ヨーロッパニュース一覧

2010-5-11

ヨーロッパ・ニュース Vol.119

2010/05/11


男子バスケットボール: ユーロリーグはバルセロナが優勝

<7年ぶりに優勝したバルセロナ>

 男子バスケットボールの欧州クラブチャンピオンを決めるユーロリーグ・ファイナル4が7日と9日にパリで行われ、スペインのリーガル・バルセロナが2002-03シーズン以来7年ぶりに優勝を飾った。
 決勝戦では、準決勝でロシアのCSKAモスクワを64-54で下したバルセロナと、延長の末83-80の僅差でパルチザンを破ったギリシャのオリンピアコスの決戦となった。今季加入した19歳のリッキ-・ルビオがチームの攻撃を牽引するバルセロナは、ファイナル4のMVPに選ばれたナバロの21ポイントを挙げる活躍などにより、86-68と予想外の大差をつけて勝利し、ヨーロッパチャンピオンの称号を手にした。なお、3位決定戦ではCSKAモスクワがパルチザンを90-88で下した。

<ユーロリーグ・ファイナル4結果>
準決勝
5/7 リーガル・FCバルセロナ(スペイン) 64-54 CSKAモスクワ(ロシア)
5/7 パルチザン(セルビア) 80-83 オリンピアコス(ギリシャ)

決勝
5/9 リーガル・FCバルセロナ 86-68 オリンピアコス

3位決定戦
5/9 CSKAモスクワ 90-88 パルチザン

ラグビー: 英プレミアシップで人工芝のピッチ導入の動き

英『サンデー・テレグラフ』紙によると、イングランドのプロラグビー・トップリーグであるプレミアシップで、「よりハイレベルの試合を実現する」との理由により人工芝のピッチ導入を検討する動きがあるという。この試みについては、他にもグランドの美しさを維持する視覚的なメリット、けが防止のメリットなどが理由として挙げられている。プレミアシップのマーク・マッカーシーCEOは、「われわれは、より高いレベルでのゲームを実現するために安定したピッチを必要としている。来シーズンの導入はないだろうが、近いうちに実現するだろう」とコメントし、人工芝導入に前向きな姿勢を見せた。IRB(国際ラグビー協会)とFIFA(国際サッカー連盟)はすでに、ラグビーとサッカー双方の競技に最適な人工芝の開発に着手しているという。実際、英国内でもニューカッスルやマレーフィールドには人工芝が導入されているグランドもある。この問題の発端となったのは、昨年11月に行われたプレミアシップのセール・シャークスとロンドン・ワスプス戦で、泥沼化したセールのピッチでの試合をワスプスが拒んだことによる。この提案は、2015年の英国ワールドカップに向けた5カ年計画の一端にも組み込まれている。


男子ハンドボール: 欧州チャンピオンズリーグ・ファイナル4の組み合わせが決まる

 男子ハンドボールの欧州チャンピオンズリーグ・ファイナル4が出揃い、4日に組み合わせ抽選が行われた。同大会では、昨年までは準決勝、決勝ともにホーム&アウエーの2試合を行うシステムだったが、今季から新たに、バレーボール、バスケットボールのチャンピオンズリーグで導入されている一発勝負によるファイナル4ステージが導入されることになった。記念すべき第1回大会はドイツのケルンで2日間にわたって行われ、29日に準決勝の2試合が、30日に決勝および3位決定戦が予定されている。

<欧州ハンドボールリーグ・ファイナル4組み合わせ>
5/29 シウダー・レアル(スペイン) vs チェコフスキー・メドベディ(ロシア)
5/29 THWキール(ドイツ) vs FCバルセロナ(スペイン)


アイスホッケー: 世界選手権ドイツ大会が開幕

 アイスホッケーの世界選手権が7日からドイツの3都市で始まった。この大会には世界の強豪国 16チームが参加し、4つのグループに分かれて一次予選ラウンドを行う。各グループの上位3チームは2グループに分かれて二次予選ラウンドを戦い、各グループの上位4チームが決勝トーナメントに駒を進める。決勝戦は23日に行われる。
 7日に行われたオープニングマッチでは、バンクーバーオリンピック銀メダリストの米国を地元ドイツが2-1で破るサプライズで幕を開けた。米国は第2戦でもデンマークに2-1で敗れ、早くも2杯目を喫している。

<世界選手権一次予選ラウンド組み合わせ>
グループA: ロシア、ベラルーシ、スロバキア、カザフスタン
グループB: カナダ、スイス、ラトビア、イタリア
グループC: スウェーデン、チェコ、ノルウェー、フランス
グループD: フィンランド、米国、ドイツ、デンマーク