ヨーロッパニュース一覧

2010-9-7

ヨーロッパ・ニュース Vol.124

2010/09/07


男子バスケットボール世界選手権: スペイン、トルコなどがベスト8進出

<ベスト8入りを決めたトルコ>

 トルコで行われている男子バスケットボール世界選手権は決勝トーナメント1回戦の4試合が行われ、ベスト8のうち4チームが出揃った。
 1回戦の4試合はいずれも興味深い組み合わせとなったが、東欧勢同士となったセルビア対クロアチアは大接戦となった。 セルビアは第1Qでクロアチアに8点のリードを奪われる予想外の苦戦を強いられるが、徐々に盛り返し逆転すると、逆に5点差をつけて第4Qを迎える。しかし、クロアチアも必死の抵抗を見せ、試合終了まで残り5秒で72-72の同点とする。結局、終了1秒前にセルビアが相手ファウルでフリースローを得ると、この日21ポイントを挙げたラシッチが決め、セルビアが73-72でベスト8一番乗りを決めた。
 このほか、2006年大会の決勝の再現となったスペイン対ギリシャの対戦は、スペインが80-72で勝利、地元トルコもフランスを95-77で破りベスト8へ駒を進めた。また、スロベニアはオーストラリアを寄せ付けず87-58で圧勝、ベスト8でトルコと対戦する。注目のアメリカなどが登場する残り4試合は6日と7日に行われる。

<決勝トーナメント1回戦結果>
9/4 セルビア 73-72 クロアチア
9/4 スペイン 80-72 ギリシャ
9/5 スロベニア 87-58 オーストラリア
9/5 トルコ 95-77 フランス

9/6 アメリカ vs アンゴラ
9/6 ロシア vs ニュージーランド
9/7 リトアニア vs 中国
9/7 アルゼンチン vs ブラジル

女子ホッケーワールドカップ予選ラウンド: オランダ、アルゼンチン、イングランドのベスト4進出が決定

<圧倒的な強さのオランダ>

 アルゼンチンのロサリオで行われている女子ホッケーのワールドカップは、ここまで予選ラウンド4試合が終了し、残すところ1試合となった。プールAでは、オランダが4戦全勝と圧倒的な強さを見せ、準決勝進出を確実としたが、残りの1枠をめぐり3勝1敗で並ぶドイツとオーストラリアが最終戦で激突する。
 一方プールBでは、最終節を待たずに4連勝の地元アルゼンチンと3勝1分のイングランドのベスト4入りが確定している。なお、プールAに出場した日本はここまで1分3敗とまだ勝ち星に恵まれていないが、最終戦では全勝でベスト4入りを決めているオランダと対戦する。

<ワールドカップ予選ラウンド結果(第4節まで)> ※( )は勝ち点
プールA
1.オランダ(12) 2.ドイツ(9) 3.オーストラリア(9) 4.インド(3) 5.日本(1) 6.ニュージーランド(1)
プールB
1.アルゼンチン(12) 2.イングランド(10) 3.韓国(5) 4.中国(3) 5.南アフリカ(3) 6.スペイン(1)


女子ラグビーワールドカップ: ニュージーランドが4連覇

 5日に英国ロンドンのトゥイッケナムスタジアムで行われたラグビーの女子ワールドカップ決勝は、ニュージーランドが13-10でイングランドを下し、大会4連覇を達成した。
 12チームが出場したこの大会で決勝に勝ち上がったのは、3連覇中の女王“ブラック・ファーンズ”ことニュージーランドと地元開催で優勝を狙うイングランドだった。圧倒的な強さで予選ラウンドを突破した両チームは、準決勝でもニュージーランドがフランスを45-7、イングランドがオーストラリアを15-0
と一蹴して決勝。決勝戦では先にリードしたニュージーランドがイングランドの追撃を受けるが、最後は3点差で逃げ切った。

<カルラ・ホヘパ>

 なお、大会終了後に発表されたIRB年間女子最優秀選手にはニュージーランドのカルラ・ホヘパが選ばれた。

<ワールドカップ準決勝>
9/1 ニュージーランド 45-7 フランス
9/1 イングランド 15-0 オーストラリア

<決勝>
9/5 ニュージーランド 13-10 イングランド

男子ハンドボール欧州チャンピオンズリーグ: ライン・ネッカーらが本選へ

 男子ハンドボールの欧州チャンピオンズリーグは予備予選が終了し、グループリーグを勝ち抜いた3チームが決定。これで、本選に出場する18チーム全てが出揃った。予備予選からの出場組は、スロバキアのタトゥラン・プレソフ、ベラルーシのディナモ・ミンスク、ドイツのライン・ネッカー・ローベンの3チーム。スペインのアデマール、スロベニアのRK Gorenje Velenjeは本選に駒を進めることが出来ず敗退した。

男子ハンドボール スペイン・スーパーカップ: シウダー・レアルがバルセロナを破り優勝

<優勝したシウダー・レアル>

 スペインリーグASOBAL王者と国王杯覇者が対戦するスペイン・スーパーカップが5日に行われ、リーグ王者のシウダー・レアルが29-28の僅差でバルセロナを下し、優勝した。
 スペインのみならず欧州のトップチームである両者の対戦は、序盤から拮抗した展開となる。バルセロナはルテンカがチームを引っ張ると、前半を14-11とリードして折り返す。後半に入り15-11とリードを広げられたシウダー・レアルだったが、ルック・アバロのゴールを皮切りに一気に攻勢に転じると16-16の同点に追いつく。ここから、シウダー・レアルのGKオンブラドス、バルセロナのGKサリッチがいずれも好セーブを連発し、いったんスコアが止まる。この均衡を先に破ったのはバルセロナだった。これで勢いに乗ったバルセロナは27-24と再びリードを広げ残り3分を迎える。ところが、ここからシウダー・レアルが猛攻をかけ土壇場で28-28に追いつくと、最後はグアルディオラの決勝点で29-28としてバルセロナを振り切り、昨年の雪辱を果たした。