ヨーロッパニュース一覧

2010-5-18

ヨーロッパ・ニュース Vol.120

2010/05/18


女子ハンドボール: ビボルクが欧州連覇を達成

<ホームで欧州連覇を決めたビボルク>

 ホーム&アウエーで争われる女子ハンドボールの欧州チャンピオンズリーグ決勝の第2戦が15日に行われ、デンマークのビボルクHKがルーマニアのオルチム・RM・バルセアを32-31で下し、第1戦に続き2連勝で2試合合計のスコアを60-52として、文句なしの優勝を決めた。
 
ビボルクは昨シーズンに続く2連覇で、過去5年のうち3度目の優勝となる。
 オルチムにサプライズは起こらなかった。8日にホームのルーマニアで行われた第1戦を21-28の大差で落としたオルチムは、アウエーで7点差をひっくり返さなければならない窮地に追い込まれたが、接戦に持ち込むのがやっとだった。

男子ハンドボール: シウダー・レアルがリーグ戦で無傷の30連勝を達成

 男子ハンドボールのスペインリーグASOBALは、15日に最終節が行われ、すでにリーグ優勝を決めているシウダー・レアルがクエンカに39-20で圧勝し、最終戦を勝利で飾ると共に、今季無傷の30連勝という偉業を達成した。チャンピオンズリーグ連覇に加え、リーグ戦4連覇ともはや欧州で敵なしのシウダー・レアルだが、休む間もなく、17日からカタールではじまるIHFスーパーグローブ(世界クラブ選手権)に欧州代表として出場することになっている。


男子ハンドボール: スペインリーグ終了、宮崎のアルコベンダスは9位

 男子ハンドボールのスペインリーグASOBALは15日に最終節を迎え、今季からアルコベンダスに移籍した日本代表の宮崎大輔選手にとって最初のシーズンも幕を閉じた。最終戦でアンテケラと対戦したアルコベンダスは32-23で勝利を収め、過去最高の9位でシーズンを終えることになった。この試合に出場した宮崎は、チーム最多タイの5ゴールを挙げる活躍で勝利に貢献した。宮崎は今季30試合のうち25試合に出場し、ペシッチ、ドミンゲスに次ぐチーム3位のトータル104ゴールをマークした。また、チームトップの20のアシストを記録し、チャンスメイクでも大きな力を発揮した。


男子ハンドボール: 世界クラブ選手権(IHFスーパーグローブ)開催

 17日から21日までカタールのドーハでIHFスーパーグローブ(世界クラブ選手権)が開催される。この大会には、前回大会の王者で欧州チャンピオンのシウダー・レアル(スペイン)をはじめ、北中米王者のウノパル(ブラジル)、アフリカ王者のザマレク(エジプト)、アジア王者のアルサード(レバノン)、オセアニア王者サザンスターズ(ニュージーランド)、開催国カタールのアルサードの6チームが参加し、クラブ世界一を決める。


アイスホッケー: 世界選手権一次予選で米国が敗退

<予選3連敗の米国>

 ドイツで行われているアイスホッケーの世界選手権は一次予選リーグを終了し二次予選に入ったが、バンクーバーオリンピック銀メダリストの米国が3連敗でグループ最下位となり、敗退する波乱があった。米国は、ドイツとのオープニングマッチを1-2で落とすと、続くデンマーク戦でも1-2で敗れ、最終戦もフィンランドに2-3で敗れた。米国の一次予選敗退は1982年以来となる。米国は敗者復活トーナメントにまわるが、もしここで上位2チームに残れなければ、次回2011年に行われるディビジョンIのスロバキア大会への出場権を失うという瀬戸際に追い詰められた。また、バンクーバーオリンピック金メダリストのカナダは一次予選をグループ2位で突破したものの、二次予選ではスイス、スウェーデンに敗れて2勝2敗のタイとなった。対照的に好調な戦いぶりを見せているのがロシアとスイスだ。ロシアは一次予選を3連勝で勝ちぬけると、二次予選も4連勝とここまで7連勝中、一方のスイスも黒星なしの6連勝中でともに快進撃を見せている。その他、古豪のスウェーデン、フィンランドなどが上位につけている。