>

 1月19日から31日まで、オーストリアの5都市で男子ハンドボールのユーロ2010(欧州選手権)が開催される。
 
2007年の前回大会覇者で、2008年の北京オリンピックでは金メダル、昨年の世界選手権でも優勝と、過去3年のビッグタイトルを独占している王者フランスの大会連覇を阻むべく、北京オリンピック準優勝のアイスランド、世界選手権2位のクロアチア、ロシア、デンマーク、スペインら欧州の強豪が挑む。
 4チームずつが4グループに分かれ行われるグループリーグでは、各グループ2位までのチームがベスト8に進出する。

<ユーロ2010グループリーグ組み合わせ>
グループA: クロアチア、ロシア、ウクライナ、ノルウェー
グループB: デンマーク、アイスランド、オーストリア、セルビア
グループC: ドイツ、スウェーデン、ポーランド、スロベニア
グループD: フランス、スペイン、ハンガリー、チェコ

欧州各地を襲う寒波により、英国でラグビー、サッカーの試合が相次いで順延に

<英国北部は豪雪に見舞われた>

 年明けから欧州全域を直撃している大寒波の影響で、降雪や凍結により、欧州各地で多くのスポーツイベントが中止、延期を余儀なくされている。
 特に先週、悪天候に見舞われた英国では、豪雪のため多くの交通機関が止まるなど、大きな被害が出ているが、スポーツも例外ではなく、週末に予定されていたラグビー、サッカーの試合が相次いで中止、順延に追い込まれた。
 ラグビーのイングランド・プレミアシップでは、週末の9日、10日に予定されていた7試合のうち6試合が、降雪による交通機関のマヒ、ピッチの凍結などにより中止された。また、サッカーのプレミアリーグでも7試合が中止となった他、2部リーグでは全試合が中止となるなど、多大な影響を受けた。また、スコットランド、アイルランド、ウェールズの3地域で行われるラグビーのケルティック・リーグでも、4試合が中止となっている。この寒波は当分続くものと見られており、再試合のための日程調整など、リーグ運営側の頭を悩ませることになりそうだ。