ヨーロッパニュース一覧

2010-4-6

ヨーロッパ・ニュース Vol.114

2010/04/06


女子バレーボール: チャンピオンズリーグ、ベルガモが優勝

 女子バレーボールのCEV Indesitチャンピオンズリーグは 3日と4日にカンヌでファイナル4が行われ、決勝戦でイタリアのベルガモがフルセットの末トルコのフェネルバフチェ・イスタンブールを破り、2年連続優勝を果たした。
 ベルガモは準決勝で、日本の中田久美アシスタントコーチがいる同じイタリアのノバーラを3-1で破り決勝へ。一方、トルコ勢として初優勝を目指すフェネルバフチェは、地元カンヌを相手に苦戦するも3-2で勝ち、決勝戦に進んだ。決勝戦は第1、第2セットをベルガモが先取するが、フェネルバフチェが第3、第4セットを奪い返す手に汗にぎる接戦となったが、最後は大会MVPに輝いたピッチニアーニを擁するベルガモが底力を見せ、最終セットを15-9でとり優勝を引き寄せた。なお、3位決定戦ではカンヌがノバーラに勝った。

<チャンピオンズリーグファイナル4結果>
準決勝
4/3 フェネルバフチェ・イスタンブール 3-2 ラシン・クラブ・カンヌ
(18-25、25-19、25-18、17-25、23-21)
4/3 アシステル・ノバーラ 1-3 バレー・ベルガモ
(20-25、25-21、19-25、15-25)

決勝
4/4 フェネルバフチェ・イスタンブール 2-3 バレー・ベルガモ
(22-25、21-25、25-22、25-20、9-15)

3位決定戦
4/4 ラシン・クラブ・カンヌ 3-0 アシステル・ノバーラ  
(26-24、15-19、25-18)

<大会最優秀選手>
MVP : フランチェスカ・ピッチアーニ(ベルガモ)
ベストスコアラー : エカテリーナ・ガモバ(フェネルバフチェ)
ベストスパイカー : ナディア・セントーニ(カンヌ)
ベストサーバー : ナターシャ・オスモクロビック(フェネルバフチェ)
ベストブロッカー : ビクトリア・ラーバ(カンヌ)
ベストレシーバー : アントネーラ・デッル・コーレ(ベルガモ)
ベストリベロ : エンリカ・メルロ(ベルガモ)
ベストセッター : エレオノーラ・ロ・ビアンコ(ベルガモ)

男子バスケットボール: ユーロリーガ、ファイナル4が決定

 男子バスケットボールの欧州クラブナンバーワンを決めるユーロリーガのプレーオフ第4戦が先週行われ、今年のファイナル4に進む4チームが決定した。5月にパリで行われるファイナル4に勝ち進んだのは、リーガル・バルセロナ(スペイン)、パルチザン・ベオグラード(セルビア)、CSKAモスクワ(ロシア)、オリンピアコス(ギリシャ)の4チーム。いずれも3勝1敗で勝ち越しを決めている。バルセロナ、CSKA、バルセロナは昨シーズンに続く2年連続のファイナル4進出となった。

<ユーロリーグプレーオフ結果>
リーガル・バルセロナ(スペイン) 3-1 レアル・マドリード(スペイン)
マッカビ・エレクトラ(イスラエル) 1-3 パルチザン・ベオグラード(セルビア
CSKAモスクワ(ロシア) 3-1 カハ・ラボラル(スペイン)
オリンピアコス(ギリシャ) 3-1 アセコ・プロコム(トルコ)

<ファイナル4パリ大会組み合わせ>
5/7 リーガル・バルセロナ vs CSKAモスクワ
5/7 パルチザン vs オリンピアコス

男子ホッケー: ユーロホッケーリーグ、ベスト4のうち3チームがオランダ勢

 男子ホッケーのユーロホッケーリーグは、2日から5日かけて16チームによるKO16ラウンドが行われ、RCポロ・バルセロナ(スペイン)、アムステルダムH&BC(オランダ)、HCロッテルダム(オランダ)、UHCハンブルク(ドイツ)の4チームが5月に行われる準決勝に駒を進めた。なお、準決勝ではオランダ勢同士が対戦する。

<KO16ラウンド 準々決勝結果>
4/4 RCポロ・バルセロナ(スペイン) 3-2 Rot-Weissケルン(ドイツ)
4/4 アムステルダムH&BC(オランダ) 3-2 KHCルーベン(ベルギー)
4/5 HCロッテルダム(オランダ) 5-3 アスレティック・テラサ(スペイン)
4/5 HCブローメンダール(オランダ) 3-5 UHCハンブルク(ドイツ)

<準決勝組み合わせ>
5/22 UHCハンブルク vs RCポロ・バルセロナ
5/22 アムステルダムH&BC vs HCロッテルダム

男子ハンドボール: 欧州チャンピオンズリーグ、準々決勝8チームが決まる

 男子ハンドボールの欧州チャンピオンズリーグは、ホーム&アウエー形式によるベスト16ラウンドが行われ、昨シーズン王者のシウダー・レアル(スペイン)、準優勝のTHWキール(ドイツ)をはじめ、優勝候補が順当に準々決勝に勝ち残った。国別で見ると、ドイツ勢が3チーム(THWキール、HSVハンブルグ、レーン=ネッカー・レーベン)、スペイン勢が2チーム(シウダー・レアル、バルセロナ)、その他、ルーマニア(MKBベスプレム)、ロシア(チェクホフスキー・メデベディ)、フランス(モンペリエ)がそれぞれ1チームとなっている。準々決勝の組み合わせ抽選会は6日にウイーンで行われる。

ハンドボール: IHF会長、EHFとの組織統合を模索か

 インターネットサイト「チームハンドボールニュース.com」(teamhandballnews.com)が伝えたところによると、IHF(国際ハンドボール連盟)のハッサン・ムスタファ会長が、先日EHF(欧州ハンドボール連盟)のトップを招き会談を行った際、IHFとEHFの統合についての提案を申し出たという。
 この提案の詳細については一切公表されていないため真偽のほどは定かではないが、IHFに近い関係者の証言によると、ムスタファ会長は、現執行部への反発が強い欧州各国を組織するEHFを取り込むことで、国際舞台でのさらなるリーダーシップを強めたいとの狙いがあるという。この関係者は、「対等な関係での統合」というのはあくまで表向きで、実質的にはIHFがEHFを吸収合併することを意図しているという。
 IHFは統合の効果として、現在IHFとEHFが別々に行っているマーケッティング(TV放映権、スポンサー)面での統一化、ハンドボール小国へ対する支援の拡大、各国リーグと国際トーナメントにおける代表チームの日程調整の簡易化などのメリットをうたっている。またこの背景には、EHFが1991年に設立された新しい連盟であり、それまで、ヨーロッパの大会やクラブトーナメントは全てIHFの直轄で運営されていたという経緯もある。
 この統合についての交渉に向けては数々の障害があるものの、両者は年内の統合に向けてすでに基本合意に達しているとのうわさもある。両者の統合が行われた場合、組織の運営、管理はIHFが行い、大会の運営や技術面をEHFが担当するという分業制になる可能性が高いという。いずれにしても、この統合が実現すれば、今後行わる国際大会、クラブレベルの大会などすべてについて、あらゆる面で大きな変化がもたらされることになりそうだ。
 統合に向けて最大の懸案となるのは、新組織のトップマネージメントについてだが、統合後最初の会長選挙が行われるまでの間は、両連盟の会長が交互に暫定でトップを務め、暫定会長の下、それぞれの連盟から選出された役員による統合委員会が組織されることになる案が有力だという。さらに、統合委員会の下にヨーロッパセクションと非ヨーロッパセクションという2つの大きな部門が開設され、それぞれの部門が各地域の運営、管理などを行っていくことになるという。

ソース(英語): http://teamhandballnews.com/news.php?item.992 

第2回 EUスポーツフォーラム」が4月19、20日にマドリードで開催

 4月19、20日の2日間にわたり、スペインのマドリードで「第2回 EUスポーツフォーラム」が開催される。欧州連合(EU)のスポーツ委員会が主催するこのフォーラムは欧州最大のスポーツ会議だが、欧州のみならず国際スポーツの主要団体からあわせて180人の関係者が参加し、スポーツに関するさまざまな分野で意見交換を行う。また、ゲストスピーカーとして、EU文部・スポーツ科学省長官、スペイン、ベルギー、ハンガリーのスポーツ省大臣、ヨーロッパスポーツ委員会会長、IOC(国際オリンピック委員会)のジャック・ロゲ会長、FIFA(国際サッカー連盟)のジョゼフ・ブラッター会長、ヨーロッパ・ヨーロピアン・クラブ協会のカール=ハインツ・ルンメニゲ会長など錚々たる面々が招待され、活発なパネルディスカッションが行われる予定。

スポーツフォーラムのアジェンダ(公式日程表)(英語):
http://ec.europa.eu/sport/news/doc/draft_agenda_eu_sport_forum_2010_version2.pdf