ヨーロッパニュース一覧

2010-1-20

ヨーロッパ・ニュース Vol.108

2010/01/20


男子バスケットボール: ユーロリーグ、トップ16出揃う(欧州)

<バルセロナの新星ルビオ>

 ユーロリーグのレギュラーシーズンは13、14日に最終節が行われ、トップ16に進出するチームがすべて出揃った。
 レギュラーシーズンを終えて特筆すべきは、10連勝を果たしたリーガル・・バルセロナだ。最終節でもMVPに輝いたスペイン代表の新星リッキー・ルビオの加入により安定感を増したバルセロナは、今季ここまで、すべての大会で快進撃を続けている。スペイン国内のリーグ戦でも15連勝中で17勝1敗と桁違いの強さを見せるバルセロナは、ユーロリーグでも文句なしの優勝候補だ。昨年はファイナル4入りしたものの優勝を逃しているだけに、今年こそは雪辱を果たしたいところだ。このバルセロナを追うのが、2008年の王者CSKAモスクワ(ロシア)、昨年の王者パナシナイコス、オリンピアコス(ギリシャ)、カハ・ラボラス(旧タウ・セラミカ)(スペイン)、モン、
テパッシ・シエナ(イタリア)といったファイナル4常連チームだ。いずれにしても、まずは次ラウンドであるトップ16のグループリーグを勝ち抜かなければならない。

<トップ16グループラウンド組み合わせ>

グループE:

リーガル・バルセロナ(スペイン)

パナシナイコス・アテネ(ギリシャ)

パルチザン・ベオグラード(セルビア)

マルーシBC(ギリシャ)

グループF:

レアル・マドリード(スペイン)

モンテパッシ・シエナ(イタリア)

マッカビ・エレクトラ・テルアビブ(イスラエル)

エフェス・ピルセン・イスタンブール(トルコ)

グループG:

CSKAモスクワ(ロシア)

ウニカハ・マラガ(スペイン)

ザルグリス・カヌアス(リトアニア)

アセコ・プロコム(ポーランド)

グループH:

オリンピアコス(ギリシャ)

カハ・ラボラル(スペイン)

BCキミキ・モスクワ(ロシア)

シボーナ・アグレブ(クロアチア)

バレーボール: 欧州チャンピオンズリーグ: メインラウンド第5節(欧州)

<快進撃のフェネルバフチェ>

 バレーボールのチャンピオンズリーグは、12日、13日に男女ともに第5節が行われた。
 男子では、プールBのルベン・カザン(ロシア)がウニカハ(スペイン)をストレートで破り、唯一の5連勝を飾った。また、プールCのルーベ・バンカ(イタリア)、プールEのVfBフリードリヒスハーフェン(ドイツ)はいずれも勝ち、4勝1敗で次ラウンド進出を確定した。その他、ここまで4連勝中のAsseco Resovia  RZESZOW(ポーランド)は、フルセットの末、最下位のパリ・バレー(フランス)に敗れたが、最終節を前に2位以内が確定している。
 一方、激戦区のプールAでは、トレンティーノ(イタリア)がグループ最下位のJihostroj CESKE BUDEJOVICE(チェコ)を3-1で下し4勝1敗で首位に立っているが、上位3チームの差はわずかだ。トレンティーノは、最終節で2位につけるオリンピアコス(ギリシャ)と直接対決を残すが、もしこの一線に敗れ3位のディナモ・モスクワが勝てば、セット数での争いとなり、次ラウンド進出を絶たれる可能性もある。

 女子では、プールCでここまで失セットなしの4連勝中だったフェネルバフチェ(トルコ)がディナモ・モスクワ(ロシア)相手に初めてセットを奪われた。試合はとフルセットにもつれ込んだが、最終セットを15-13でとったフェネルバフチェが辛勝し、5連勝とした。また、同じく連勝中だったプールBのテレコム・イスタンブール(トルコ)は、ペッサロ(イタリア)にフルセットの末敗れ4勝1敗で並んだが、両者揃って次ラウンド進出を決めている。


ラグビー: ハイネケンカップ第5節

 ラグビーのハイネケンカップは16、17日にグループリーグの第5節が行われた。優勝候補の筆頭であるアイルランド勢のマンスターとレンスターは、初戦でこそつまずいたものの、その後は徐々に調子を取り戻し、本来の力を発揮しつつある。16日の試合でもマンスターは44-7でトレビソを一蹴、レンスターもブライブに27-10で勝ち、ともに4勝1敗でプール1、プール6の首位に立っている。また、トゥールーズ、スタッド・フランスのフランス勢、レスター、ノーザンプトンのイングランド勢も順当に勝利を挙げたが、プール2で無傷の4連勝中だったビアリッツはグロスターに23-8で敗れ、今季発黒星を喫した。